eバイクで須坂観光へ フルーツ&スイーツのまち・須坂の秋をいただきます!
県内トップクラスの果樹生産量を誇る須坂市。中でもブドウは県内2位の生産量を誇ります。秋風が気持ちよいこの季節。街中を観光するのにぴったりな電動アシスト付き自転車“eバイク”に乗って、今が最盛期のブドウを作る果樹園とブドウを使ったスイーツをめぐってきました!
環境にやさしい観光ツールeバイクで須坂をめぐります
9月初旬。天気は曇り。eバイクで須坂市内をまわるのにちょうどいい気候です。まずは、eバイクをレンタルしに、「蔵のまち観光交流センター くらっと」に向かいます。eバイク は、長野電鉄「須坂駅」目の前のビル2Fにある「信州須坂観光協会」でもレンタル可能なので、県外から電車で訪れる際はこちらがおすすめです。
「蔵のまち観光交流センター くらっと」で借りられるeバイクは3種類。山道や坂道などを走るのに適しているクロスバイクやマウンテンバイクなどのスポーツタイプ。スタンダードなママチャリタイプ。
「街中を走るのであれば、小回りがきくミニベロタイプがおすすめです」とスタッフの根岸さんが教えてくれました。前にカゴが付いたタイプもあるのでお土産を購入するなど、荷物が増えても安心です。
「ヘルメットもいろいろなタイプを揃えています。どれがいいですか?」(根岸さん)
「帽子タイプもあるんですね!」と、今回一緒にめぐる女性2名。二人は一見ヘルメットだとわからない帽子タイプをチョイスしました。
「最近、自転車乗ってないので、ちゃんと乗れるのか心配です…」。
「操作の仕方など、ちゃんと説明しますので大丈夫ですよ!」(根岸さん)
「くらっと」の前で、試運転し、安心できたところで「行ってきま~す!」
今が最盛期!果樹園『マルロク﨤町遊覧園』でブドウ狩り
水はけのよい土壌、昼夜の寒暖差、晴天率の高さなど、農作物の栽培に適した環境が整っている須坂市。中でも、果樹栽培が盛んで、須坂市から小布施町にかけての国道403号線や北信濃くだもの街道沿いには多くの果樹園が並んでいます。
この日、eバイクに乗ってふたりが向かったのは国道403号線沿いにある「マルロク﨤町遊覧園」。高畑地区でブドウ、リンゴを作り続けて100年近くになる観光農園です。
9月中旬はブドウの最盛期。広大な敷地で、シャインマスカット、ナガノパープルなど人気の品種に加え、ハニービーナス、サニールージュなど、約30品種を育てています。
中でも注目は、2019年に品種登録がされたばかりのクイーンルージュ®。シャインマスカットとユニコーンをかけあわせた須坂市発の新ブランドです。(長野県果樹試験場、須坂市小河原)
品種によって収穫時期が異なるので、ブドウ狩りが可能な品種はその時々。
「クイーンルージュ®は9月末くらいまでは残っていると思いますよ」と、4代目跡取りとなる﨤町さん。
「今年は例年より早くに仕上がっているので終わりも早い可能性はありますが、10月上旬くらいまではシャインマスカットも販売していると思います」(﨤町さん)
ブラックビートなど、市場にあまり出回らない珍しい品種もあり、店頭販売や地方発送も行っているのでお土産にもぴったりです。
〈マルロク﨤町遊覧園〉
住所:長野県須坂市高畑町1838-2
TEL:026-246-4619
営業時間:9時頃~17時頃
定休日:不定休(8月中旬~12月中旬)
https://blog.suzaka.jp/06sorimachi
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『古城荘内 cafeSHIRO…』でブドウパフェを堪能
ブドウ狩りを満喫した二人がeバイクで向かった先は「須坂温泉 古城荘」。日帰り入浴も可能な温泉宿の中にある「café SHIRO…」では月替わりのパフェが楽しめます。
9月・10月はブドウを使ったパフェが登場。昨年爆誕した「ときめきパフェ」は、大きなガラスの器にブドウがひと房まるごと入った、見た目のインパクトも食べ応えも壮大な限定フルーツパフェです。
この日はナガノパープルを使用。ブドウのシャーベットや杏仁豆腐など、パフェの中身はその時々で内容が変わります。ずっしり重い大粒のナガノパープルがひと房丸々刺さった贅沢な見た目に二人のテンションもあがりっぱなしです。
「須坂市に生まれて、当たり前のように須坂産のフルーツを食べて育ちましたが、こんなにおいしいフルーツが身近にあるという贅沢さを今になって実感しています」と、店主・長田さん。
お店で使うフルーツはできるだけ須坂産を使用。
「農家さんとお話するようになって、すごく苦労して作ってらっしゃることを知り、もっともっといろいろな人に食べてもらいたいと思うようになりました」
そんな思いではじめたのが月替わりのパフェ。こちらに移転する前に提供していたお店では、毎月楽しみに通う熱心なファンも多かったそうです。
9月・10月はシャインマスカットに加え、ナシが出てきたらナシのパフェも登場する予定です。
〈須坂温泉 古城荘 café「SHIRO…」〉
住所:長野県須坂市日滝5414 古城荘内
TEL:026-245-1460
営業時間:11時~17時(16時30分)
定休日:水・土曜
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こだわり満載!『TEMO.jp atelier shop』でお買い物
現在、須坂市では「すざかスイーツスタンプラリー」を開催中(詳しくはこちら)
二人が次に向かうお店も「すざかスイーツスタンプラリー」の参加店です。
トレーラーハウス型の店舗が目印の小さなスイーツショップ『TEMO.jp atelier shop』。看板商品の「はりねずみのカップケーキ」をはじめ、見た目もかわいいスイーツがショーケースに並びます。
「はりねずみはヨーロッパでは幸運のシンボルと言われているんです」と店長のいもさん。お姉さんがオーナーパティシエ、姉妹でお店を切り盛りしています。
「はりねずみのカップケーキ」は通年メニュー。そのほかは季節によってラインアップが変わります。9月からパイのメニューが増えました。
「母の実家が須坂でリンゴ農園をやっているので『アップルカスタードパイ』で使うリンゴは、須坂産を使うこともあるんですよ」
県外にあるデパートの催事に出店する機会も多いのですが
「“須坂産”と言っても、なかなか伝わらないのが残念。もっと須坂の知名度をあげていきたいですね」と、いもさん。
今回のスイーツめぐりの記事を読んで、須坂の魅力をたくさんの人に知ってもらえるといいなと思いながら、次のお店へ向かいます。
〈TEMO.jp atelier shop〉
住所:長野県須坂市小山穀町497-4
営業時間:11時~17時
定休日:火・水・日
https://temocake.wixsite.com/mysite
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老舗和菓子『信州須坂餅菓子処 コモリ餅店』へ
最後に向かったのは須坂駅前桜木町通りにある「コモリ餅店」。1919年(大正8年)創業の老舗和菓子店です。2023年5月、長野県高山村で行われた将棋の「第81局名人戦」で、藤井聡太名人が最初に選んだたお菓子が、こちらの「信州須坂藩一万石®」というお菓子で大きな話題になりました。
「最近は落ち着きましたが、午前中には売り切れることがほとんどです」と、店主の島田さん。
「信州須坂藩一万石®」のみならず、“泣く子も黙る名物コモリ団子”と呼ばれるお団子も午後には品薄になることがしばしば。信州産米を石臼で丁寧に挽いた自家製上新粉を使用した“泣く子も黙るほどおいしい”お団子は、もっちりした歯ごたえが特徴で、みたらしと小豆こしあんの2種類揃います。
そしてもう1品、秋に登場する人気商品が「シャインマスカット大福」です。大粒のシャインマスカットが丸々1個入ったフルーツ大福で、毎年“今か今か”と待ちわびている常連さんも多いそう。
「最近は若い方のお店も増えてきて、須坂市が活性化するのはうれしいですよね」と島田さん。
「すざかスイーツスタンプラリー」では、老舗から新店まで、いろいろなお店のスイーツを食べ歩くことができるのも魅力です。
〈信州須坂餅菓子処 コモリ餅店〉
住所:長野県須坂市須坂北横町1316-11
TEL:026-245-0528
営業時間:9時~売り切れ次第
定休日:不定休
https://komorimochiten.com/
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『蔵のまち観光交流センター くらっと』でほっと一息
ブドウ狩りとスイーツ店めぐりを満喫した二人。「すざかスイーツスタンプラリー」のスタンプも3つ集まったので、引き換えができる「蔵のまち観光交流センター くらっと」へ戻ってきました。
明治から昭和にかけ、製糸業が盛んだった須坂市。「蔵のまち観光交流センター くらっと」は、隆盛期には“まゆ蔵”として使用されていた蔵をリノベーションし、須坂の観光案内や特産品販売を通じて「とっておき」を紹介する、須坂を楽しむ出発点となる施設です。
3店で集めたスタンプラリーの台紙を提出すると、参加店で使用できる「スイーツギフト券500円分」と交換してもらえました。
「ギフト券、どこのお店で使おうか?」
そんな相談を兼ね、疲れた体に甘いものも投入しようと、こちらでいただける季節のスイーツをいただくことにしました。
ちょうどこの日はブドウを使った冷たいスイーツがメニューに登場。
「喉がかわいていたのでうれしい!」「ブドウが濃厚!生き返りました!」
eバイクで市内を走りまわった二人へのご褒美スイーツとなりました。
今回二人が走った距離は約12㎞。普通の自転車だと疲れてしまう距離ですがeバイクなのでラクラク&快適。
爽やかな秋風を体中に感じながら、おいしい秋の味覚をたっぷり楽しめ、大満足の1日となりました。
〈蔵のまち観光交流センター くらっと〉
住所:長野県須坂市須坂352-2
TEL:026-248-6867
営業時間:9時~17時
定休日:年末年始
https://www.suzaka-kankokyokai.jp/contents/other/16.html
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取材・文:大塚 真貴子 撮影:内山 温那
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