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まだまだ滑れるゲレンデへGO&満喫HOW TO!

雪解けと共に3月下旬にシーズンを終了するスキー場が多い中、豪雪地帯や標高の高いスキー場では、ゴールデンウィークまでオープンしているところもある。春の暖かな日差しを浴びながら、ザラメ雪や自然地形を滑走する爽快感は、スプリングシーズンだけの特別な時間。今回は野沢温泉スキー場を舞台に春スキー&スノーボードの楽しみ方をご紹介!

更新日:2022/05/16

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山頂部まで一気に運ぶ、ゴンドラでの空中散歩

柔らかな日差しが届く4月上旬。平地は雪解けが進み、長い間雪の下に埋もれていた植物が小さな花を咲かせたり、新芽が顔を出したり、信州の春の始まり。2021/22シーズンは驚異的な豪雪に見舞われた野沢温泉村でも、道路脇の雪の壁はすっかり低くなり、道も走りやすくなりました。それでも山の上の世界は別天地。まだまだたっぷり残る雪を求めて滑りに行きましょう!

2021年新設の新長坂ゴンドラに乗車し、スキー場山頂エリアへ。世界最新技術を搭載した10人乗りゴンドラは全面ガラス張りで、眺望抜群! 新幹線のように静粛に稼働し、座り心地のいいレザーシートで快適な空中散歩を楽しめます。

やまびこゲレンデまでは約8分。絶景を見渡したり、雪の状態をチェックしたり、滑る準備を整えたり。窓の外を眺めているとカモシカを発見! 暖かくなる春はカモシカたちに出会えるチャンスも多いのです。

まだまだ雪景色が広がる4月の北信濃の山々

ゴンドラ内も広々、快適空間

急斜面にカモシカの子供がお散歩中

雪質の変化を楽しみながら滑る

ゴンドラを降りたらやまびこゲレンデへ。スキー場の山頂部、標高1,366~1,650mにレイアウトされたやまびこゲレンデは、春でも良質な天然雪が残る人気エリア。北信五岳や越後山脈、北アルプス、遠くには日本海と大パノラマを望みながらの滑走が醍醐味! この日、朝一番はまだ少しひんやりとしていて、雪はハイシーズンのようによく締まっていました。斜面が荒れる前に、スピードを出して大きなターンを描きます。

妙高山などの眺望とブナ林が美しい『やまびこEコース』

春スキー&スノーボードの面白さのひとつは、1日で雪質が目まぐるしく変化すること。この日も、朝一は硬いと思ったバーンも1時間もすれば、強い日射で適度に溶けて、シャバシャバのよく走る雪に変化。コースによっては、『ザラメ雪』と呼ばれる表面が氷の粒状になり滑りやすい雪質のところもあれば、『ストップ雪』と呼ばれる気温の変化や黄砂などによる汚れで、板が走らない斜面もありました。

これは朝晩の冷え込み具合や、その日の気温、日射、風向き、斜面の標高や向きによっても変化するため、本当の良いコンディションを引き当てるのは難しいけれども、1日の間にさまざまな雪質を味わえるというのも、残雪期のお楽しみ。

そして最高のザラメ雪を引き当てると、ちょっと上手くなったかも?と思うくらい、真冬とは一味違った爽快感を得られるのです。春はスキーやスノーボードが上達する季節とも言われています!

撮影スポットもたくさん! ぜひ晴れた日を狙おう

地形遊びが面白い!野沢名物ナチュラルバンク

グルーミングバーンで数本足慣らしをしたら、やまびこゲレンデの沢に入ります。ハイシーズンは、パウダースノー&ツリーランが楽しめるゾーンとして人気の、やまびこフォーリフト周辺は、春は地形天国! コースとコースの間にあたり「自己責任特別エリア」とされているこのエリアには、豊かなブナ林や沢状の地形がそのまま残ります。雪が溶けてくると、自然地形がよりダイレクトに現れ、ハーフパイプのような立体的な遊び方ができるのです。

壁に当て込んでみたり、地形を使ってジャンプをしたり、遊び方は自由自在。春はこのナチュラルバンクを目指して野沢温泉に集まる滑り手も多く、笑い声や雄叫びが聞こえてくる活気ある雰囲気もここならでは!

自然の起伏をリフトを使って繰り返し遊べるのは春の野沢温泉の大きな魅力

上部からエントリーし、リフト1本分、地形をつないで滑るのがここの遊び方

沢に入らず、豊かなブナ林のツリーランも堪能できる

ハイシーズンよりものんびり気分のランチタイム

午前中、たっぷり滑ってお腹もペコペコ! この日は新長坂ゴンドラ駅近くの『キッチンセアボス』でランチをいただきました。ここは旧長坂ゴンドラの駅舎で、1階には焼きたてピザやパニーニサンドなどランチでも休憩でも使えるセアボス、2階にはゲレ食の王道メニューからオリジナルメニューまで種類豊富な『レストハウス やまびこ』があります。

スプリングシーズンの平日は、営業しているレストランも限られていますが、週末やゴールデンウィークは、レストランの選択肢も増え、外のテラス席でのランチもおすすめですよ。滑走後のランチビールの美味しさは格別! 日も長いので、ランチタイムをゆっくり取って、雪が重くなりがちな午後は滑らずにゴンドラ下山というプランもあり。

撮影時は『レストハウス やまびこ』がお休みで、やまびこのメニューの一部がセアボスでいただけました

レストハウス やまびこの看板メニュー、ガーリックビーフステーキライス

キッチン セアボスのピザ、マルゲリータと、地ビール『野沢IPA』

ロングコースや絶景、撮影スポットも充実!

今度は山頂から山麓部まで一気に滑り降ります。途中、上ノ平ゲレンデやパラダイスゲレンデは、斜度が緩やかで初心者にもおすすめ。徐々に気温も上がり、暑いくらいの陽気も、広い空を仰ぎながら風を切って滑る気持ちよさは「最高!」の一言。

雪はだいぶ減ったけれど、それでも道路標識に手が届きそう!

緩やかな上の平ゲレンデでは周りの景色を眺めながら滑ったり、おしゃべりしながら滑ったり、自由!

撮影日はクローズしていたけれど、上の平ゲレンデにはスノーパークもあります

とにかくワイドで見晴らしのいいパラダイスゲレンデ。開放感満点!

フラットバーンでスノーボーダーが止まってしまったら引っ張ってあげよう

新長坂ゴンドラはペット同伴乗車もOK! ワンちゃんと滑りにきている方も

※小型犬(リュックに入るサイズ)はリフト搭乗可能、中~大型犬はゴンドラのみ。下山コースが滑走不可となった場合はペットと滑ることはできませんのでご注意ください。詳しくはこちらへ。https://nozawaski.com/report/2476/

下山してからも春ならではのお楽しみ!

春の里山と言えば山菜! この季節、スキー場のコース脇や麓で山菜採りまで楽しめてしまうんです。時期によって顔を出す山菜も違うけれど、フキノトウやコゴミは比較的見つけやすい山菜。この日も、フキノトウが出始めていました。自分たちの食べる分だけをちょこっといただき、帰ってからのお楽しみとします。

フキノトウは開く前の蕾の状態で摘むのがポイント

スキー場の麓にたくさん出始めていました

雪が降っていたり、厳しい寒さが標準の冬と違って、春は何をするのも穏やか。滑り終わったあと、駐車場でブーツを履き替えるのだってノンストレスで、心地よい疲れと共に開放感に浸れるチルタイム。

そしてアフタースキーはコーヒー&甘いものも恋しくなる時間帯。温泉街に移動して、中央バスターミナルの目の前にあるバー『Winterland』にイン! 夜は餃子バーとして営業し、シーズン中の昼間は『Coffee MOK』が出店し、手作りケーキやお茶が楽しめます。見た目も美しいブラウニーにキャロットケーキ、チャイラテ、カプチーノに、モデルさんたちは目を輝かせて、交換こしながら、カフェタイムを堪能しました。

北陸新幹線・飯山駅から直通バスで野沢温泉にアクセスする場合も、中央バスターミナルに発着するので、バスを待つ間にも利用しやすいですね。もちろん、そのまま温泉巡りもできたらパーフェクトです!

春スキー&スノーボードの際は、キャンプ用の椅子を車に積んでおくと何かと便利

外湯・横落の湯や中央バスターミナルを望む便利なロケーション

『Coffee MOK』の絶品クランベリーブラウニーとチャイラテ

信州で楽しむ春スキー&スノーボード

野沢温泉スキー場では3月28日~5月8日までの期間を「春山営業」とし、稼働するリフトやコースは減りますが、その分、リフト料金も下がります。日本全国でも、ゴールデンウィークまで営業するスキー場は限られていますが、積雪量が多く、標高の高い信州のスキー場では、いくつかのスキー場で春スキー&スノーボードが5月まで楽しめます。

山の麓では桜や新緑、野花が咲き誇り、ちょうどゴールデンウィークあたりが一年でもっとも色鮮やかで美しい季節。山の上には雪が残り、青空とのコントラストも見事です。寒さが苦手な人も、この時期ならば安心。ぜひ太陽の下で、フレッシュな空気をたくさん吸って、絶景を眺めながら滑る気持ち良さを味わってみてください!

*気象および積雪状況により、リフトや施設の営業が変更になる場合もあります。お出かけ前には必ず各スキー場のホームページをご確認ください。

HIKE
 
☞長野県内スキー場営業期間の確認はこちら(2021~2022年シーズン)

〈NAGANO SNOW LOVE.NET〉https://www.snowlove.net/snowfall/


撮影:小林直博 取材・文:尾日向梨沙 モデル:Marina & Kaoru
☞取材協力:〈野沢温泉スキー場〉https://nozawaski.com

<著者プロフィール>
尾日向梨沙(Lisa Obinata)
1980年、東京都生まれ。編集者/ライター。
早稲田大学第二文学部卒業後、13年間スキー専門誌『Ski』『POWDER SKI』(実業之日本社)などの編集を担当。2013年より同誌の編集長を務める。2015年よりフリーランスとなり、スノーカルチャー誌『Stuben Magazine』を創刊。2018年より藤沢市鵠沼の自宅を舞台に、歴史的建造物と周辺の緑の保存活動を開始。2020年に湘南から長野県飯山市に移住。スキーのあるライフスタイルを送りつつ、畑での野菜作り、雪国での太陽光発電の挑戦など、自然に寄り添った暮らしを目指す。

*掲載映像について
撮影時のみマスクを外して撮影を実施しています
*長野県へご旅行される際は、旅行前2週間は感染リスクの高い行動を控え、かつ発熱・風邪症状がある、または、10日以内に症状があった場合には、ご旅行を控えるなど、
信州版「新たな旅のすゝめ」に沿った対応をお願いします。

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