絶景の空中散歩 気軽に楽しむ山岳リゾート

数多くの名峰を有し「日本の屋根」とも称される長野県で、ぜひ楽しんでいただきたいのが山頂や高地から眺める感動の絶景。
ロープウェイやリフトなどを使い、気軽にアクセスできるビュースポットをご紹介します。

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感動の絶景!雲上の世界を気軽に体感

日本アルプスをはじめとする3000m級の山々が連なり、日本屈指の山岳県として知られる長野県。登山で楽しむのも良いですが、のんびりと、お散歩感覚で大パノラマを満喫してみませんか? 
長野県では夏山を楽しんでいただけるよう、多くの地でロープウェイやリフト、ゴンドラなどが営業されています。涼やかな風が吹き、美しいパノラマビューが広がる山頂までわずか数分。体力に自信のない方やお子さん、年配の方でも高所からの絶景を気軽に楽しむことができます。山登りの装備も、特別な準備も必要ありません。ただし、いずれの場所も標高が急激に上がるため、上着や防寒着は必携。また、履きなれた靴でお出かけください。
想像以上のスケールで目の前に広がる大迫力の景観、幻想的な雲海、愛らしい高山植物など、普段は決して目にすることができない非日常の世界をお楽しみください。

SORA terraceからの眺め。眼下に雲海、はるかに3000m級の山並みを見晴らすこの風景がロープウェイで気軽に楽しめます

天空のテラスから眺める雲海パノラマ

北志賀高原最大規模のスキー場・竜王スキーパーク。グリーンシーズンは山野草や紅葉、トレッキングなどが楽しめる「竜王マウンテンパーク」となり通年で楽しむことができます。
標高980mの山麓駅から、世界最大級166人乗りの竜王ロープウェイに乗り、およそ8分で山頂駅へ。駅に着いたら、併設の展望施設「SORA terrace(ソラテラス)」へ向かいましょう。ウッドデッキから眺める景色は想像を超えるスケール。北アルプスの山々を同じ目線で眺めることができます。また、竜王は雲海発生率が63.5%という記録もあるほど雲海がよく見える地点。時間が合えば、雲海のなかに夕日が沈んでいく感動の絶景に出会える可能性もあります。
テラスには、カフェレストラン「SORA terrace cafe」も併設されていて、焙煎にこだわった「SORA珈琲」や、地元産の食材を使ったフードメニューなど、おいしい飲み物や食事も楽しめます。
また、夏の楽しみは高山植物。山頂付近には、25℃を超えると枯れてしまう幻の花「ヒマラヤのブルーポピー」(見ごろは6月下旬~8月上旬)が咲く山野草ガーデンがあり、夏から秋にかけてはヤナギランやマツムシソウなどの高山植物が可憐な花を咲かせます。紅葉のスタートは例年9月下旬から10月上旬。竜王マウンテンパークのホームページには、当日の山頂付近の天気や気温、ライブカメラも公開されていますので、お出かけ前に参考にしてみてください。

世界最大級の166人乗りの竜王ロープウェイで一気に1770mの山頂へ

日本を代表する美しい山岳風景「千畳敷カール」

長野県駒ヶ根市にある中央アルプス駒ケ岳ロープウェイは、中央アルプス宝剣岳直下の「千畳敷カール」まで続く山岳ロープウェイです。1年を通して運行されており、四季折々の自然美を気軽に体験することができます。
菅の台バスセンターから路線バスでしらび平駅へ向かい、わずか7分30秒ほどで一気に雲上の別世界へ。日本のロープウェイでは高低差最大の950mを誇り、終点の千畳敷駅も2,612mの日本最高地点にある駅として知られています。駅に降り立った瞬間、そこは別天地。手前には美しい千畳敷カール、南アルプス連峰、御嶽山、乗鞍岳、北アルプスを一望し、好天に恵まれれば遠く富士山を眺めることもできます。
千畳敷カールは氷河時代の侵食でできたなだらかなお椀状の地形で、畳を1,000畳敷いたほどの広さがあることから名付けられました。高山植物の宝庫としても知られ、夏には150種類以上にも及ぶ可憐な高山植物が花を咲かせます。また、秋の鮮やかな紅葉、純白の雪景色が広がる幻想的な冬の景色にも魅了されます。
千畳敷駅には、日本一標高の高いカフェ「2612cafe」もあり、中央アルプスの雪どけ水で淹れるオリジナルブレンドのコーヒーが人気。また、「信州サーモン」や駒ヶ根高原「すずらんハウス」のハム、ソーセージを使ったメニューもあり、南北のアルプスを望みながらのんびりと味わうことができます。

日本最大の標高差を駆け上る中央アルプス駒ケ岳ロープウェイでたどり着くのは標高2,612の千畳敷カールへ

ご来光と白馬三山を眺める絶景リゾート

白馬八方尾根の中腹、標高1,200mに位置する北尾根高原は、白馬八方尾根スキー場の咲花/北尾根クワッドリフトで手軽に行くことのできる絶景リゾートです。乗車時間は約10分。「白馬三山」と呼ばれる白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳の眺望だけでなく、ご来光が美しいことでも知られています。早朝、まだ暗く静かな夜明け前にリフトに乗り、北尾根高原へ。白馬三山が真っ赤に染まる「モルゲンロート」の時間は、「山がもっとも美しく見えるとき」ともいわれ、8月から11月のシーズンには国内外から多くの観光客やカメラマンが足を運びます。
美肌効果のある白馬八方温泉の足湯に浸かりながら、360度の眺望が楽しめる「絶景の足湯」や、約200種類の山野草が観察できる「ネイチャーフラワーパーク」、地産地消のスローフードが楽しめるレストラン「北尾根高原テラス」があるほか、北尾根高原のシンボル「約束の木」は、永遠の愛を誓い合うウェディングスポットとしても選ばれています。
さらに高い位置での絶景を望むなら、北尾根高原展望台まで約60分のトレッキングコース「北尾根高原散策路」がおすすめ。1周1,400mの散策路は、高低差高が40m以下と穏やかで、展望台からは白馬三山が間近に迫る雄大な景色を楽しむことができます。
※咲花/北尾根クワッドリフトは現在運行休止中です。

山や空が真っ赤に染まるモルゲンロートの時間

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