大切な人と車窓の絶景を楽しむ観光列車で旅をしよう 長野県

お酒と美食、絵画のような風景が広がる車窓と瞳を輝かせる家族の横顔...。
観光列車にゆられて、流れる車窓の絶景に感動する家族との時間を過ごしませんか。

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家族に「いつもありがとう」を伝えたい人へ。 次の休日は、いつものドライバーをおやすみして、ハンドルをはなして家族の手を握り、観光列車にゆられる旅に出ませんか。 ーーいくつかある長野県の観光列車の中から、信州の美食と車両デザインが見どころの「ろくもん」、長野県産ワイン飲み放題の「北信濃ワインバレー」、息を呑むほど美しい絶景を巡る「飯田線秘境駅号」を紹介。観光列車が誘う家族や友人との癒しの時間を、ぜひ長野県で。

車内で遊ぶ子どもをそばに、
夫婦のくつろぎを。
水戸岡鋭治デザインの観光列車「ろくもん」

(軽井沢⇄長野 ほか)

日本屈指のリゾート地・軽井沢から、城下町の街並みが残る上田を通り、幾度も被災に耐えてきた国宝・善光寺がある長野までの旅路、さらには日本三大車窓のひとつ姨捨の絶景も楽しめる「ろくもん」。食事付きプランや、夜景の美しい姨捨駅で停車する「姨捨ナイトクルーズ」などのコースが用意され、都会では味わえないローカルな車窓を堪能できる観光列車です。運行は通年。長野県内の冬のゲレンデや夏の高原などを目指し、都心から長野駅へ直接アクセスしようと旅のプランを考えている人は、軽井沢駅で「ろくもん」に乗り換えて、ローカル線から望む長野県の原風景を楽しんでみませんか。

観光列車「ろくもん」の名称は、
上田城を築いた真田氏の家紋「六文銭」から

「ろくもん」の見どころは、日本各地の鉄道をプロデュースし、ブルーリボン賞やグッドデザイン賞などを受賞してきた水戸岡鋭治のデザイン。長野県産の木材が使われた「ろくもん」のモダンな内装は、あたたかみを感じさせます。車両は、全部で3両。各号車は異なるレイアウトになっており、子ども連れやカップル、夫婦など、それぞれの楽しみ方を汲み取ったデザインがなされています。

 

1号車の中央には子ども用の「木のプール」があります。静かに過ごすことが通例とされる電車では考えられない〝遊べる電車〟に、子どもが目を輝かせてワクワクすること間違いなし! 長野を旅する道中で、子どもは自由に遊べて、夫婦はふたりの会話をゆったり楽しめる「ろくもん」なら、特別な家族のひとときになるでしょう。

「ろくもん」の1号車。木のボールプールで子どもが自由に遊べる

ヨーロッパ風ホテルのようなしつらえの2号車は、ソファ席とカウンター席から正面に車窓の風景を望むことができます。間仕切りのない対面のソファ席を設けた1号車とは異なり、夫婦やカップルが、並んで映画を鑑賞するような姿勢で、流れゆく車窓の景色を満喫する時間は、大切な人との会話を深めてくれるでしょう。車内販売ではお酒も注文できるので、大人な電車旅を。

2号車のレイアウトは、車窓をスクリーンに見立てて
映画を鑑賞するようなしつらえ

3号車は、2号車のような雰囲気の空間を、さらに障子で間仕切った二人組の個室が設計された和洋折衷なしつらえ。電車にいることを忘れさせる雰囲気のなか、ふたりきりの食事を堪能できます。車椅子対応の通路とトイレが設置され、車椅子利用者でも不自由なく観光列車での旅を満喫できるように配慮されています。こうしたところも水戸岡デザインの心意気が感じられる設計のひとつ。電車好きだけでなく、デザインや建築などに携わる人から注目を集めている理由でもあります。

和洋折衷な個室空間でくつろげる3号車

そんなデザインの異なる車両を楽しめる「ろくもん」では、列車ダイヤによって、3種類のコース料理を選んで堪能することができます。ひとつは長野県軽井沢町のイタリアン「プリモ フィト 軽井沢駅舎店」のコース料理。前菜・メイン料理・デザートに加え、ワンドリンク付き(しなの鉄道沿線のワイナリーとコラボし、各ワイナリーのワイナリー長が厳選したワインまたは、長野県の果物を使用したソフトドリンク)です。
そして、千曲市にあるの和食会席料理店「竹葉亭」の創作和食料理も選ぶことができます。お米とお吸い物に合わせて信州の食材をふんだんに使ったおかずが二段重に彩り豊かに添えられた料理は、息を呑む美しさ。くわえて車内で点てて提供されるお抹茶も味わえるという贅沢なコースです。

洋食コース

※写真はイメージです

和食コース

信州プレミアムワインプラン

ワインといっしょに長野県産の美食を味わえる

「信州プレミアムワインプラン」では、4種類の信州ワインとともに、飯綱町のワイナリーレストラン「サンクゼール」が提供する前菜からメインディッシュ、デザートまでを味わえます。電車の中にいることを忘れさせる極上のひとときを。

ただし、コース料理まで楽しむのは贅沢しすぎてしまう! という人には、乗車券と指定席券の購入のみでも「ろくもん」に乗車することができます。その上、飲食の持ち込みも可能なので、子どもや大切な人のために手料理をつくって、ピクニック気分で電車旅ができるのも、うれしいサービスです。

東京からアクセスして、世界有数のスノーリゾートの白馬やスノーモンキーで有名な山ノ内などを目指す人は、新幹線で長野駅までダイレクトにアクセスせずに、軽井沢駅を降りて、「ろくもん」でローカルの風景と美食を味わってみませんか。

北信濃の風景に酔いしれて、
長野ワインを好きなだけ。
湯けむりを目指す
観光列車「北信濃ワインバレー」

(長野⇄湯田中)

長野駅から、日本有数の温泉郷がある湯田中駅を結ぶ観光列車「北信濃ワインバレー」。ワインレッドを基調としたエレガントな4人掛けシートで、カップルはもちろん友人グループやセカンドライフを満喫する夫婦などに人気の観光列車です。その人気の秘密は、なんといっても長野県ワインの80分間飲み放題! 飯綱町の「サンクゼール」や須坂市の「楠ワイナリー」など、6~8種類の信州生まれの銘柄を時間いっぱい飲み比べることができます。ワイナリー製のぶどうジュースも用意されているので、子連れの家族でも楽しめます。

テーブルが設けられたシートで、長野県産のワインとお弁当を

ワインのお供には、北信濃ワインバレー沿線の旬の食材を使った手づくり弁当「のんびりべんとう」を。長野駅発の下り線では善光寺門前の老舗ホテル犀北館のレストラン「Delica鐵扇(デリカテッセン)」、湯田中駅発の上り線では湯田中温泉の人気店「GOEN」のオリジナルメニューを味わえます。ひと口サイズのサンドイッチやおにぎり、信州の食材を使ったオードブルが彩り豊かに添えられたヘルシーな料理は、観光列車のひとときをよりいっそう楽しませてくれます。さらにお土産やおつまみの車内販売では、信州中野産のエリンギを使用した「エリンギにぎり寿司」や長野県産そばの実を使用した「ダッタンそば茶」など、長野県産のおみやげを購入できます。

そしてそんな美食を堪能しながら楽しめる車窓の風景は、千曲川や菜の花畑、黒姫山や飯縄山、妙高山などの自然美。一時停車するタイミングもあるので、息を呑む美しさに心を留め、写真を撮ったり、茫然と眺めたりと、景色をゆったり満喫するのも格別です。好みのワインを片手に雄大な自然を眺め、信州の旅情を楽しんでみては。

のどかな自然が広がる北信濃の風景を行く
北信濃ワインバレー

北信濃ワインバレーの終着「湯田中駅」は、日本有数の温泉地「渋温泉」の入り口です。ほろよい気分で温泉街の和の風情を味わいつつ、足湯巡りや温泉まんじゅうの食べ歩き、時間があれば、歴史ある9つの外湯を巡る「九湯めぐり」をするのもおすすめです。少し足を伸ばせば、温泉に入る猿「スノーモンキー」の姿をひと目見ようと世界中から観光客が訪れる名所「地獄谷野猿公苑」もあります。

湯田中温泉巡り

趣ある湯屋の街・湯田中温泉で、9つの外湯を巡ってみては

地獄谷野猿公苑

温泉に入るニホンサルの姿をひと目見ようと多くの観光客でにぎわうスポット

湯けむりの地を目指して、家族やワイン好きの友人を連れて思い出をつくる「癒しの時間」を、北信濃ワインバレーで楽しんでみませんか。

 

知られざる秘境の絶景と
美食を初体験。
四季の彩りに包まれる
フォトジェニックな観光列車
急行「飯田線秘境駅号」

(豊橋⇄飯田)

四季の彩りをうかべる山間を巡る急行「飯田線秘境駅号」。
日本の奥地の美しさは息を呑むほど

愛知県の豊橋駅と長野県の飯田駅を結ぶ観光列車・急行「飯田線秘境駅号」。人里離れた奥山にぽつりと建つ駅舎の趣や沿線に広がる山間の絶景が人気を呼んでいる観光列車です。その人気の秘密は、かつての人の生活を想像させるノスタルジー感と、「こんなところに、人の暮らしをつなぐ駅があったの?」という驚きの秘境感。2010年の運行スタート以前から、秘境駅ランキングの上位に名を馳せる「小和田駅」や「田本駅」など、秘境駅と評される駅舎と周辺の自然美を一度は写真に収めようと、電車ファンが集う沿線でしたが、今では地元住民が主催する物産市や特産品の車内販売、子どもの一日駅長体験、JR社員オリジナルの車内アナウンスなども人気を呼び、子ども連れや友人、夫婦ふたりきりなど、幅広い年齢層のファンを増やしています。さらに、10年目を迎えた2019年には「COOL JAPAN AWARD 2019」を受賞。海外からの高い評価を得て、外国人観光客のデスティネーションとしても注目が高まっています。春と秋の年2回の運行に合わせて、長野県を旅してみませんか。

春の天竜川沿いを走る飯田線秘境駅号

秋の天竜川沿いを走る飯田線秘境駅号

飯田線秘境駅号のみどころは、なんと言っても絶景。しかし、それだけではなく、グルメと地元住民のおもてなし、開運スポット、終着の飯田駅周辺を巡る旅も人気の秘密です。まずグルメを楽しむなら、30分ほど停車する「平岡駅」がおすすめ。ここでは地元自治体主催の物産市が開かれ、あたたかなもてなしが待っています。アマゴの塩焼きや五平餅といった郷土料理のほか、ジビエやシードルに至福のひとときを満たすひとときは特別。もちろん、車内への持ち込みもできるので、郷土料理に舌鼓を打ち、山間の絶景に酔いしれてみては。

平岡駅で地元自治体が主催する物産市は毎回大盛況

飯田線秘境駅号の人気のお土産のひとつが、中井侍のお茶。生産者ごとに味もパッケージデザインもさまざまで、選ぶ楽しさも人気の理由

そして、飯田線秘境駅号のファンの間で隠れた名スポットとなっているのが、「金野駅」と「千代駅」。その理由は、駅名にちなんだ金運と長寿の開運があるからだそう。駅の看板の前で写真を撮ったり、看板に触れたりして楽しむ乗客もいるそうです。

金野駅

駅名にちなんで金運祈願をする人がいるそう

千代駅

長寿を願い、看板の前で写真を撮って楽しむ人もいるそう

そんな旅路を経て、飯田駅に着いたら、スターヴィレッジ阿智村で星空観賞を楽しむもよし、大鹿村の山塩やしし鍋を堪能するもよし、松川町で自分好みのシードルを探すもよし、元善光寺や川本喜八郎人形美術館を巡るなど、さまざまなスポットを楽しむことができます。
飯田線秘境駅号の詳細は☞コチラ

 

ハンドルを握るドライブや満員電車で過ごす旅とは異なり、顔を見合わせて手放しに家族や友人と言葉を重ねる観光列車の旅路は、幸せなひとときになるでしょう。観光列車で長野県を旅して、思い出を記憶に残す車窓の風景に出合いませんか。

※記載のサービス内容や運行日程等は変更になる場合がございます。詳細は、各運行会社にお問い合わせください。

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