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遊びの中で自然の大切さを知る!キッズウインターキャンプ&スノーシューを取材!

今回は長野県白馬村にあるアクティビティカンパニー『エヴァーグリーン・アウトドアセンター』の、冬のキッズキャンプとスノーシューツアーを取材!
夏も人気の『エヴァーグリーン』のキャンプですが、冬のキャンプとは一体どんな感じなのだろうか?
キッズキャンプ以外にも、冬に楽しめる大人も子どもも一緒に参加できるスノーシューツアーも紹介!

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©エヴァーグリーン・アウトドアセンター


こちらの記事は2021-2022シーズンに取材・執筆したものです。

もしかしてキッズキャンプって雪の中にテント!?

 

「キャンプというと、雪の中にテントを立てるんですか?」……、思わず質問した私に、「いやいや~、普通に宿に泊まるんだよ~(笑)。日本人はテントをたてるのが〝キャンプ”だと思ってるけど、キャンプの意味は〝アツマル”(集まる)なんです」と、『エヴァーグリーン』のチーフガイト兼代表であるディビィッドさんは穏やかに教えてくれた。

「栂池にエヴァーグリーンの宿があるから、そこに泊まる。4泊5日で、基本はスキースクール。他にも森でスノーシューしたり、雪だるま作り、ソリ遊びとか…そういうのもある。クリスマスにはツリーを組み立ててプレゼントとか、ゲームとか楽しんだり……。去年は10人ぐらいの参加だったけど、今年は最初20人、前回は40人集まった。」と、ディビィッドさんは続けた。

4泊5日のキッズキャンプは、連続でアクティビティをやりながら雪の中で思う存分楽しむプログラム。今回の開催はクリスマス前とお正月、2月と3月にも予定しているという。 「どちらからの参加者が多いですか?」

「夏のキャンプは長野県、中京・関西圏、そして沖縄。冬は東京からのお客さんがほとんど。年齢は7~16歳。プログラムは全部英語でやる。外国人も日本人もいる。国際学校の子どもや英語があまり得意じゃない子どももいるよ。英語できたほうがいいけど、まぁなんとかなるかな」

もともと夏のキャンプが人気の『エヴァーグリーン』。夏に参加したお客さんに「冬のキャンプも面白そうですね。」と言われ始めてみたこのキャンプ。年を追うごとに人気が高まり、早めに予約をしないとあっと言う間にいっぱいになってしまいそう。親と離れたプログラム中で子どもたちは一体どんな様子なのだろう?

 

スケジュールを守るより、時間を忘れて楽しんで!

 

ガイドと一緒に英語でスキーやスノーボードレッスン。©エヴァーグリーン・インターナショナルスキースクール

 

親と4日間離れて過ごす子どもたちは、エヴァーグリーンのスタッフやお友だちと一緒にプログラムを楽しみ、たくさん思い出を作る。「みんなすぐ仲良くなりますか?」

ディビィッドさんは大きく手を振って、「いやいやそんなことないよ。すぐ友だち作れる子どももいるけど、なかなか難しい。ホームシックになってしまう子どももいるし、忘れ物が多かったり、荷物を上手く自分だけで運べない子どももいる。みんな自分の事で一生懸命で、年下の子を手伝うとかもあまりない。中には手伝ってくれる子どももいるけどね」

みんなすぐ仲良くなるのかと思いきや、そう簡単でもないらしい。色んな子どもがいて、引率するスタッフの方たちの大変さも理解できる。

「プログラム中はスケジュールがきっちり決まっているんですよね?」という質問には「ん~、最初はそうしてたけど、そうすると、子どもたちはそこに集中してしまう。特に日本人は、スケジュール、スケジュール、スケジュール!……そうじゃない。今は時計(時間)を忘れていいんじゃないですか?それよりも楽しんでますか?今は、30分時間あるから、その間に用意して~、という感じでやってるよ。夏のキャンプでも、天気をみて‘’今日は天気がいいからラフティングをしよう!‘’と’いうと、子どもたちは‘’今日カヌーじゃなかったの?‘’って(笑)」

スケジュールを完璧に守るより、楽しむことに集中してほしいというカナダ人のディビィッドさん。確かに私たち日本人は、スケジュールに追われ、大切なものを忘れてしまうことが往々にしてある。私も子どもの頃、親に「早く早く!」と言われるのが一番嫌いだったはずなのに、つい自分の子どもを同じように追い立ててしまっている。ディビィッドさんの話を聞いて少し反省。

そして『エヴァーグリーン』の自然環境に対する思いとは。

 

「自然が楽しい!」ということを一番伝えたい

 

雪との一体感を感じられるスノーシュー体験 ©エヴァーグリーン・バックカントリーガイド

 

このキャンププログラム中子どもたちは、ゲームやスマーとフォンなどのデバイスはスタッフに預け、1日1時間のフリータイムの間だけ返してもらい、親と電話をしたりする。 普段長時間使っているデバイスから離れ(ある意味強制的に離され)、4日間雪の中で思いっきり遊ぶ。

「子ども達にどんな話をしますか?」と尋ねると、「夏は、自然環境とか、自然のシステムについて詳しく話したりするけど、冬は、雪の話ばかり。雪って重いでしょう?とか、どうやって雪ができるかなど、雪の良さとか雪の楽しみ方を話したりするかな」とディビィッドさん。

「子どもたち、興味を持って聞いてくれますか?」とさらに私が聞くと、「そうだね、わりと興味を持って聞いてくれるかな。雪を残すにはどうしたらいい?とか。話して、自然への感謝、リスペクトを持ってもらえたら。まあ、中には、話しに全然興味を示さない子どももいたり、もう一つデバイスを隠していて、こっそりゲームしたりする子もいるけど(笑)。でも、家に帰って普通の生活に戻って自然は良かった、綺麗で楽しかったなぁという思い出があれば、将来、自然を壊すようなことはしないんじゃないかな。自然を愛し、毎日の生活の中で少しでも地球のことを考えながら過ごしてもらいたい。一番伝えたいことは‘’自然が楽しい‘’ってこと」

もともと‘’エコツアー‘’として始まった『エヴァーグリーン』のフィロソフィーのひとつである「自然は人類を含め全ての生き物の住処であり、その自然に敬愛を持ってもらえるように案内する」という考えに合致している。自然に感謝し愛すること、それはこれからもこの地球で生きていく子ども達にとって最も大切な学びであり、想いなのかもしれない。

 

大人も子どもも雪の中で遊ぶ!スノーシュー体験!

 

家族や仲間と雪の中でカフェタイム。©エヴァーグリーン・バックカントリーガイド

もう一つ『エヴァーグリーン』おすすめのアクティビティは、みんなで冬の森の中を散歩する‘’スノーシューツアー”。内容とおすすめポイントを教えてもらう。

「スノーシューの履き方から教えて、その日のコースをチェックして、森の中を歩く。木の種類の話や、動物の足跡を見つけたり、途中でテーブル出してコーヒーやクッキーを食べたりもする。夜のスノーシューもおすすめで、特にチョコフォンデュ。好きなフルーツをチョコにつけて……すごくおいしいし楽しい。スノーシューはゆっくりと行けるし、スキーができなくても歩けばいい。気軽に参加できて意外と楽しいよ」

ツアーは、14:30からのお昼のツアーと、19:30からの夜のツアーがあり、所要時間は約2時間。夜のチョコフォンデュはかなりそそられる。歩いた後の程よい疲れと、心地よい寒さの中で頂く熱々のチョコフォンデュは、きっと格別なおいしさに違いない。

最後に‘’エコツアー‘’といわれる『エヴァーグリーン』の想いの原点とは……。「自分はバックカントリーするけど、やっぱり、森の中に入ると大自然で、戻ってきたという感じ。自然に帰るとすごくいい」とディビィッドさん。私も初めて白馬に来たとき、冬の森の中を散歩するだけで、なぜこんなにも満たされた気持ちになるのだろうと不思議に思った。木の上から降ってくる粉雪が太陽の光に反射してキラキラ光るのを見て目頭が熱くなる。自然が人間に与えてくれるものはとても大きい。ディビィッドさんの言っていることはとてもよくわかる。多くの人たちに自然と一体になることで癒されてほしい。経験豊富なガイドが知り尽くした森の中を案内してくれるこちらのツアーは、シーズン中いつでも受付しているということなので、気になる方は、ぜひホームページをチェック!大切な人や仲間と歩けば、冬の特別な思い出になりそう。

 

雪が豊富な今シーズン、雪質は全国トップレベル!

 

 

新雪の天然雪に包まれると、なぜか心も体も‘’あたたかい‘’©エヴァーグリーン・バックカントリーガイド

 

今回取材した『エヴァーグリーン・アウトドアセンター』の事務所は長野県白馬村の八方尾根スキー場内国際ゲレンデの中程にある。

取材時に、先についてしまった私が、事務所前でキョロキョロしていると、「すいませ~ん!除雪していて遅れました。」と申し訳なさそうに謝りながら小さな雪の通路を小走りで登ってきたフレンドリーな笑顔のディビィッドさん。事務所の周りも雪だらけ。1階の入口は雪で塞がれ、裏側にぐるりと周りこみ、2階の入口から入ることに。歩いてきたブーツも雪まみれ。ドンドンと踏みしめて雪を落とす。

そう、今シーズンの白馬村は、雪に恵まれ、どこもかしこも雪が豊富!年末年始に降り続いた雪もたっぷり残っていて、気温も低めをキープ。全国トップレベルの雪質といっても過言ではないでしょう。ゲストたちも、地元の人も「今年は、雪がいい」と、口を揃えて言う。白馬村にとって、雪は‘’恵み‘’そのもの。願わくば、5月ゴールデンウイークのシーズン終了まで、この〝いい雪“が続いて欲しい。雪のコンディションによって、冬のアウトドアの楽しさがかなり左右されたりもするので、今回ご紹介したキッズキャンプとスノーシューも今年は特におすすめ。心躍る体験をぜひ、この冬白馬で!

 

 

取材・文:伊川なぎさ

 

 

David Enright (デイヴィッド エンライト)
カナダ出身。白馬在住28年。アウトドアーレクリエーション プロフェッショナリスト、雪崩予報士、白馬アウトドアーマイスター、2000年『エヴァーグリーン・アウトドアーセンター』設立。現代表。「次世代につなげるため、現在大人な私たちの選択が大切だと考え日々学習、行動するようつとめてます」と語る。

☞エヴァーグリーン・アウトドアセンター
https://www.evergreen-hakuba.com/jp/

 

 

 

<著者プロフィール>
伊川なぎさ
石川県出身。長野県白馬村在住。
FM長野『まるごとおおまち』の元リポーター。
白馬村のフリーペーパー「HA'S」を2シーズン制作。現在はペンションの女将をしながらオフシーズンはドーナツを宿で販売したりもしている。趣味は歌うこと、スノーボード、ゴルフ、旅行、食べ歩きなど多数。2児の母としても毎日奮闘しながら、10年以上住んでいる長野の魅力を探索&発信中!

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