女子必見! 「美肌の湯」と美肌になる温泉の入り方

温泉天国・長野県。各地にさまざまな泉質の名湯がそろっていますが、とりわけ女性が温泉に期待したいことのひとつが肌への効果。そこで「美肌の湯」と評判の県内の温泉と、効果的な入浴方法をご紹介します。

更新日:2020/10/11

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「美肌の湯」とは? 美肌効果の高い温泉の見分け方

長野県は温泉地数が北海道に次ぐ全国第2位で、日帰り入浴施設数は第1位(日本温泉総合研究所「日本の温泉データ」平成29年度版より)。さらに、温泉のなかでも「療養泉」として分類される10種類の泉質すべてがそろっている温泉天国で、「美肌の湯」とよばれる美肌効果の高い泉質の温泉も数多くあります。
そもそも泉質とは、温泉に含まれている化学成分の種類とその含有量によって決められるものです。日本で一番多いのが「単純温泉」。無色透明で匂いもなく、高齢者や子どもも入りやすいやさしい泉質です。単純温泉以外は香りや色にやや特徴があり、「含○○」や「酸性」といった言葉が付くと、さらに個性的になります。たとえば「含鉄泉」は豊富な鉄分を含むため空気に触れると酸化して褐色になり、飲用の場合は貧血症の方におすすめです。「酸性泉」は皮膚病の方などにおすすめする一方、ピリピリとした刺激が強いため、高齢者や皮膚の過敏な人などには適しません。
そうした泉質のなかでも美肌効果があるとされるのが、「炭酸水素塩泉」と「硫黄泉」です。pH値7.5以上の(弱)アルカリ性の温泉も肌の角質をやわらかくすると言われています。

肌の角質を取る乳化作用に加え、保湿効果や血行促進、肌の蘇生効果が期待できる「美肌の湯」

やわらかいツルツル美肌に

美肌の湯の代名詞とされるのが「炭酸水素塩泉」。古い角質をやわらかくして皮膚の表面を軟化させ、皮脂を乳化させて汚れを落とし、肌の表面をツルツルにします。長野県の北端に位置する小谷村には、県内でもとりわけ多くの「炭酸水素塩泉」がありますが、なかでも武田信玄の隠し湯として開湯450年以上の歴史がある「小谷温泉」がよく知られるところ。古くから湯治場として利用され、環境省より国民保養温泉地として認定されています。源泉は、元湯、新湯、あつ湯の3つがあり、それぞれ効能が豊かです。

小谷温泉
日本百名山のひとつ、雨飾山のふもとにある「小谷温泉」。「大湯元 山田旅館」は江戸時代建築の本館など6棟が国の登録有形文化財

ハリと美白を手に入れる

「硫黄泉」は、血行をよくするともいわれ老廃物の排出がスムースになるうえ、メラニンを分解するはたらきもあるとされるのでシミ予防にも。この泉質をもつのが、長野県北部に位置する高山村の「松川渓谷温泉滝の湯」です。また、ここは「メタケイ酸」も豊富に含んでいて、化粧水などにも含まれる「メタケイ酸」は泉質名には登場しませんが、脱衣場などに掲示されている「非解離成分」で含有量を確認でき、とくに美肌の効果が高いと言われます。

松川渓谷温泉
渓谷の大岩を利用した大野天風呂が自慢の「松川渓谷温泉滝の湯」。四季を通じた景色の変化も楽しめます

アルカリ性の温泉はクレンジング効果に期待大

アルカリ性が高いお湯は、肌の余分な皮脂を乳化させてくすみを取ってくれるという特徴があります。「硫黄泉」に加え、アルカリ性も高い「アルカリ性単純硫黄泉」であるのが、長野県の南西端に位置し「日本一の星空の村」でも知られる阿智村の「昼神温泉」です。pH9.7という強アルカリ性で日本屈指の「美人の湯」として知られています。保湿には欠かせないナトリウムイオン、塩素イオンも豊富。肌にやさしい効果を期待できます。
同じく、アルカリ性単純硫黄泉で美肌の湯としてよく知られるのが1893年に開湯し、善光寺詣りの精進落としの湯として親しまれる信州最大の温泉地「戸倉上山田温泉」です。湯上がりの肌はすべすべになるほか、糖尿病などさまざまな疾病にも効果があるとされ、温泉療法医がすすめる名湯百選にも指定されています。50以上の源泉が掘り起こされていて、銭湯でさえも温泉を掛け流すほど豊富な湯量も自慢。千曲川のほとりに約30軒の宿が立ち並び、7カ所の共同浴場では日帰り入浴も気軽に楽しめます。

昼神温泉
南信州最大の温泉郷でもある「昼神温泉」。1973年に発見された新しい温泉地で、とくに名古屋方面からはアクセスのよさも魅力

美肌目的なら入浴方法もポイント

とはいえ、美肌のための湯めぐりは、泉質だけでなく効果的な温泉の選び方や入り方も大切です。「炭酸水素塩泉」や「アルカリ性単純温泉」などは主に肌の不要な角質をとるはたらきがあるため、入浴中はツルツル、すべすべの肌になりますが、入浴後は皮膚の水分が発散して乾燥しやすくなります。そこで入浴直後に塩化物泉の温泉に入れば、皮膚に塩の成分が付着して水分の蒸発を防ぎ、保温効果が得られるので理想的。「アルカリ性-塩化物泉」や「ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉」といった両方の泉質の効果をもつ温泉を探すのもひとつの手です。長野県内には各地にこうした泉質の温泉地が数多くありますが、訪れた先でそのような温泉がなければ、入浴直後に保湿剤を塗る方法もあります。
また、美肌効果の高い温泉は、入浴後、角質や毛穴の汚れが落としやすくなった状態で体を洗うほうが効果的(ただし、マナーとして入浴前に体の汚れは落とすように)。刺激を与えないよう手で体を洗うのがおすすめです。そして入浴後はシャワーで体を流さないように。温泉成分が入浴後の肌に浸透していきます。ただし、刺激が強い湯に入った場合、とくに肌の弱い人は無理せず洗い流すことがおすすめです。 なお、効果的な入浴には、温泉地の立地や気候、環境なども関係すると考えられています。心身のリラックスやストレス開放などによって美肌効果が得られることも。自分の体の状態と照らし合わせつつ総合的に温泉を選び、湯浴みを楽しみましょう。

取材協力:一般社団法人日本温泉協会

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