心と身体にしみる森歩き
森林セラピーへ

森のなかで疲れた心身を回復させる森林セラピー。
長野県内各地に基地があり、さまざまな体験やツアーなどを用意しています。
週末は長野県の森に癒されませんか?

森林セラピーとは

緑が生き生きと繁る場所は気持ちのよいものです。実際に森林浴は自律神経のバランスを整えたり、血圧を低下させたりと、科学的な面からもこころや身体を健康にしてくれる力があることが実証されています。森林セラピーとは、そんな森の力を借りる「科学的な証拠に裏付けられた森林浴」のこと。2006年からはNPO法人森林セラピーソサエティが一定の条件を満たした森を「森林セラピー基地」として認定する制度がはじまり、現在は全国に64もの基地が生まれています。
長野県で森林セラピー基地に認定されているのは、佐久市、飯山市、木島平村、山ノ内町、小谷村、信濃町、上松町、南箕輪村、阿智村、松川町の全10市町村。それぞれの森林セラピー基地で、医師と連携したフィットネスやリラクゼーションなど独自のプログラムが用意されています。

飯山市のブナの原生林

長野県の森林セラピー基地

北信州では信濃町が森林セラピーの効果にいち早く注目し、2006年に「森林セラピー基地」第1号のひとつに認定されました。町認定の「森林メディカルトレーナー」が森を案内し、「癒しの森の宿」でゆっくりと過ごしてもらうなど、町をあげた独自の癒しの森事業を長年展開しています。飯山市ではブナの原生林や湿原などが点在する斑尾高原、修験道が息づく小菅山麓の古道などが森林セラピーロードに認定されており、木島平村は白樺やダケカンバの林が広がるカヤの平高原が認定。山ノ内町では志賀高原で大小さまざまな池や沼と合わせて広大な森を楽しめます。
東信州、佐久市には「平尾の森」と「春日の森」の2カ所があり、宿泊の場合は乗馬体験も可能です。日本アルプスエリアの小谷村では高原や古道などを歩くプランのほか、保健師による健康診断も受けられます。
木曽路エリアでは上松町の赤沢自然休養林が認定されており、国内初の森林浴大会が開催されたことも。ヒノキの森ならではのさわやかな香りが特徴的です。
伊那路エリアの南箕輪村は信州大芝高原みんなの森が認定されていて、テニスコートのほかさまざまなスポーツ施設も完備しています。阿智村で認定されているのはカラマツの森が広がるヘブンスそのはら。松川町では、まつかわの里およりての森が認定されており、こちらも温水プールや温泉宿泊施設などを完備しています。

佐久市の平尾の森。佐久平ハイウェイオアシスパラダ直結で気軽に利用できます

ガイドの案内でより高い森林浴効果を

森林セラピー基地では、認定された森林セラピーガイドや森林セラピストが、より森林浴効果があがるように森を案内してくれます。
たとえば、パイオニア的な存在である信濃町では、癒しのプログラムを提供できる「森林メディカルトレーナー」の養成講座を毎年開講。現在は約20人がお客様を森へ案内するトレーナーとして活躍しています。いずれのトレーナーも、鳥好きや虫好き、植物好きといった得意分野のほか、アロマテラピストやヨガインストラクター、コーチングコーチや産業カウンセラーの有資格者など、個性豊かな面々です。

香りのある木の匂いを感じ、鳥のさえずりやせせらぎの音などに耳をすませ、五感を使って森の癒しの効果を実感

森ヨガや香りの体験で五感を刺激しリラックス

森に入ったら五感を意識して使うことが大切です。森には癒しや安らぎの効果をもたらすフィトンチッドがあふれています。フィトンチッドとは、樹木が虫や細菌から自分を守るために放出する殺菌作用のある芳香成分で、人間にはリラックス作用などをもたらします。
森の香りの中で「丹田(たんでん)式呼吸法」を試してみましょう。気が集まるとされるへそ下の「丹田」を意識した腹式呼吸です。全身に酸素を取り入れて細胞を活性化させると同時に、心を落ち着かせ、自律神経のバランスを整えることでストレスを低減。免疫力も向上します。日常生活にも取り入れやすい呼吸法です。
小川の冷たい水に足を浸ける水療法も試してみましょう。水による冷暖の温度差が血液循環を活発にし、身体の代謝を促進。また、自律神経のツボがある手の爪の根元をマッサージすれば、体の各部位の調子を整えるとともに、自身の健康チェックにもなります。
こうして五感が十分に開かれたら、お気に入りの場所を見つけ、座ったり寝転んだりして15分ほど過ごしましょう。心が穏やかになって忘れていた思い出や感覚がよみがえり、新鮮な気付きが生まれます。

ドイツの「クナイプ療法」をもとにした水療法。森林浴をしながら清らかな小川を歩けばリフレッシュ効果もアップ

歩くだけではない森の楽しみ方

基地によってはさまざまな体験を用意しているところも。信濃町では植物の芳香蒸留水や自分好みのアロマオイルを使ったアロマスプレーづくりやクロモジの枝の香り袋づくりなどのアロマセラピー体験、季節ごとの植物の色を楽しめる草木染め体験、雪の上をどこまでも歩いていけるスノーシューハイクや、地元の野菜や自然の恵みがたっぷり詰まったお弁当なども手配することができます。
いずれの森林セラピー基地もコースが整備され、オリジナルツアーが用意されています。さまざまな角度から長野県の森を存分に楽しんで、明日への活力を満たしませんか。

森歩きではオプションで旬の素材を盛り込んだ昼食を用意するところも。
写真は信濃町癒しの森のマクロビオティックを意識したお弁当

森林セラピー基地

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