流れる端から凍る青い滝
寒さが育てる自然の芸術

松茸や相木人栃原遺跡などで知られる小さな村、北相木村の冬の名称といえば三滝の大氷柱です。
圧巻の眺めに多くのカメラマンや氷柱好きが訪れる場所になっています。

高さ30mにも届く大氷柱

群馬県との県境に位置する南佐久郡北相木村。標高約1,000m、人口800人を切る高冷地の小さな村。雪こそ多くはありませんが、冬は凍てつく寒さ厳しい村です。その北相木村の冬を賑わすのが、寒さが生み出す芸術、三滝山の大氷柱です。三滝山には、その名前の通り「大禅の滝」「小禅の滝」「浅間(せんげ)の滝」の3つの滝があり、総称して「三滝」とも呼ばれています。いずれも冬季は結氷しますが、そのなかでも、見事な氷柱を築くのが大禅の滝です。
冷え込みにもよりますが、1月初旬から流れ落ちる水が滝壺付近から凍りはじめ氷柱を形づくっていきます。次第に高さが増していく様は、まるで生き物が育っていくよう。寒さがピークを迎える2月には滝口まで届く円錐形で松笠状の見事な氷柱となります。光の波長で青く見えるその姿は、30mという高さもあいまって荘厳な風景をなしています。

シャワーのように降り注ぐ水が松笠状の氷柱をつくります

禅宗の信仰を集めた山

三滝山は禅宗の大禅僧都(田村太心)によって開山されたといわれ、大禅の滝の脇に観音堂が建っています。禅宗の霊場として知られ、多くの信者が訪れるそう。広い地域から信仰を集めた山らしく、滝にいたるまでの道すがらや、滝の脇を含めて148体もの石仏が建てられています。並ぶ石仏はいずれも素朴な風情で、山村の静かな祈りを感じます。

夏の水量は少なめですが、だからこそ、冬季の美しい結氷が見られます

せせらぎ沿いの遊歩道を歩いて20分

石仏を横目に眺めつつ、細い林道を進み、三滝駐車場へ。すれ違いが難しいほど細い道なので運転にはくれぐれも注意が必要です。そこから大禅の滝までは遊歩道を歩いて20分ほど。大氷柱がみられる時季は遊歩道も凍って滑りやすいので、ゆっくりと、気をつけて登りましょう。寒さ厳しいときは遊歩道沿いを流れる川が凍っていることもあるほどです。北相木村の1、2月の平均最低気温はおよそマイナス10℃、冷え込むときにはマイナス20℃になることや、最高気温が氷点下のことも。暖かな服装と滑りにくい靴でお出かけください。その甲斐ある、自然が育む美しい芸術が待っています。

駐車場に車を停めて川沿いの遊歩道を行きます

三滝山の詳細はこちら

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