春~初夏限定!
山菜採り体験が想像を超える楽しさだった!in野沢温泉

冬が明け、春先から無性に食べたくなるのが山菜。独特のほろ苦さやクセはまさに”大人の味”ではないでしょうか。春から初夏の山ではさまざまな山菜が顔を出し、長野県内では山菜採り体験を楽しめるスポットがたくさんあります。山菜のプロがガイドとして同行するので初めてでも安心。自分で採った山菜の味もまた格別です。今回は、雪解けが終わったばかりの野沢温泉村へ、山菜採り体験と山菜料理を楽しむ旅に行ってきました。

更新日:2021/07/20

LINE Twitter Facebook

top photo:生まれてはじめての山菜捕り採り。ガイドの小嶋淳さんに導かれ見つけた一本ワラビ。興奮のあまり涙目です

体験は民宿など複数の施設で受け入れ
時期や山菜の種類によって適宜案内

野沢温泉村では、民宿などの各宿泊施設や野沢温泉観光協会で山菜採り体験を受け入れています。今回お世話になったのは、民宿「どぶろくの宿 民宿 山ぼうし」。小嶋淳さん・日出子さん夫婦の二人と看板犬のグリちゃんで経営されているアットホームな民宿です。

小嶋さん夫妻とグリちゃん(※撮影の時だけマスクを外しております)

山菜採り体験のほか、秋のキノコ採り体験、バックカントリー(冬)やマウンテンバイク体験(夏)などのアクティビティも用意され、淳さん自らがガイドとして案内してくれます。
5月中旬の取材当日はすっきりと晴れ、爽やかな風が気持ちの良い気候。山菜採り体験の舞台は宿から車で30分くらいの場所にある山の中です。山菜の種類によってはスキー場のゲレンデでも収穫でき、山菜の種類や時期、体験者の体力などを考慮して適宜案内しているそうです。
未舗装の山道を車でしばらく走り、山の入口に到着。採った山菜を収納するため大きなポケットがある特殊なエプロンをつけて、いよいよ入山します。
5月下旬頃まではコゴミや一本ワラビ、ミヤマイラクサ、モミジガサなど、沢筋の湿地帯に生育する山菜を中心に採れるそう。6月に入るとネマガリダケの最盛期になります。

大きな袋状になっている山菜採り用の特殊なエプロンをつけます

大きな袋状になっている山菜採り用の特殊なエプロンをつけます

沢筋を登っていきます

一歩足を入れれば山菜の宝庫!
山の恵みを少しずつ収穫

淳さんを先頭に山へ入って数分。ミヤマイラクサやモミジガサが早速見つかりました。根本からポキッと手で簡単に採れます。
「全部採ったらダメだよ。来年の分もちゃんと残しておいてね」と淳さん。来シーズンも山菜採りを楽しめるよう、脇芽を残したり、あちこちから少しずつ間引いて採ることがマナー。欲張らず”山の恵みを食べる分だけ少しずついただく”という気持ちが大切だと感じました。

ミヤマイラクサをゲット!茎にチクチクしたトゲが生えています

モミジガサは、名前の通り葉っぱがモミジの形に似ています

教えてもらわないと普通の草なのか、山菜なのかよくわかりませんが、いくつか採っていると段々分かってくるような気がします。
キノコと同様、形が似ていて見分けが難しい山菜もあります。例えばニリンソウは食べれますが、イチリンソウは毒があるとか。道迷いなどのリスクもあるので、淳さんのように土地感や山菜のことを知り尽くしている人と一緒に行動すれば安心です。

一本ワラビ。ワラビはあく抜きが必要ですが一本ワラビはあく抜きなしで食べられるそう

野沢温泉村は取材の1週間ほど前までスキー場が営業をしていたほど、雪深い地域です。山の中はまだ多くの雪が残っていました。
途中、沢にジャブジャブ入ったり、大きなトチノキを眺めたり、しっかりと山の中を進んでいくのでトレッキングのよう。新緑が美しく、森林浴も楽しめました。

5月中旬でもこんなに雪が残っています

沢を渡って進みます。転ばないように淳さんがしっかりサポートしてくれます

1時間ほど山の中で山菜を採り、宿へ戻ります。戦利品がこちら。

上から時計回りでコゴミ、ミヤマイラクサ、ニリンソウ、シシウド、モミジガサ。中心が一本ワラビ

自分たちで採った山菜は、持ち帰ることができます。基本的にあく抜きせずに食べられる山菜が中心なので安心。
淳さんが採った山菜は日出子さんが調理し、夕食で味わいます。当日採れなかった山菜も含め、季節に合わせたさまざまな山菜料理が楽しめます。

山菜づくしのフルコースを味わう

村名に日本で唯一”温泉”がつく野沢温泉村。野沢温泉の開湯は奈良時代と歴史があり、13の外湯や足湯が点在しています。山菜採り体験が終わったら、外湯めぐりで山歩きの疲れを癒すのもおすすめ。

野沢温泉のシンボル的存在の「大湯」

外湯巡りや町歩きを楽しんだ後はお待ちかねの夕食!山菜のおひたしやナムル、煮物など山菜づくしの料理が並んでいました。
特に、ホンナ、モミジガサ、ミヤマイラクサ、ニリンソウ、アマナが並んだ「おひたし5品」は、食感や味の違いを食べ比べできる楽しみもありました。
茎にトゲがあったミヤマイラクサは茹でることでトゲが気にならなくなり、シャキシャキとした歯ごたえがあります。アマナはフルーティーな甘味があり、モミジガサはフキに似た独特の味。山菜の種類によって味も食感も全く違います。

山菜づくしの料理。長い白皿に並ぶのがおひたし5品

日出子さんが料理の説明をしてくれました

野沢温泉村は湯の郷どぶろく特区(構造改革特区)を取得しており、山ぼうしでは製造許可を受け、「どぶろく嘉太郎(かたろう)」を作っています。淳さん手作りのどぶろく(濁り酒)と山菜料理の相性も抜群です。

淳さん手作りのどぶろくで乾杯!

どぶろくならではのお米のつぶつぶ感や甘味を感じます

【まとめ】
自分で採って食べる体験は想像以上に面白い

山菜採りで森の中を歩いた心地よい疲れと美味しい料理に大満足。もちろん翌日の朝食も山菜料理が並び、山菜づくしの旅でした。料理を食べるだけでなく、自分で探して採る体験はより思い出深い経験になること間違いなしです。
野沢温泉村では6月下旬頃まで山菜採りが楽しめます。これからの時期はネマガリダケ採りが中心。ネマガリダケとサバ缶のみそ汁「サバタケ」は郷土料理にもなっています。
春~初夏は、山の恵みをいただく旅に出かけてみてはいかがでしょうか?

※山菜が採れる山や土地は私有地の場合もあります。許可なく入ることは絶対におやめください。また道迷いや滑落事故等には十分気を付け、なるべく複数人で行ってください。ルールとマナーを守って安全に山菜採りを楽しみましょう。

取材:編集部(しみず りょうこ・みやざわ ちえ)

<併せて読みたい>
初夏の味の根曲がり竹 長野県ではサバ缶と一緒に お味噌汁でいただきます
春は苦いものを食べよう 長野県の山菜と日本酒の妙

今回お世話になった宿

野沢温泉村で山菜採り体験ができる施設

おすすめの記事

この体験をシェアする

LINE
Twitter
Facebook