TOP PHOTO:光前寺通りの水仙 ©駒ヶ根観光協会
記載の情報は記事構成時点(2026年3月)のものとなり、例年の見頃を元に記載しています。今年の開花状況やイベントの開催内容等の詳細は、現地市町村・観光協会等にお問い合わせください。
01 水仙街道(小谷村)
北アルプスと水仙、そして桜の共演を楽しめる ©土谷水仙会
「喫茶 白月」のすぐ下の斜面には水仙が一面に咲き、思わず足を止めたくなるほどの美しい景色が広がる ©土谷水仙会
姫川の支流・土谷川に沿って広がる、細長い谷あいの山村、土谷(つちや)地区。姫川を渡り、奉納(ぶのう)まで続く約6キロの道沿いでは、北アルプスの雪解けが進むのに合わせるように、沿道一面に水仙の花が咲き誇ります。
この景色を育んでいるのは地域に暮らす「土谷水仙会」の方々。毎年丁寧に手入れを重ね、約100万株ともいわれる水仙を育て美しい景観を守り続けています。
5月上旬には水仙と桜、そして残雪の北アルプスを一度に望むことができ、春ならではの風景を楽しめます。色彩のコントラストが美しく、フォトスポットとしても人気。
周辺には、隠れ家カフェや、古民家を活用した日用品・陶器・雑貨のセレクトショップなど、気軽に立ち寄れる魅力的なスポットもあるので、水仙観賞とあわせてのんびりと散策するのもおすすめです。
土谷地区に暮らす会員が毎年手入れを続け美しい景観を守っている ©土谷水仙会
小谷村に春の訪れを告げる土屋地区の水仙 ©土谷水仙会
【INFORMATION】
【スポット名】小谷村 水仙街道
【住所】長野県北安曇郡小谷村中土(Google Maps)
【アクセス】長野道「安曇野IC」から車で約1時間20分、上信越道「長野IC」から車で約1時間40分/JR大糸線「南小谷駅」からタクシーで約10分、「中土駅」からタクシーで約9分(タクシーの事前手配が必要)、「中土駅」から自転車で約25分(シェアサイクルのポートがあり、冬季を除き電動アシスト自転車を専用アプリでレンタルすることが可能)
【例年の見頃】4月中旬〜5月上旬
【詳細・問い合わせ】小谷村観光連盟公式サイト
02 信州国際音楽村(上田市)
上田市にある信州国際音楽村では、例年3月下旬から4月上旬になると、南斜面に広がる約3,000平方メートルの花畑で、約10万株の水仙が一斉に見頃を迎えます。
植えられているのは主に西洋水仙の2種類。鮮やかな黄色と長く突き出た副花冠が特徴の「ラッパスイセン」、そしてカップ状の花弁がオレンジ色を帯びる「カップスイセン」が、春の斜面を鮮やかに彩ります。
この水仙畑は信州国際音楽村の開設当初、地域ボランティアが球根を植えたことからはじまりました。以来、毎年丁寧に手入れが続けられ、春のやわらかな陽ざしのなか、斜面いっぱいに咲き広がる黄色の花々が訪れる人の目を楽しませています。
水仙畑は入場無料で、3月28日(土)~4月5日(日)には「すいせん祭り」も開催。期間中は、水仙の切り花販売(各日10時~、数量限定、無くなり次第終了)や、水仙の摘み取り体験などができます。また、園内にはランチやスイーツが味わえるカフェもあり、散策の合間に気軽に立ち寄れるのもうれしいポイントです。
南斜面に一斉に咲き誇る ©信州国際音楽村
公式サイトでは開花情報も発信しているのでお出かけ前に確認を ©信州国際音楽村
【INFORMATION】
【スポット名】信州国際音楽村
【住所】長野県上田市生田2937-1(Google Maps)
【アクセス】上信越道「上田菅平IC」「東部湯の丸IC」から車で約25分/JR「上田駅」からタクシーで約25分、JR「大屋駅」からタクシーで約15分
【例年の見頃】3月下旬〜4月上旬
【すいせん祭り】2026年3月28日(土)~4月5日(日)
【詳細・問い合わせ】信州国際音楽村公式サイト
03 神戸・水仙の里(辰野町)
用水路沿いに水仙が一面に咲き広がり、春ならではの景観を楽しめる ©辰野町役場
天竜川から水を引く「西天竜幹線用水路」が流れており、地域の農業を支える貴重な水源となっている ©辰野町役場
長野県上伊那地域にある自然豊かな辰野町。四季折々の風景が美しく、季節ごとに違った表情を見せてくれます。ホタルの里としても知られ、初夏には多くの人が訪れます。
春の訪れとともに、「神戸(ごうど)・水仙の里」では斜面一面に水仙が咲きそろいます。神戸地区の高台や農免道路沿いを中心に、約10万本の水仙が植えられており、地域住民やボランティア団体によって丁寧に手入れされています。西天竜川沿いの約300メートルにわたって咲く水仙も見どころのひとつで、春の里山らしいのびやかな景観が広がります。
例年の見頃は4月10日ごろからで、約1週間は満開になった水仙が楽しめます。4月12日(日)には「第22回水仙祭り」を開催予定。豚汁やお団子の振る舞い、地元産の野菜やもち米などの販売が行われます。
また、同日から5月の連休まで菜花の摘み取り体験(1袋100円の活動支援金)も予定されており、春の花々を満喫できる内容となっています。
周辺は道路が狭く、駐車場も限られているため、地域住民の生活に配慮しながら観賞しましょう。
農免道路沿いの高台一帯、300メートルほど水仙の群生が続いている ©辰野町役場
10万本の水仙の先に、穏やかな山並みが連なる ©辰野町役場
【INFORMATION】
【スポット名】神戸・水仙の里(農免道路沿い)
【住所】長野県辰野町伊那富(Google Maps)
【アクセス】中央道「伊那北IC」から車で約10分/JR「辰野駅」からタクシーで約15分
【例年の見頃】4月10日〜18日頃
【水仙まつり】2026年4月12日(日)
【詳細・問い合わせ】0266-41-2441(中山間地域農業直接支払事業神戸集落)
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04 ポレポレの丘(伊那市)
100万本の水仙が一斉に咲き誇る ©信州高遠花摘み倶楽部
100種類をこえる植物が植えられているポレポレの丘。春は水仙、レンギョウ、桜が見頃に ©信州高遠花摘み倶楽部
伊那市高遠町にある「ポレポレの丘」は、花の名所として知られるスポット。約2.5ヘクタールの遊休農地を活用して整備された丘には、四季折々の花々が咲き、訪れる人をやさしく迎えてくれます。
丘の整備や花の植栽は、地域の有志でつくる「信州高遠花摘み倶楽部」が中心となって行っており、2004年のスタート以来、20年以上にわたり活動しています。
当初は水仙ではなく別の花を育てていましたが、思うように育たず失敗。
「草だらけの丘に真っ黄色の花があちらこちらにと、とても見事に咲いていました。場所を選ばず、土地を選ばず、どんな環境でも必ず咲く花が水仙なんです」と話すのは、信州高遠花摘み倶楽部代表の赤羽さん。
こうしてはじまった水仙畑は年々規模を広げ、現在では南斜面に広がる約1.5ヘクタールが鮮やかな黄色の花で染まり、水仙の名所として親しまれています。
園内は無料で開放されており、誰でも自由に散策できます。高遠の町並みや周囲の山々を望む開放的な眺めも魅力。高遠城址公園からも近いので、桜の時期には多くの観光客があわせて訪れる人気スポットとなっています。
水仙が見頃を迎える4月上旬から5月6日(水・祝)までは、「水仙まつり」を開催。4月26日(日)には「春フェスタ」として、野外コンサートや飲食ブースの出店など、家族で楽しめるイベントも予定されています。
入園無料で園内にはカフェもあるのでゆったり散策が楽しめる ©信州高遠花摘み倶楽部
葉が水仙に似て夏に花が咲くことにちなんで「夏水仙」と呼ばれているヒガンバナ科の多年草。8月初旬~お盆までが見頃になる ©信州高遠花摘み倶楽部
【INFORMATION】
【スポット名】ポレポレの丘
【住所】長野県伊那市高遠町東高遠253-1(Google Maps)
【アクセス】中央道「伊那IC」から車で約30分/JR「伊那市駅」からタクシーで約16分
【例年の見頃】3月中旬〜4月中旬
【水仙まつり】2026年4月上旬~5月6日(水・祝)、「春フェスタ」4月26日(日)
【詳細・問い合わせ】ポレポレの丘公式サイト
05 光前寺通り(駒ヶ根市)
南信州・駒ヶ根市にある天台宗の名刹「光前寺」は、平安時代に創建された由緒ある寺院。国の名勝にも指定される美しい庭園や、杉木立に囲まれた静寂の境内が魅力の心落ち着く駒ヶ根の名所です。
その光前寺へと続く約500メートルの参道沿いに群生するのが「光前寺通りの水仙」です。1995年から地元の農政組合と北割2区の皆さんが休耕田を活用して植えはじめたもので、これまで植えた球根は約28万玉。増え続けた株も含めると、現在は推計約200万株にのぼり「一目200万本」と称されるほどの圧巻の景色が広がります。
2月下旬から少しずつ開花する早咲きのアーリーセンセーションやラインベルをはじめ、ガーデンジャイアント、キングアルフレッド、アイスホーリスなど種類も豊富で、周辺の土手には約30種類、休耕田には約100種類もの水仙が咲き誇ります。
中央アルプスを背景に色とりどりの水仙が一斉に咲き誇る光景は、まさに春の絶景。写真家はもちろん、一般の方にも人気のフォトスポットとして親しまれています。
【INFORMATION】
【スポット名】光前寺通りの水仙
【住所】光前寺:長野県駒ヶ根市赤穂29(Google Maps)
【アクセス】中央道「駒ヶ根IC」から車で約3分/JR「駒ヶ根駅」からタクシーで約9分
【例年の見頃】3月下旬〜4月中旬
【詳細・問い合わせ】駒ヶ根観光協会公式サイト
文:大塚 真貴子
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