滑るだけではない 長野県の冬山のすすめ

長野県の冬山といえばスキーですが、
それ以外にもクロスカントリー、スノーシュー、
はたまた、かまくら体験に星空観察まで楽しみ方はさまざま。
長野の冬山を遊び尽くしませんか?

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ゲレンデ外でのんびりと
スノースポーツを楽しみたい人は

 

西洋版のかんじきを履いて歩くスノーシューや、細長い板を履いて比較的平らなエリアを走るクロスカントリーは、初めての人でも、運動が苦手な人でも気軽に体験できるスノースポーツです。スポーツといっても、速さやスキルを磨くスキー・スノーボートと違って、最大の魅力は冬の自然をのんびりと満喫できること。積雪があるので普段は頭上に広がる枝も目線の高さ。無理せず、まわりを見渡しながらのどかな冬の散策が味わえます。ときには凍った湖に積もった雪の上を行くことも。急斜面を行くゲレンデとは違うスリルが楽しめます。
スノーシューやクロスカントリーは雪の上を歩いたり走ったりするのが基本。少し歩くだけでも、天気が良い日はウェアを一枚脱ぎたくなるほどポカポカになります。ひとしきり歩いたら、雪上でコーヒーを入れたりしながらランチやティータイム。冬のピクニック気分です。ウェアや装備も全てレンタル可能なので手ぶらででかけられるのも魅力。初めての人はツアーに参加するのがおすすめです。

子どもたちと
雪の思い出づくりをしたい人は
キッズパークや雪まつりへ

 

子どもたちを雪に触れさせたいという方は多いのではないでしょうか。そんな人にまずおすすめなのが、ゲレンデのキッズパークです。スノーチューブやそり、ストライダーなど、気軽に楽しめる設備が揃っているので安心して出かけられます。保護者の方がスキーやスノボができなくても大丈夫。一緒に雪遊びが楽しめます。宝探し大会などのキッズイベントを企画しているところも多いので、飽きずに遊び尽くせます。
飯山市の「いいやま雪まつり」、栄村の「さかえ雪ん子まつり」など、長野県きっての豪雪地で開催されている雪まつりもおすすめです。かまくら体験のほか、雪上綱引き大会やそり大会など、予約不要で楽しめるイベントもあり、日が落ちてくる頃には花火が上がるところも多く、アトラクションとして冬山を楽しめるので、インドア派にもおすすめです。町をあげて開催している手づくりの催しなので、地元ならではの料理が味わえる屋台や、地域の人との交流も魅力です。

滑らないけれど
冬の絶景は楽しみたい
そんな人はゴンドラでゲレンデのテラスへ

 

ゲレンデによってはゴンドラで雲上のテラスへ行けるところも。滑らずとも絶景が楽しめるのでおすすめです。たとえば白馬八方尾根うさぎ平の「白馬マウンテンビーチ」。冬にはゴンドラリフトを模したサウナが楽しめます。標高1400m、はるかに浅間山や八ヶ岳といった名峰を一望します。カフェでは信州牛と国産豚のスモークチーズバーガーなどのオリジナルメニューが味わえます。
白馬岩岳スノーフィールドの「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」は北アルプスを眼前に楽しめるテラス。テラスから突き出した展望スペースでは空に浮いているような感覚が体験できます。カフェスペースはニューヨークで絶大な人気を誇る「THE CITY BAKERY」が出店。プレッツェルクロワッサンをはじめとした人気のパンが味わえます。

北アルプスを望む「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」

さらに、山頂エリアの北アルプス白馬三山を正面に見える場所にあるのは、北アルプスの大絶景に飛び出す大型ブランコ『ヤッホー!スウィング presented by にゃんこ大戦争』。雄大なアルプスに⾶びこむような感覚が楽しめ、まるでアニメの世界に入り込んだような体験は爽快。北アルプスをバックに爽快感のある写真スポットとしてもご利⽤いただけます。

絶景大型ブランコ『ヤッホー!スウィング presented by にゃんこ大戦争』

山ノ内町の竜王スノーパーク「SORA terrace」も、冬季間も楽しめるテラスです。リフトを乗り継ぐ必要があるので、スキーやスノーボードでない場合は、雪上車がロープウェイ山麓駅まで連れて行ってくれる「SORA terrace観光プラン」を利用しましょう。ロープウェイで約10分。雪をかぶった北アルプスを一望できます。夏より発生率は下がりますが、気象条件によっては眼下に広がる雲海に出会うこともあるかもしれません。

「SORA terrace」から望む雲海

ロマンチックに冬山を過ごすなら
澄みきった夜空を見上げましょう

 

冬の大三角形をはじめ、より明るい一等星がほかの季節よりも多く見える冬は、夜空が一層賑やかになり、星空観察にはおすすめの季節です。
冬の星空が美しいのは一等星の数だけが理由ではありません。日没が早いので、深い闇に沈む時間が長くなるのも理由のひとつですが、長野県ならではといえば、やはりその乾燥した気候です。空気中の水蒸気が少なく、視界がクリアになるのです。さらに、乾燥した冷たい空気が強く吹くことで、星がより瞬くようになります。強い風が光の透過を揺るがせ、それが星をキラキラと瞬かせるのです。長野の冬山の夜は凍てつく寒さですが、星空の美しさは寒さあってこそのものなのです。冬山ではほかの光が少ないことも、さらに美しさを際立たせます。「星空ツアー」で知られる阿智村や、国立天文台野辺山宇宙電波観測所が建つ南牧村など、長野県内各地で開催されている星空観察会などに参加すれば、より深く星のことや自然のことを知ることができます。
変わりやすい山の天気が心配ですが、だからこそ、出会えた満天の星空は忘れがたい思い出として心に焼きつくのです。

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