夏休み後半は、真夏の信州美術館へ行こう。
強い日差しが続く八月、信州の美術館で、いつもとは違う旅の時間を過ごしてみませんか。古代エジプトの記憶、絵本がひらく物語、浅間山を見つめた多彩な表現。屋内でゆっくりと作品をめぐれば、家族でも、友人同士でも、一人でも、それぞれの心に残る新しい風景が見えてきます。
TOP PHOTO:ⓒ内山温那
【長野県立美術館】善光寺の隣から「古代エジプト」へ。〈推奨期間:2026年~9月6日〉
善光寺の東隣から、一気に「古代エジプト」へ。ブルックリン博物館の所蔵品による特別展では、彫刻、棺、宝飾品、パピルス、人や猫のミイラなどを通して、王や神々だけでなく、当時を生きた人々の暮らしと死生観に迫ります。
約3千年の時間を行き来する体験は、美術に詳しくない人にも分かりやすく、家族、友人、一人旅のいずれの方も楽しめます。暑さがやわらぐ時間帯に善光寺周辺の散策と組み合わせられるのも、旅先ならではの魅力です。大規模な展覧会を“涼むための場所”として過ごすだけでなく、歴史への好奇心を動かす時間へ。展覧会は9月下旬まで続くため、夏休みの予定に合わせやすく、誰と訪れても会話のきっかけが生まれる美術館がそこにあります。
長野県立美術館
住所:〒380-0801 長野県長野市箱清水1-4-4城山公園内・善光寺東隣
営業時間:9:00~17:00展示室入場は閉館30分前まで。
イベント名:ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト
開催期間:2026年~9月27日。
休館日:水曜日※9月23日は開館し、9月24日休館。
観覧料:一般1,800円。高校生・大学生1,200円。小学生・中学生600円。未就学児無料(要保護者同伴)。
問い合わせ:026-232-0052
注意事項:特別展は再入場不可。コレクション展、東山魁夷館は別料金です。混雑時には入場制限を行う場合があります。
長野県立美術館公式展覧会ページ
【安曇野ちひろ美術館】子どもから大人まで楽しめる 「絵をみなくてもいい美術館」〈推奨期間:2026年~9月6日〉
北アルプスの麓、安曇野の丘陵に自然と溶け込むように出迎える安曇野ちひろ美術館ⓒ内山温那
ギャラリーは静かな深呼吸へ誘う採光空間ⓒ内山温那
子どもが“子どもたちの世界”へ入る絵本の部屋ⓒ内山温那
美術館と緑地の美的かつ平和な融合時間ⓒ内山温那
トットちゃん広場に“停車”する電車の教室ⓒ内山温那
美術館の渡り廊下に置かれた音響彫刻楽器「シデロ イホス」(ギリシャ語で“鉄の響き”を意味する)/ 原田和男《シデロ イホス》2000年頃ⓒ内山温那
安曇野ちひろ美術館のコンセプトのひとつは、「絵を見なくてもいい美術館」。展示を見るだけでなく、どなたでも一日中ゆっくりと過ごすことができます。館内には、絵本の部屋や子どもの展示室、こどもの部屋などがあり、絵本を読んだり、のぞき窓から作品を見たり、おもちゃや木のぬくもりにふれて遊んだりと、さまざまな楽しみ方が。音の出る作品《シデロ イホス》は、実際に鳴らして楽しむことも。大人も子どもも一緒に楽しめる作品や空間がいっぱい。
9月6日(日)までは、3つの展覧会を開催。「トットちゃん広場10周年記念展『みんないっしょだよ』」や、「ようこそ!ザ・キャビンカンパニー 新収蔵作品展―がっこうにまにあわない・ゆうやけにとけていく―」などをご覧いただけます。
美術館の周りには、安曇野ちひろ公園(松川村営)が広がっています。入館証があれば、当日は何度でも再入館できます。公園内のトットちゃん広場にある電車の教室では、トモエ学園の授業のようすを再現。隣の図書室では、お気に入りの絵本を手に、ゆっくりと読書を楽しめます。暑い日も雨の日も、子どもから大人まで、どなたでもゆったり過ごせるアート空間です。
安曇野ちひろ美術館
住所:〒399-8501 長野県北安曇郡松川村西原3358-24
営業時間:2026年~8月31日:9:00~17:00。9月1日~6日:10:00~17:00。
イベント名・開催期間:2026年6月12日~9月6日。•トットちゃん広場10周年記念展「みんな、いっしょだよ。」 •ようこそ!ザ・キャビンカンパニー新収蔵作品展―がっこうにまにあわない ・ゆうやけにとけていく― •ちひろ美術館コレクション「星の下の物語」
休館日:8月は無休。※9月7日~10日は展示替え休館。
入館料:大人1,200円。18歳以下・高校生以下無料。学生証お持ちの方・65歳以上の方900円。18歳以下の方に同伴の保護者は子ども1名につき2人まで900円。
問い合わせ:0261-62-0772
注意事項:8月22日は「夜のミュージアム~おばけナイト~」開催で、20:00まで開館します。イベント内容・参加方法は公式サイトで確認してください。
安曇野ちひろ美術館
【佐久市立近代美術館 油井一二記念館】登らずに、浅間山と向き合う〈推奨期間:2026年~8月30日〉
緑豊かな駒場公園に佇む佐久市立近代美術館ⓒ佐久市立近代美術館
島州一《Tracing-Shirt131》ⓒ島州一《Tracing-Shirt131》2012)/佐久市立近代美術館
衣服をモチーフに島州一の表現世界をたどるⓒ佐久市立近代美術館
浅間山と富士を描く多彩な作品が並ぶ展示室ⓒ佐久市立近代美術館
山へ登らず、美術館で山を見る。そんな逆説を楽しめるのが、佐久市立近代美術館です。制定十年を迎えた「山の日」に合わせ、浅間山を長く制作の核とした島州一の代表作と、美術館のコレクションや地域に残る記録から浅間山と富士を見つめる二つの展示を開催中。
穏やかな山容という“静”と、噴煙を上げる活火山という“動”。土地の象徴が、現代美術、絵図、生活の記憶の中でどう姿を変えるかをたどれるのが面白さです。長野の山をスポーツの舞台だけでなく、暮らしと表現を育てた存在として見直すことで、いつもの風景にも新しい奥行きが生まれます。
18歳未満・高校生は無料。会期は8月30日(日)までで、家族にも一人旅にも、佐久でしか成立しない夏の美術体験をどうぞご堪能ください。
佐久市立近代美術館 油井一二記念館
住所:〒385-0011 長野県佐久市猿久保35-5
イベント名:•「山の日」制定10年記念 企画展「浅間山をトレース―島州一展」 •「コレクション+ 浅間ときどき富士―ゆかりの品と山辺の風景」
開催期間:2026年~8月30日。
休館日:月曜日。※公開期間中は8月24日休館
観覧料:一般600円。学生410円。18歳未満・高校生無料。子育て支援パスポート提示で団体料金適用。
問い合わせ:0267-67-1055
注意事項:二つの企画展示を共通観覧料で鑑賞できます。関連イベントの開催日は公式サイトで確認してください。
佐久市立近代美術館
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