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長野県産ワイン「NAGANO WINE」

ここのところNAGANO WINEというフレーズを耳にしませんか?
長野県で栽培されたぶどうで造られるワイン「NAGANO WINE」が今、注目を集めています。
その歴史から現状までご案内します。

塩尻桔梗ヶ原でメルローが切り開いた長野県のワイン

長野県産ワイン「NAGANO WINE」のメッカといえば、県の中央あたりに位置する塩尻市桔梗ヶ原地区です。この地でワインぶどうの栽培がはじまったのは1890年のこと。明治政府の殖産興業政策を受けて果樹栽培とぶどう酒醸造が奨励されたことに端を発します。戦後にかけて続々と農園や醸造所が開業し、大手メーカーも原材料を求めてやってきました。 大きく長野県のワイン業界を動かしたのが、塩尻の「メルロー」でした。林農園の林五一氏が苦心して育てたメルローで造ったメルシャンの「桔梗ヶ原メルロー」が国際ワインコンクールで大金賞を受賞したのです。ぶどう栽培がはじまって約100年、1989年のことでした。こうして長野県はワインぶどうの栽培適地として注目を集めるようになり、次第にメルローのほかシャルドネやソーヴィニヨンブラン、カベルネ・ソーヴィニヨンなど、欧州系品種の栽培が盛んになり、本格的なワイン造りへの気運が高まっていったのです。

全国で栽培される国産メルローのおよそ半分が長野県で栽培されています

ワインぶどうの産地、長野県

NAGANO WINEの品質を支えるのが、何と言ってもワインぶどうの品質です。雨が少なく、水はけの良い長野県は、ワインぶどうの栽培に適しています。さらに、日照時間が長く、昼夜の温度差が大きいことから色づきもよく、さらには糖度が上がるだけでなく酸味も残って、厚みのある味わいのぶどうが育ちます。南北に長く標高差があることで、多様な品種の栽培適地があることも、長野県らしい特徴となっています。そうして栽培されるぶどうは県内で醸造されるのみならず、大手メーカーにも出荷されています。各種コンクールで入賞するワインに長野県産のぶどうが使われていることは、めずらしいことではありません。
2016年のG7伊勢志摩サミットでは5種のワインのうち、NAGANO WINEが3種、採用されました。翌年、アメリカ大統領の来日時の晩餐会では提供された2種のうち1種もNAGANO WINE。さらに2019年のG20大阪のために来日したフランス大統領夫妻にもNAGANO WINEが提供され好評を博しました。

 

信州ワインバレー構想−4つのバレー

長野県内でワイナリーが急激に増えはじめたのは2010年前後のこと。2018年には9社、2019年には7社ものワイナリーがオープンし、同年9月時点で、長野県内の醸造所はなんと52軒となりました。そして、今後も開業を予定している人がまだまだ控えてます。
国内外での評価の高まりを受けて、長野県では信州ワインバレー構想を策定しました。構想では、老舗の塩尻市桔梗ヶ原地区を中心とする「桔梗ヶ原ワインバレー」、南北に流れる千曲川沿岸の「千曲川ワインバレー」、大町から松本をつなぐ北アルプスの山麓に位置する「日本アルプスワインバレー」、そして南の天竜川沿岸に広がる「天竜川ワインバレー」という4つのエリアに分類しています。
ワイナリーの建つ地域の風景を眺め、その地域の食材とあわせていただくことが、ワインの醍醐味です。ワインバレーによってはワインイベントを開催したり、ワイン電車が走っていたりしていて見逃せません。長野県内では、須坂市(3月)、塩尻市(5月)、松本市(6月)、長野市(8月)、東御市(9月)で、複数のワイナリーを一度に飲み比べられる催しが開かれています。

信州ワインバレー構想で制定された4つのワインバレー

ワイナリーを訪れ、つくり手に会える楽しみを

NAGANO WINE、いったいどこで飲むことができるの? そんな声をしばしば耳にします。ワイナリーの多くがショップや試飲コーナーを設けていて、気軽に訪れることができます。海外のワインはもちろんおいしいですが、そう簡単につくり手に出会ったり、ぶどう園や醸造所を訪ねたりすることはできません。その点、長野県のワイナリーなら会おうと思えば比較的容易に会えることが魅力のひとつ。苗木の定植や収穫の手伝いができるワイナリーもあり、つくり手と飲み手の距離は確実に近づいています。 また、最近はレストランを併設しているワイナリーも増えています。つくり手の話に耳を傾け、ぶどうが育まれる風景を眺めながら、同じ土地で育った豊かな食材とともにワインをいただく。土地をまるごといただくという贅沢が、長野県のワイナリーではできるのです。

長野県のワイナリーではレストランやショップ併設のところも多数あります

レストランやカフェ併設のワイナリー

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