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御代田町に誕生した、アートと豊かなライフスタイルに出会える「MMoP」へ

雄大な浅間山の南麓、長野県東部に位置する御代田町。「みよたまち」と読むその町は、豊かな自然や住環境の良さから、個性的なショップやクリエイターが集まり、近年多くの移住者を迎えています。町の中に多様な「おもしろさ」が増える御代田町に、2021年8月にオープンしたのが、衣食住と多様な写真を五感で体感できる〈MMoP(モップ)〉。株式会社アマナが手がける複合施設は、御代田写真美術館のほか、カフェレストランやインテリアショップ、デリ&ワインショップなど、ライフスタイルを提案する8施設が集まる、一つのヴィレッジのような空間です。

更新日:2023/01/24

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TOP PHOTO:アートで始まる〈MMoP〉のエントランス

町おこしの場である〈MMoP〉。憩いの場から、アートフォトとライフスタイルの刺激を発信。

市街地に生まれた、木々が茂るガーデン

入り口からシンメトリックが美しい〈御代田写真美術館〉館内

町の自然と併存する御代田写真美術館

階段で繋がれた2層の美術館

静寂な空間でアートフォトに浸ります

趣のある建築がアートフォトを引き立てます

美術館前は、旅の思い出となる記念撮影スポット

代表施設は〈御代田写真美術館〉。旧メルシャン軽井沢美術館の建物を生かした内部は、スケルトン構造を白基調にインフィルを整え、アートフォトが映えるように改装しました。建築デザインは、フランス人のジャン=ミシェル・ヴィルモット。ルーヴル美術館をはじめ、いくつかの美術館改装を手掛けており、近年では都市全体の設計にも取り組む世界的な建築家です。
展示されている写真は、株式会社アマナが所蔵する「アマナコレクション」からセレクトされた約70点。このコレクションは、蜷川実花氏やホンマタカシ氏、森山大道氏など、日本人写真家の作品を中心に、約900点を所蔵しています。今後テーマごとに展示される作品も入れ替える予定です。

またこの美術館は、自然豊かな屋外空間の写真展示も魅力のひとつ。
外観全体を覆うアイビーの葉が、季節の移り変わりと共に色を変え、屋外の壁面に展示された写真に新たな表情を加えます。展示されたアートは、自然の営みと調和することもあれば、時にビビットな色合いでアクセントを加えることもあるように、人間のクリエイティブと自然が混り合うことによって生まれる刺激や、おもしろさを感じられる美術館となっています。夏には世界のアートシーンが注目する『浅間国際フォトフェスティバル』も開催されます。

〈御代田写真美術館〉
営業時間:10時~17時。水曜休。

モーニングからはじまる 〈MMoP〉の過ごし方

広いテラスで心地よい朝を迎えます

美術館を囲むように構成された7つのショップは、御代田町を中心に、長野県にゆかりのある店舗が集まります。個性あるオーナーたちが選び、提案するのは、単なる物やサービスにとどまらない、独自のストーリーをつむいできたアイテム。
それぞれの店舗が主役であり、ライフスタイルの発信拠点として存在しています。

朝食は、気分に合わせてモーニングメニューが選べる〈キャボットコーヴ MUSEUM TERRACE〉へ。ガーデンが見渡せるテラス席は、いい1日を始めるための特等席です。

選りすぐりのメニューは、パンケーキやエッグベネディクト、サクッとふわっと食感の楽しいパン・ポップオーバーなど、アメリカンスタイルのモーニング&ブランチ。アメリカの東海岸で暮らしていたというオーナーの出口清人(でぐちきよと)さんは、朝の散歩がてらに、ふらっとカフェに立ち寄ってモーニングをするという、現地の習慣がお気に入りだったそう。今も定期的に、こちらで提供されるメープルシロップの農家さんや、現地の古い友人を訪ねて、味や文化をアップデートをし続けているとのこと。「豊かな自然に手伝ってもらいながら、爽やかな朝をご提供したい」と話します。

すがすがしい朝の空気の中、モーニングをいただきます

人気メニューのエッグベネディクト

〈キャボットコーヴ MUSEUM TERRACE〉
営業時間:4月~10月:7時~12時20分(L.O.)、11月~3月:8時~12時20分(L.O.)。水曜・木曜休(祝日の場合は営業)。



 

ゆったり朝の時間を終えたら、カフェでそのまま少し仕事をするもよし、おしゃべりを楽しむもよし。もし天気がよかったら、敷地内の散策へ出かけましょう。
こだわりのガーデン、屋外のアートフォト展示を抜けて、〈御代田写真美術館〉が開くのは10時から。

写真の世界が広がる美術館です

個性溢れる被写体や空間の切り取り方、カラフルな色使い、写真家の思考など、鑑賞の仕方はお好み次第。館内1階入口正面にあるライブラリーエリアには、「amana photo collection THE ANNUAL BOOK」が置かれ、写真家の撮影秘話や意図などが記されています。気になる写真があればぜひ、こちらものぞいてみてください。

そして、アートの余韻に浸りながら向かいたいのは、ランチをいただける〈CERCLE plus wine & deli〉や、赤身肉のおいしさを堪能できる〈 STEAK HOUSE Feu〉。

自然派ワインソムリエの鎗田順一(やりたじゅんいち)さんがオーナーを務める〈CERCLE plus wine & deli〉は、家族や友人との時間を、より思い出深いものにしてくれる素敵なお店です。

奥まで整えられた圧巻のウォークインセラー

料理をより楽しくしてくれそうなアイテムばかり

屋外のカフェスペースでひと休み

グルマン御用達のお惣菜や自然派ワインも販売するデリカテッセン。「御代田の暮らしにワインと食で豊かさを」をコンセプトに作られた料理は、地産の食材が多く使われ、テイクアウトにもぴったりのメニューです。
前菜からメインディッシュ、デザートまでと幅広く、フレンチのシェフとソムリエが一緒にレシピを考案しているそう。カフェでは、ランチプレートでいただくことができます。
休日やディナータイムには、店舗のワインセラーに揃う600種類の自然派ワインから、好みのマリアージュを探すのも一興です。土鍋やスキレットなど、選りすぐりのキッチン雑貨が手に入るのも嬉しいところ。

〈CERCLE plus wine & dell〉
営業時間:10時~18時。水曜休。(1月10日~20日特別休業、2月は火曜・水曜休)



 

フランスのビストロのようなスタイルで、ランチとディナーをカジュアルに楽しめる〈STAKE HOUSE Feu〉。 オーナーが感動したという群馬県赤城山麓で育った赤城牛と赤城和牛、そして信州産の野菜をふんだんに使った料理、ワインとのマリアージュが楽しめます。

グリルされたお肉を、熱々のまま味わいます

外の景色を楽しめる、隠れ家のようなレストラン

ワインとお肉は相性ぴったり

「とっておきの日や大切な人と過ごす時間に、隠れ家的にも使ってもらいたい」と話すのは、ソムリエの日比野序威(ひびのつねたけ)さん。自家製のステーキソースは、地元で醸造された山吹味噌を加えてコクを出すひと工夫。店にはペットと一緒に利用できるテラス席もあり、浅間山を眺めながら、ゆっくり大人の時間が流れます。

〈STEAK HOUSE Feu〉
営業時間:11時30分~14時(L.O) 17時30分~20時(L.O)
12月~2月において夜の営業を16時30分~19時(L.O)に変更。水曜休。(1月10日~20日特別休業、2月は火曜・水曜休)



 

ランチの後は、コーヒーの香りに惹かれて〈KOICHIRO COFFEE〉へ。丁寧に少量ずつコーヒー豆を焙煎して淹れてくれるのは、オーナーの一戸翔太(いちのへしょうた)さん。「読書に没頭したいときや、一人の時間を過ごしたいとき、Wi-Fiが使えるのでちょっとした仕事場としてもオススメです」と話します。

酸味と苦味の、バランスの良いコーヒーを味わいます

午後になると〈キャボットコーヴ〉がオープンしていた空間に交代で入ります

夜の暗いガーデンに照らされるテラス

つい毎日飲みたくなるような、日々に寄り添うコーヒーが楽しめるお店です。
豆の種類によって煎り方を調整し、コーヒーの甘味とうまみを最大限に引き出します。えぐ味のなさは、豆の芯まで火を通しているから。さらに、コーヒーの雑味となってしまう「欠点豆」を取り除くハンドピックは、焙煎前後とカッピング前、3度の手間を惜しみません。
テラス席はペット同伴もOKなので、お散歩の途中にも立ち寄りたい。

*カッピングとは:コーヒーの香りや味を評価するもの。ワインでいう「テイスティング」に似ている。

〈KOICHIRO COFFEE〉
営業時間:14時~20時。月曜~水曜休(祝日の場合は営業)。



 

アートや食以外にも、〈MMoP〉のガーデンをプロデュースしている〈Studio Kyoryu Shop〉や、家具とアパレルの店〈lagom〉などのライフスタイルショップも充実しています。〈Studio Kyoryu Shop〉の”キョウリュウ”は、オーナーであるアンディ・カニンハムさんの「化石が眠る地層など、積み重なった土地の歴史を尊重しながら今の私たちのランドスケープをつくっていきたい」という思いから付けられた名前。自然に寄り添うガーデンや、ちょっとした日常が風景になるようなランドスケープの設計・施工を得意としています。

ガーデナーならではの視点で選ばれた、ガーデン用品が並びます

店舗は、自然と共存するような構え ©︎Sogen Takahashi/amana inc

彼らが自信を持って勧めるのは、人と環境がより豊かになるガーデンをつくるための道具。施工を担当するガーデンから得られた、捨ててしまうはずだった野草や木の皮を使った、手作りのキャンドルやドライフラワーも必見です。〈MMoP〉のガーデンプロデュースも手掛けるガーデナー達による庭造りや植栽に関するワークショップなども定期的に実施しています。

〈Studio Kyoryu Shop〉
営業時間:10時~16時。月曜~木曜休。



 

スウェーデン語で「ほどほど」を意味する〈lagom〉は、家具デザイナーの須長 檀(すながだん)さんの思いが詰まったセレクトショップ。

ストーリーが込められたクラフトアイテムたち

地元の作家さんが手掛けたアイテムは、ここに足を運ばないと買えないものばかり

北欧の洗練されたデザインと暮らしを感じます

店内にレイアウトされた、上品な個性を奏でる衣服や小物、アンティーク雑貨、そしてデザインコンシャスな家具の数々。家具は、須長さんが北欧スウェーデンや軽井沢で暮らした経験を生かしてデザインし、県内の作家によって制作されたものです。どれもストーリーを持った、味わい深い作品ばかりが揃います。「自分の尺度を持って、自分にとって最適なプロダクトを選んでほしい」と、話す須長さん。店頭では、オーダーメイドの家具やアパレルも受け付けているので、まずは気軽に相談から始めてみてはいかがでしょう。

〈lagom〉
営業時間:10時~17時。水曜休。



 

〈lagom〉の一角で営業している〈コムギとハカリ〉にも寄り道を。

贈り物でいただいても嬉しい、身体をいたわるお菓子

食材の味を繊細に活かしたお菓子の数々

ヴィーガン・プラントベースのお菓子を扱うショップ。長野県産小麦粉をメインに、てん菜糖や、太白ごま油を使ってつくるお菓子は、素朴ながら力強く、体が喜ぶ仕上がり。 子どもから大人まで安心して食べられる優しい味のなかに、香り豊かなカカオやハーブ、セサミなどを使い、アクセントを加えます。2週間ごと変わる季節の生菓子や、環境に配慮した材料キット「ベイク&シェアキット」も人気。 贈り物に嬉しいお菓子缶は、手土産にもおすすめです。

〈コムギとハカリ〉
〈lagom〉に併設して販売中。営業時間、定休日は〈lagom〉に準ずる。



 

もうひとつ、2022年10月にオープンしたばかりの〈gallery fumoto〉へ。

出会えた感動と共に、自宅に迎え入れたいアイテムたち

「麓」ロゴがあしらわれたオリジナルバッグ

浅間山の「麓(ふもと)」と、ここを訪れるお客様の楽しい足取りの音色「踏む音」から名前が付いたギャラリー〈gallery fumoto〉。インテリア、食器、雑貨などを扱うお店です。オーナーは、東京都代官山の「ギャラリーオンザヒル」のオーナーでもある朝倉美佳(あさくらみか)さん。古今東西の手技が光る工芸作家や職人が生み出す作品が並んでいます。
いつ訪れても、パッと暮らしを彩るような感動の出会いが待っています。
店舗のロゴは、「minä perhonen」のデザイナー・皆川 明氏が担当し、木と鹿をモチーフに「麓」を表現。オリジナルバッグにもプリントされています。

〈gallery fumoto〉
営業時間:10時~17時。金・土・日曜日のみオープン。(12月26日~3月下旬まで冬季休業)



 

〈MMoP〉の良さは、回り方や楽しみ方が限定されず、色々な人が様々な時に「御代田町のよさ」を肌で感じられるところ。家族や友人、たまにはひとりでも、ふらりと訪れたい憩いの場です。

町の個性を、一緒に盛り上げていく存在に

地域に馴染みゆく〈MMoP〉

〈MMoP〉は今後も御代田町に暮らす人たちと、御代田町らしさを探し、一緒に盛り上げていきたいといいます。根底にある思いは、アートフォトによる町の活性化。〈MMoP〉という場を使い、多様なクリエイターコミュニティと共に、地域のつながりを深めています。また、「地域の人に、気軽に散歩をしてもらってガーデンでゆっくり過ごしてほしい」「遠方から訪れる人が、息抜きできる場にしたい」という思いから、クリエイターと共に開催したのは、敷地内に設置するベンチをつくるDIYイベント。地域の子どもたちが親子で参加するなど、多くの交流が生まれました。そのほか「地域の人が肩肘張らずに集い、つながっていく場」を目指したマーケットも、不定期に開催しています。
制作したベンチは、休憩場所だけにとどまらず、並んで腰掛け、コミュニケーションが生まれる情景をつくります。そしてマーケットは、売り手と買い手の会話に花が咲く機会。〈MMoP〉の存在を主張したり、地域をリードしたりするのではなく、街や人、アートフォトの心地よい共存が、自然に生まれることを目指しています。

最先端の体験型美術館と多彩な文化や知恵に触れるショップの数々。新しい暮らしや文化の在り方を発信する〈MMoP〉は、これからも多くの人を巻き込みながら進化を続けます。アートフォトが好きな人はもちろん、近隣地域で暮らしを楽しむ人にも、観光に訪れる人にも、多くの発見と刺激をもたらしてくれることでしょう。

※店舗の営業時間、定休日は変更する可能性があります。詳しくは〈MMoP〉公式ホームページへ
https://mmop.jp/



構成:フィールドデザイン 撮影:荒井 康太(フィールドデザイン) 取材・文:竹中 唯

<著者プロフィール>
竹中 唯(Yui Takenaka)
7年間の会社勤めの後、ライターとして長野県松本市を拠点に活動。隠れた魅力をインタビューで聞き出して整理し、思いやストーリーが伝わるテキストを書くことが目標です。多くの方に最後まで読んでもらえると同時に、思いを巡らせるキッカケとなったら嬉しいです。

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