寒くても心はあったか
冬の澄んだ空気に映える幻想的な灯りの世界へ

雪景色と澄んだ空気に包まれる長野県の冬ならではの夜のイベントが各地で開催されています。
キンと張るような冬の空気だからこそ映える幻想的な風景をご紹介します。

そぞろ歩きが楽しい鹿教湯温泉で氷と灯が輝く「氷灯ろう夢祈願」

古くから効能豊かな名湯として知られ、湯治場として栄えてきた上田市の鹿教湯(かけゆ)温泉。「鹿が猟師に教えた温泉」という言い伝えがその名の由来で、日本百名山のひとつである美ヶ原への北の登山口としても知られています。
そんな鹿教湯温泉で1997年から続いているのが、氷の灯ろうを温泉街に灯す「鹿教湯温泉氷灯ろう夢祈願」。毎年12月下旬から翌年1月末の間、約200個の氷灯ろうの光が町全体を温かく照らします。
イルミネーションとはまた違ったやさしい光が雪景色のなかで輝く風景は神秘的。旅館が連なる湯端通りや、屋根付きの木造橋「五台橋」、日本三大文殊のひとつとされる文殊堂前の46段の石階段から薬師堂周辺まで、温泉街一帯が手づくりの氷灯ろうの光に包まれます。五台橋が架かる湯坂を、もうひとつの屋根付きの橋「寺沢橋」から望めば、立ち上る湯気でいっそう幻想的な雰囲気を味わえます。五台橋のたもと、鹿教湯温泉最古の源泉跡に建つ共同浴場「文殊の湯」の露天風呂からは、湯に浸かりながら氷灯ろうに包まれた温泉街の眺めも楽しめます。
毎日16時30分頃に「文殊の湯」前で点灯。この時間帯に出かければ、たいまつで火を灯す作業に参加することもできます。氷灯ろうに願いを込め、自ら点灯することで願いを成就できる「夢祈願氷絵馬」も、鹿教湯交流センターにて販売されています。
ただし、悪天候によって氷灯ろうの点灯が困難な日は中止になることも。例年2~3日は中止されるそうなので、気になる方は鹿教湯温泉旅館組合事務局まで事前にお問い合わせください。

現世と神の世界を結ぶ橋としても知られる五台橋

氷灯ろう夢祈願
開催日:2019年12月26日(木)~2020年1月31日(金)
    午後4時半~午後9時頃(ロウソクの灯が消えるまで)
問合せ:0268-44-2331(鹿教湯温泉旅館協同組合事務局)

趣深い宿場町がやさしい灯りに包まれる「木曽路氷雪の灯祭り」

江戸時代の五街道のひとつ、中山道のうち、木曽川に沿って険しい峠や深い谷を越えて伸びる木曽路。全国で初めて古い町並みを保存し、国の重要伝統的建造物保存地区に選定されている妻籠宿など、今なお江戸時代の面影を色濃く残す11の宿場町があり、往時にタイムスリップしたかのような気分で散策を楽しむことができます。
そんな木曽路の宿場町と木曽御嶽山麓などで毎年1月下旬から2月中旬まで開催されるのが「木曽路氷雪の灯祭(ひまつ)り」。アイスキャンドルや雪像、氷彫に灯された灯りが、石畳や史跡などが続く町並みを温かく照らします。会場は8市町村にまたがる12カ所。各地域で実行委員会が設けられ、それぞれに趣向を凝らした装飾や催しを行っています。

福島宿ではメイン会場のほど近く、八沢川の川のなかに配されたアイスキャンドルがとりわけ幻想的

木曽路氷雪の灯祭りのひとつ、木曽町の福島宿周辺で毎年2月第1金・土曜に開催される「信州木曽ふくしま雪灯りの散歩路」は、約2kmの町並みに住民手づくりのアイスキャンドルが約5,000個並び、雪のすべり台も登場。雪像コンテストも開催します。木曽地方の伝統食である五平餅や発酵食品の「すんき漬け」を使ったパイなど、この地域ならではのグルメも楽しめ、豚汁やすんき汁、甘酒などの振る舞いも行われます。

さらに木曽町の御嶽山麓に広がる開田高原には、2月第1土曜に大きなかまくらや雪のすべり台が出現。木曽馬による「馬ゾリ」やスノーモービル体験、スノーシュー、かまくら作りなども楽しめ、夜になればアイスキャンドルの点灯や星の観察会も行われます。

国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている奈良井宿では、毎年節分の2月3日に「奈良井宿アイスキャンドル祭り」を開催。古い町並みに約2,000個の手づくりアイスキャンドルが飾られ、地元住民による日本酒や豚汁、ホットワインのサービスがあります。20時からは花火大会も。風情ある宿場町と鮮やかな花火のコントラストは感動的な美しさです。
古きよき町並みや白銀の世界、人々の温かさ、そしてこの地でしか味わえない旅情も楽しめる長野の冬のイベント。スキーやスノーボードなどのアクティビティと合わせ、ひと足伸ばして夜を満喫してみませんか。会場により開催日が異なるほか天候によっては期間中でも開催しない日もあります。詳細はウェブサイトなどで事前にご確認ください。

奈良井宿アイスキャンドル祭りでは花火も彩りを加えます

木曽路氷雪の灯祭り
開催日:2020年1月25日(土)~2月11日(火)
    地区ごとに開催日が異なります。
問合せ:0264-23-1122(木曽路氷雪の灯祭り実行委員会事務局/木曽観光連盟)

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