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話題のダムツーリズムを知っていますか? ダムカードを集めて、長野県を旅しよう!

深い自然に囲まれて存在感を放つダム。
なかでも3,000m級の山々に囲まれた長野県でのダムツーリズムは、
ダムそのものの魅力と自然の雄大さを巡る観光として注目を集めています。

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ダムカードの配布状況などは変更となる場合がございます。最新の情報は、各施設にお問い合わせください。

ダムツーリズムが
注目を集めている理由とは

日本には3,000基を超えるダムがあり、国土交通省が民間ツアー会社と連携してダムツーリズムを推進しています。2007年からはダムを訪れるともらえるダムカードの制作・配布も進められ、観光資源としての活用が期待されています。

 

とくに長野県にはたくさんのダムがあり、〝ダムツーリズム〟も盛んです。そこで今回は長野県建設部河川課治水係の技師である涌井克明さんにお話をうかがい、観光としてのダムの魅力を紐解きました。

 

「ダムは人工物ですが、ほとんどは深い自然のなかにあります。ダムツーリズムの魅力は、そんな人工物のダムと長野県の圧倒的な大自然とのコントラストを楽しめるところにあります」と涌井さんは話します。雄大な自然のなかに突如現れる巨大な建造物に対する〝非日常感〟を求めて、遠くから足を運ぶファンも多いのだとか。

長野県で人気の高いダム「裾花ダム」は、アーチ式コンクリートダムの
アーチの美しさが高く評価されている
©︎長野県建設部河川課治水係

ダムツーリズムのなかでも、実際に集めることで達成感を得られるダムカードは、ダムマニアにとどまらず一般の観光客にも人気。ダムの写真や基本情報のほかに、周辺の観光情報まで記載されています。「観光のついでにダムを訪れた方も、ダムカードを集めることでダム自体にも関心を持ってほしい」という狙いもあるのだそう。より深いダムの魅力を知りたい方は、ダムカード収集をはじめてみてはいかがでしょうか。

2007年から国土交通省や独立行政法人水資源機構の管理するダムを中心に配布されるようになったカード。
全国には650以上のダムカードがあり、すべて統一されたデザインレイアウトで、オモテにダムの写真、ウラにダムの情報が明記されています
©︎長野県建設部河川課治水係

そもそものダムの役割と
ダムの見どころとは?

長野市鬼無里の山奥にある「奥裾花ダム」

そもそもダムとは、どのような役割を持つのでしょうか。その役割はさまざまです。たとえば大雨のときにダムに水を貯めて下流の川があふれないようにする「洪水調節」の役割。ほかにも発電の役割をもつダムあります。

 

「ダムは山奥にあり、市街地に住んでいると普段は目にすることがありません。しかし大雨や台風のときなど、私たちの生活に役立っていることを知ってもらえると、ダムがより身近に感じられると思います」と涌井さん。また型式にも、重力式コンクリートダムやロックフィルダムなど、いくつか種類があります。七倉ダムと高瀬ダムは自然石を積み上げた美しいロックフィルダムとして知られています。

重力式コンクリートダムの「松川ダム」。
重力式ダムとは、コンクリートで壁をつくり、水圧を支えようとするダムのこと
©︎長野県 建設部 河川課 治水係

東御市にあるロックフィルダムの
「金原(かなばら)ダム」。
ロックフィルダムとは、岩石を積み上げてつくられたダムのこと
©︎長野県 建設部 河川課 治水係

涌井さんのおすすめは、長野市の裾花ダム。県内では珍しいアーチ式コンクリートダムです。上流に向かってアーチ型に張り出し、両岸で水圧などの外力を支えます。長野市街地から車で15分とアクセスも良く、「長野市観光と合わせて巡ることもできます。ダムを巡るのは初めてという人でも気軽に立ち寄れて、ダムの魅力を感じられると思います」と涌井さん。さらに車で45分ほど山に入った長野市鬼無里にある奥裾花ダムや、奥裾花ダム周辺の奥裾花渓谷も景勝地として人気。絶景とともにダムツーリズムを楽しめます。

奥裾花渓谷。ダムツーリズムをきっかけに、
日本の美しい自然を訪れてみては

ダムツーリズムを楽しむなら、
まずはやっぱり
絶景スポットで写真撮影

ダムカード収集だけでなく、ダムの魅力は何と言っても、ダムを写真で撮ること。外観の美しさを独自の視点で捉えようとするプロ・アマのカメラマンから人気を集めており、そのとき限りの景色を撮ったり観賞したりして楽しむダムツーリズムが注目を集めてきました。ダムツーリズムを初めて体験する人は、まずは「絶景スポット」としてダムを巡ってみるのがおすすめです。カメラマンを中心に人気の長野県ダムは、箕輪町にあるもみじ湖を有する「箕輪ダム」。アーチ式と異なり、堤体(ていたい)自体で水圧などの外力を支えるタイプのダムです。もみじ湖はその名の通り、秋が美しく、紅葉の季節には、1万本の木々が湖畔を彩ります。

ダム湖周辺の紅葉が美しい箕輪町の「箕輪ダム」

ダムの魅力をもっと知りたいという人は、併設される資料館などでダムの歴史を学びましょう。ダムの管理所には、ダムの歴史や役割をもっと理解してもらおうと、資料館や情報館が併設されていることがあります。たとえば大町市の大町ダムには大町ダム情報館があり、高瀬渓谷一帯にある大町ダム・七倉ダム・高瀬ダムの3つのダムやその見どころが紹介されています。映像やクイズを用いて分かりやすく解説しているので、子どもの学習にも活用できます。

ダムツーリズムで食べたい
「ダムカレー」

最近ではダムを目的に訪れる観光客に向けて、周辺の飲食店でダムカレーが提供されることも。ダムカレーとは、ルーをダム湖、ご飯をダムに見立てたカレーライスのことです。お店によって個性的なダムカレーが楽しめます。たとえば長野市の「そば処 鬼無里」では周辺の裾花ダムと奥裾花ダムをモチーフにした2種類のダムカレーが食べられます。アーチ式コンクリートダムの裾花ダムはご飯もアーチ状に盛られていてかわいいですよ! さらにダムカレーを食べるともらえるダムカレーカードも人気。おいしいダムカレーを食べて、味覚でもダムの魅力を楽しみましょう。

長野市「そば処 鬼無里」のダムカレー

多くの役割と魅力を持つダムをめぐりながら、長野県を旅しませんか? すべてのダムでダムカードが配布されているわけではりません。長野県にあるダムの基本情報やダムカードの配布場所は、長野県建設部河川課のWEBページに掲載されています。事前に確認してから出かけるのがおすすめです。

 

*詳しくは、長野県建設部河川課の公式ページの情報をご参照ください。

*さらに詳しく全国のダムカードのことを知りたい人は、国土交通省のホームページもご参照ください

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