冬しか出会えない絶景。
〝樹氷〟に会いに、冬の山へ

スノーモンスターともよばれる樹氷は、限られた地域でしか見ることができない貴重な景観です。そんな樹氷群が見られる冬の長野県で、幻想的な風景を楽しみませんか。

気候が厳しい時季ならではの美しい白銀の世界

12~3月の間に見ることができる、自然が創り出した芸術作品、樹氷。寒さがもっとも厳しくなる2月頃にピークを迎え、雪や氷に覆われたモンスターのような姿の樹木が雪原を埋め尽くす大迫力の光景からは、大自然の神秘と奇跡を感じます。長野県でも限られた季節のごく一部の場所でしか見られないからこそ、その景色を目の前にしたときの感動はひとしお。スノーシューなどを使って歩いて見に行くこともできますが、リフトや雪上車を使って鑑賞することもできるので、家族や友だち同士、カップルなどで気軽に楽しめるのも魅力です。

幻想的な冬の絶景を満喫-志賀高原

長野県で樹氷が見られるスポットとしてよく知られるのが、志賀高原にある標高2,307mの横手山山頂一帯。周辺は日本最大級の広さを誇るスキー場なので、スキーヤーやスノーボーダーはリフトを利用し、ゲレンデを滑りながら樹氷鑑賞が楽しめます。鑑賞のみの場合は、〝雲の上のパン屋さん〟として知られる「横手山頂ヒュッテ」の雪上車かスノーモービルを利用してのアクセスが可能(環境整備協力金として、ひとり600円が必要)。晴れた日は北アルプスや富士山、日本海など大パノラマの眺望も楽しめます。また、志賀高原ガイド組合では横手山のスノーシューハイキングツアーを実施していて、樹氷の森のなかを歩くことができます。

横手山山頂付近の樹氷群が広がる白銀の世界。青空とのコントラストもみごとです

スノーキャットで気軽に堪能-菅平高原

本州で最も寒い場所のひとつである菅平高原に位置する根子岳の頂上付近も、美しい樹氷群が見られる場所として知られています。
根子岳の頂上まではリフトが架設されていませんが、スノーシューで歩いて登る人や、スキーやスノーボードを担いで登る人も。樹氷を楽しんだあとは、頂上直下(標高2,170m)から3kmものダウンヒルコースを下りていきます。
奥ダボススノーパーク内の第一トリプルリフト(フード付き)山頂駅からは雪上車「スノーキャット」も運行。滑る人は往路だけ、滑らない人は往復乗車して頂上直下まで行くことができます。雪上車で根子岳に登るガイドツアーもおすすめです。
樹氷とともに、山頂からは富士山や日本アルプスなど日本百名山のうちの30座以上の山々を眺めることができます。

自然が生み出した大迫力の造形美のなか、菅平から根子岳に向かってスノーキャットが進みます

なぜ樹氷はできるの? その秘密に迫る

そもそも、樹氷はいくつもの条件が重ならないと出現しません。まずひとつが、一方向から毎秒10mを超すほどの強風が吹き、氷点下5℃以下になった多量の水蒸気や水滴を運ぶ場所であること。風あたりの強い稜線など、風の影響を受けやすい地形にとくに出現しやすいとされます。また、雪がつきにくい落葉広葉樹ではなく、常緑針葉樹が自生していること。そして、木々が埋もれない程度の積雪があることも大切です。
こうした条件が重なると、水滴が樹木の枝や葉にぶつかって凍りつき、風の吹く方向に反り返った「エビのしっぽ」と呼ばれる霧氷が形成されます。そのすき間に多くの雪片が入り込んで着雪し、固まることが繰り返されて樹氷が風上に向かって成長していくのです。
つまり、樹氷鑑賞に行く先は気温が氷点下10℃以下になることや、強風が吹くこともあるので、とにかく防寒対策を万全に。スキーやスノーボードのウェア、レインウェアなど、防風・防水・防寒性に優れたアウターは必須。そのほか、耳まで隠れるニット帽や、防水性の高い手袋とスノーブーツなどのハイカットの靴の利用がおすすめです。ウェアはレンタルも可能です。防寒対策をしっかりと行い、稀有で神秘的な長野県の樹氷を楽しみましょう。

志賀高原で、風上に向かって成長した「エビのしっぽ」と呼ばれる樹氷。樹氷は成長とともに複雑に変化し、さまざまな形が生まれます

更新日:2020/03/12

おススメの樹氷ツアー

樹氷が見られる場所や問い合わせはこちらから

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