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『冬のテラスで「絶景プラスα」を体験! 雪景色のスキー場で特別なリゾートタイムを』

雪が豊富な長野は県内各所に個性的なスキー場が点在し、冬のレジャースポットとしてたくさんの人が訪れています。そのスキー場では近年、眺望を楽しめるテラスを用意しているのをご存じですか? 冬は空気が澄んでおり、晴れた日はどこまでも連なる山並みを一望できる絶景が。厳冬期には大気中の水滴が樹木について凍りついた「樹氷」も見られるなど、冬ならではうつくしい景色を楽しめます。カフェを併設するテラスも多いので、景色とともにひと息つけるものポイントです。なかには、ゴンドラを利用してテラスだけ楽しめるスキー場もあり、スキー・スノーボードをしない人でも冬の絶景を楽しめます。ただし、その場合はしっかりと防寒対策し、雪上を歩きやすいブーツを履いていくなど装備は万全しておきましょう。ではさっそく、さまざまな冬景色を楽しめる、「絶景プラスα」な7つのテラスを紹介していきます。

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北アルプスを背に山麓を一望できる白馬八方尾根スキー場の〈Corona Escape Terrace(コロナエスケープテラス)〉

最新の営業状況等は施設にお問い合わせください。

ダイナミックな山岳リゾートの景観を楽しめる開放的なオープンテラス
ゲレンデ眼下には山間部に長く延びる白馬村の風景が広がっています
樹氷を見下ろすゴンドラの空中散歩も冬ならではの魅力
レストラン「カフェテリアYETI」の「ローストビーフ丼」などゲレンデ内のランチメニューも見逃せない

1998年開催の長野冬季オリンピックの舞台になったことがある「白馬八方尾根スキー場」は、国内のみならず海外からの注目されている国際山岳リゾートです。北アルプス、唐松岳から続く尾根にスキー場が広がり、コース16本、最長滑走8,000mという規模はエリア最大かつ国内でもトップクラス。そんなビッグスケールなゲレンデの中腹に開放的な〈Corona Escape Terrace(コロナエスケープテラス)〉が用意されています。山麓からゴンドラ「アダム」に乗って、山をぐんぐん上がると標高1,400mの山頂駅舎に到着。建物を出たすぐ下にウッドデッキのオープンテラスが用意されています。

北アルプスの白馬三山を背景とするコース中腹にテラスを設置

〈Corona Escape Terrace〉は八ヶ岳や浅間山も望むことができる絶景のオープンテラス。天気によい日は遠くまで続く山並みを一望でき、眼下には白馬村の冬景色、振り向けば雪に包まれた北アルプスの眺めを楽しめます。テラスがあるのは、八方尾根の名物コースである「リーゼンスラロームコース」のスタート地点。斜面にせり出すようなテラスから、山麓に滑り降りていくスキーヤー・スノーボーダーの姿を見ることもできます。また、テラスではコロナビールのバーが不定期で営業しており、ボトル単体で注文できるほか、バケツに入れた雪にボトルを刺した「バケツコロナ 5ボトル」といった雪山らしいメニューも提供。ソーセージなど、ちょっといたおつまみもあるので、陽気の良い日にのんびり休憩するものおすすめです。

(写真提供:白馬八方尾根スキー場)

DATA

所在地:長野県北安曇郡白馬村八方
TEL:0261-72-3066
URL:https://www.happo-one.jp/
営業期間(冬季):12月初旬~5月上旬
営業時間:8:00~16:00 ※天候等の状況により運行時間が変更される場合があります
スキー場リフト1日券:大人7,200円 こども3,600円(こども料金は17歳まで)
八方アルペンライン 往復:大人4,100円 こども2,100円

白馬岩岳スノーフィールドの〈HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(白馬マウンテンハーバー)〉は目の前に白馬三山が迫る特等席

標高1,289mに設置されたテラスから見える美しい雪山
コース内からも白馬三山をはじめとする後立山連峰を見渡せます
山頂にひと息で運んでくれるゴンドラ「ノア」

「白馬岩岳スノーフィールド」は、山麓からゴンドラ「ノア」1本でゲレンデトップに到着可能。ここから東西南北にコースが広がるレイアウトになっています。つまり、トップは360度のパノラマで景色を楽しめる絶好のロケーションということ。ゴンドラを降りたら平坦な山頂を横切り、向かいの森に分け入るとその先に白馬三山をはじめとする、北アルプスを一望できる絶景が広がっています。その景色をゆっくり楽しめる施設が〈HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(白馬マウンテンハーバー)〉。麓の白馬村と反対側の山の傾斜にテラスが設置されているため、見渡す限り山のみが広がる大自然。しかもテラスは白馬三山が真正面に見える好立地です。また、テラスの一部が突き出た場所は、絶景を背に写真が撮れる人気のフォトスポットとなっています。

ツナやたまご、白馬豚などを使用したクロワッサンをカフェメニューとともに

テラスは通年営業しており、冬季は雪化粧した北アルプスが見事。ニューヨーク発の人気ベーカリー〈THE CITY BAKERY〉を併設し、冬にぴったりのホットドリンクや、白馬豚のクロワッサンサンドなど地元の素材を取り入れた限定メニューを用意。暖かな屋内のイートインスペースや、テラスに用意されたテーブルやイスで景色とともにカフェメニューを味わえます。テラスの周辺には、かまくらや雪でつくったアイステーブル、氷の滑り台「Yoo-Hoo! Ice Slider」など、冬限定のアクティビティが豊富で、スキー・スノーボードだけではなく、景色と遊びを目的に訪れても十分楽しめます。

(写真提供:白馬岩岳スノーフィールド)

DATA

所在地:長野県北安曇郡白馬村北城12056 株式会社岩岳リゾート
TEL:0261-72-2474
URL:https://iwatake-mountain-resort.com/winter
営業期間(冬季):12月初旬~5月上旬
営業時間:HAKUBA MOUNTAIN HARBOR 8:15~16:00 THE CITY BAKERY 9:00~15:30(LO) ※天候等の状況により運行時間が変更される場合があります
スキー場リフト1日券:大人5,200円、子ども3,200円(ともに平日割引あり)
ゴンドラ往復:大人2,400円、子ども1,300円

雲海が広がる非日常と出合える竜王スキーパーク〈SORA terrace(ソラテラス)〉

〈SORA terrace〉は通年営業。冬は白銀の世界を一望できます
世界最大級の166人乗りロープウェイでテラスのある山腹へ

雪が豊富な北信エリアに位置する「竜王スキーパーク」は、標高1,930mの山間部にドライパウダーが積もる極上のスノーリゾート。「スノボデビューレッスン」を毎日無料で開催するなど、ビギナーでも安心してスノーボードデビューできる環境です。ゲレンデ内の標高1770mに設置されている〈SORA terrace(ソラテラス)〉は、雲海が見えることで知られる人気スポット。気象などの条件が揃うと雲海が発生し、雲の上に山が浮かぶように見える光景が幻想的です。特に朝方は、飯山方面の上空に雲海が発生しやすいのだとか。標高の高さゆえ、戸隠山や飯綱山、黒姫山、斑尾高原といった北信の山々や、北アルプスまでの遠望を楽しめ、空気が澄んでいる日には日本海やその先の佐渡島まで見えることも。12月下旬から3月下旬までナイター営業もあり、テラスから眺めるサンセットや星空もロマンチックです。

ゆとりあるスペースの「SORA terrace cafe」

テラスに併設されている「SORA terrace cafe(ソラテラスカフェ)」は、大きな窓から絶景を楽しめるくつろぎの空間。冬のカフェメニューには「スノーカレーうどん」が登場し、冷えた体も心もポカポカに温めてくれます。また、山麓にオープンしたセンターハウス「THE BASE(ザ・ベース)」にはバーガーショップ「Spirits Grill」が誕生。「信州ジビエバーガー」などの地域性を生かしたメニューが楽しめ、朝はカフェ、お昼はバーガーショップ、夜はバーとして営業しています。

(写真提供:竜王スキーパーク)

DATA

所在地:長野県下高井郡山ノ内町夜間瀬11700
TEL:0261-72-2474
URL:https://ryuoo.com/
営業期間(冬季):12月上旬~3月下旬
営業時間:8:00~17:00(平日は8:15から)、ナイター17:00~20:00 ※12月28日~1月7日まではナイター連日営業 ※天候等の状況により運行時間が変更される場合があります
スキー場リフト1日券:大人5,200円、子ども2,200円

志賀高原エリアで最上部となる横手山・渋峠スキー場の〈2307満天ビューテラス〉

標高2,307mという高所から眺めるパノラマビューは感動もの
山麓からリフトを乗り継いで、奥に見える横手山のてっぺんに向かいます
麓に見えるのが志賀高原。奥に横たわる山々が日本アルプス

18ものスキー場が集まる広大な志賀高原のスノーリゾートのなかで、エリア随一の標高を誇るのが「横手山・渋峠スキー場」です。ここは日本で最も標高が高い場所にあるスキー場。縦長のコースレイアウトであるため、山麓からリフトを3本乗り継ぎ、日本最高所の「横手山第3スカイリフト」を降りたところが最上部となる横手山です。標高2,307mの高所にある〈2307満天ビューテラス〉は遠くまで見渡せるパノラマビューが魅力となります。噴煙たなびく浅間山や、存在感のある妙高山、美しい姿が特徴の富士山、そして日本アルプスの名峰群を一望することができます。視線を下げると眼下に志賀高原が広がり、ときには雲海が山麓を覆いつくす幻想的な風景になることも。

さまざまな形の「スノーモンスター」があり、見ていておもしろい

標高が高いこのエリアは、厳冬気になるとアイスモンスターを呼ばれる樹氷ができあがり、山麓とは違った冬の自然を体験できます。シーズンによっては6月まで滑れることがあり、訪れる時期ごとにさまざまな風景と出合えます。また、テラスは日本初となるクランペット専門のカフェを併設。クランペットとはイギリスで親しまれているほんのり甘い軽食パンのことで、ツナやたまごを合わせたり、りんごを取り入れたりと、多彩なメニューを味わえます。カフェ内に「プライベートテラス」がオープンし、今後は絶景を独占しながらゆったり過ごせるようになりました。

(写真提供:横手山・渋峠スキー場)

DATA

所在地:長野県下高井郡山ノ内町横手山
TEL:0269-34-2600
URL:https://yokoteyama2307.com/
営業期間(冬季):11月~6月(積雪による)
営業時間:8:30~16:00、クランペットカフェ 9:00~15:00 ※天候等の状況により運行時間が変更される場合があります
スキー場リフト1日券:横手山・渋峠スキー場 エリア券 大人6,000円、シニア5,600円、中高生5,400、子ども(小学生)3,400円/志賀高原全山共通 大人7,500円、中高生・シニア6,400円、子ども(小学生)3,700円

東館山スキー場の〈東館山山頂テラス〉でヨーロッパアルプスのリゾート気分を満喫

志賀高原や上信越の山並み、北アルプスの眺望がすばらしい
ゴンドラとリフトを繋げて各スキー場をめぐれるのが志賀高原の魅力
東館山頂は標高2,000m。冬は深い雪に覆われています

広大なフィールドに18ものスキー場が点在する志賀高原のスノーリゾートのうち、13スキー場が集まる標高2,000m付近が中央エリア。このエリアに含まれる「東館山スキー場」では、2021年の夏から東館山ゴンドラ山頂に絶景テラスがオープンしています。サマーシーズンは「志賀高原ガーデンテラスエリア」として営業し、山頂部からの景色とともに高山植物園を散策します。スキー場営業がはじまる冬季は、植物園は雪に埋もれてしまうものの、テラススペースから冬ならではの銀世界が見渡せます。眼下には中央エリアのスキー場、その奥には雪をいただく北アルプスが横に長く連なっていて雄大です。

具材とソースを組み合わせて好みのチーズフォンデュを楽しめる「ザ・ルーフトップダイニング」

東館山スキー場は長野冬季オリンピックのアルペンスキー(大回転)や、ワールドカップなどの会場として使われる上級コースから、林間を抜けるなだらかなコースまで緩急のバランスがとれたスキー場です。ゴンドラ山頂にはテラス新設とともにレストランもオープンし、店内からも眺めを楽しめます。建物1階の「スタンドカフェアルピナ」は、ホットドッグとスペシャリティコーヒーが楽しめるレストラン。2階の「ザ・ルーフトップダイニング」では本格チーズフォンデュと信州ワインのマリアージュが楽しめるなど、ヨーロッパアルプス料理を味わえます。親しみやすくアレンジした料理を提供。

(写真提供:東館山スキー場)

DATA

所在地:長野県下高井郡山ノ内町平穏7149
TEL:0269-34-2231
URL:https://shigakogen.co.jp/highlight/higashitateyama
営業期間(冬季):12月中旬~3月下旬
営業時間:東館山ゴンドラリフト8:40~16:10 山頂レストラン「ザ・ルーフトップダイニング」10:00~15:30(LO15:00)※天候等の状況により運行時間が変更される場合があります
1日券:中央エリアスキー場 大人6,000円、小人3,000円/志賀高原全山共通 大人7,500円、中高生・シニア6,400円、子ども(小学生)3,700円
東館山ゴンドラリフト往復:大人2,000円、子ども1,100円

タングラムスキーサーカスの〈野尻湖テラス〉は野尻湖と北信五山を望む絶景ステージ!

テラスから見える野尻湖や北信五山はこのエリアを象徴する風景
ファミリーから上級者まで幅広く対応する豊富なコースバリエーション
併設の「野尻湖ラウンジ」には軽食もあるのでゆっくり過ごせます

積雪豊富な北信エリアに位置する「タングラムスキーサーカス」は、ゲレンデに「ホテルタングラム」が直結する快適なリゾート。斑尾山の斜面に地形を生かした19コースが広がり、どのコースを通っても、基本的に山麓のホテルに滑り降りるレイアウトになっています。ホテルのすぐ側にある「野尻湖テラス観光リフト」は、スキーやスノーボードを装着していない人でも乗車でき、標高1,100mの野尻湖テラスまで上がることが可能です。フード付きのリフトは快適で、片道10分ほどの空中散歩も楽しい時間に。テラスの展望デッキからは、山間にたっぷりの水をたたえた野尻湖と、妙高山や黒姫山、戸隠連峰、飯綱山の北信五岳が周囲をぐるりと取り巻く様子が見渡せます。

開放感抜群のカウンター席。北信濃を代表する山々。手前には野尻湖の眺望を独り占め

テラスに併設している「野尻湖ラウンジ」では、香り高いコーヒーをはじめとするカフェメニューを用意しています。店内には野尻湖に向いた大きな窓があり、景色を眺めながらティーブレイクでくつろぐ時間が格別です。ピザなどの軽食もあり、小腹がすいたときにぴったり。ほかにも、アップパイや信州牛カレーパン、野尻湖で化石が発掘されたナウマンゾウをイメージした、骨付きの「ナウマンフランク」など、地域性が感じられるメニューが揃っています。

(写真提供:タングラムスキーサーカス)

DATA

所在地:長野県上水内郡信濃町古海3575-8
TEL:026-258-3511
URL:https://www.tangram.jp
営業期間(冬季):12月中旬~3月下旬
営業時間:観光リフト8:30~16:30(下り最終16:15)※天候等の状況により運行時間が変更される場合があります。野尻湖ラウンジ10:00~16:00(ラストオーダー15:30)
スキー場リフト1日券:大人5,800円、子ども3,500円
野尻湖テラス観光リフト往復:大人1,500円、子ども1,200円(滑走用具なしの乗車、往復のみ)

車山高原SKYPARKスキー場の〈SKY TERRACE(スカイテラス)〉には車山ブルーの青空にパノラマビューが広がっている

峰が連なる八ヶ岳連峰の向こうに富士山の姿が望める
「車山ブルー」と呼ばれる濃紺の空はとても爽やか

「車山高原SKYPARKスキー場」が位置する長野県の内陸部は、県内でも晴れの日が多いエリアで、スキー場の晴天率はなんと80%。ということは、テラスからの展望も良い可能性が高いということに。加えて、標高1,925mの車山山頂は高い木々のなく抜群の見晴らしで、360度の展望を楽しめます。大パノラマが広がる山頂は、北アルプス、中央アルプス、南アルプスをぐるりと見渡せる開放的なロケーション。蓼科山や八ヶ岳も近くに見え、空気の澄んだ晴れた日には、八ヶ岳の裾野の向こうに富士山が姿をのぞかせることも。車山の南斜面には、突き出すように〈SKY TERRACE(スカイテラス)〉が設置され、富士山を正面に望める絶好のスポットです。

360度の展望が広がる山頂部は日本アルプスを見渡せる最高の立地

車山の山頂は、山麓からリフト2本を乗り継いで、クワッドリフト「スカイパノラマ」を降りてから歩いて1分ほど登ったところ。平坦な山頂部には、車山気象レーダーの建物や、車山神社、そして展望テラス〈SKY TERRACE〉が点在しています。くっきりと晴れた濃い青空は「車山ブルー」とも呼ばれ、冬季は雪の白とのコントラストによって空の青さがより映えます。

(写真提供:車山高原SKYPARKスキー場)

DATA

所在地:長野県茅野市北山3413
TEL:0266-68-2626
URL:https://winter.kurumayama-skypark.com/
営業期間(冬季):12月中旬~3月下旬
営業時間:8:30~16:30
スキー場リフト1日券:大人5,200円、子ども(小学生)3,000円、シニア(60歳以上)4,800円 ※天候等の状況により運行時間が変更される場合があります
山頂往復券(雪山展望リフト券):大人2,600円、子ども(小学生)1,800円、シニア(60歳以上)2,600円

取材・文:栗山 ちほ

<著者プロフィール>
栗山 ちほ(Chiho Kuriyama)
ライター&エディター。長野県出身。八ヶ岳山麓育ち。幼少から自然と親しみ、夏は登山、冬やスキーやスノーボードと、通年アウトドアを楽しんでいる。

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