TOP PHOTO：高源院（飯山市）©信州いいやま観光局
 

例年の見頃を記載しております。開花状況等、最新の情報は各施設・現地観光協会等にご確認ください。
 

株数・種類など：約3万株 1.5km

多くの古刹が点在していることから“信州の鎌倉”とも称される長野県上田市の塩田平エリア。かつて鎌倉幕府を支えた塩田北条氏が通ったという鎌倉街道の一部（前山寺〜塩田城跡〜塩野神社）は『塩田平あじさい小道』と呼ばれ、沿道におよそ3万株ものガクアジサイが咲き誇ります。

例年の見頃は6月下旬から7月中旬ごろ。毎年7月中旬には塩田城跡の広場で「あじさい祭り」が開催され、会場に出店が並ぶほか、音楽演奏などのステージパフォーマンスが繰り広げられます。

株数・種類など：約1万株

長野県飯綱町に位置する「霊仙寺湖」周辺の道路沿いや芝緑地には約1万株のあじさいが植えられており、例年7月上旬から下旬にかけて、青やピンク、紫など色とりどりの花を咲かせます。

このあじさい群は地域活性化を目的に、2012年（平成24年）から地元住民らの手によって整備されたもの。現在は『霊仙寺湖あじさい道路』として、初夏の飯綱町を代表する風景となっています。

あじさい鑑賞の前後には、霊仙寺湖畔でボート・釣り・キャンプなどのアクティビティを楽しんだり、近隣の「むれ温泉 天狗の館」で日帰り温泉を堪能したりするのもおすすめです。

株数・種類など：約6000株

長野県中野市、信州百名山のひとつ「高社山」の麓に位置する『谷厳寺（こくごんじ）』。約6000株のあじさいが、6月下旬から7月上旬にかけて境内一面に咲き誇ります。風情ある山門・本堂とあじさいの調和が美しく、撮影スポットとしても人気です。

境内には「延命水」と呼ばれる名水が湧き出ているほか、北信州の広大な田園風景と善光寺平を一望できる絶景ポイントも。春には千本桜や枝垂れ桜が境内のいたるところに咲き誇る桜の名所でもあります。

株数・種類など：約200種 2500株

長野県伊那市の『深妙寺』は、約200種・2500株のあじさいが楽しめる"伊那のあじさい寺"として知られています。青や紫、ピンクなどの多彩な花々が、33体の観音像を囲むように咲き、例年6月下旬から7月中旬にかけて見頃を迎えます。

境内には約2000個の石臼が敷かれた庭園や水琴窟、蓮池など風情ある見どころがたくさん。例年7月1日〜7日には「あじさい祭り」が開催され、期間中は開放された客殿で憩いのひとときを過ごすこともできます。

株数・種類など：約80種 1500株

長野県松本市に位置する真言宗の古刹『法船寺』。境内北側を中心に約80種・1500株のあじさいが植えられ、"あじさい寺"として親しまれています。例年の見頃は6月下旬から7月中旬。本堂前や遊歩道沿いに咲く花々と、松本市街地や北アルプスを望む雄大な景色との共演が見どころです。

国宝「松本城」までは車で約25分。あじさい鑑賞とともに、城下町・松本のまち歩きも満喫してみてはいかがでしょうか。

株数・種類など：約90種 1000株

長野県松本市の『弘長寺』は、北条氏ゆかりの歴史あるスポット。1500坪ほどの境内に約90種・1000株ものあじさいが植えられた"信濃あじさい寺"とも呼ばれています。「松本市オープンガーデンの家」にも登録されており、名札の付いた多彩なあじさいを眺めながら、ゆったりと境内を巡ることができます。

例年6月中旬から7月中旬に見頃となるあじさいに加え、弁天堂の水堀に咲くスイレンや境内に建つ松尾芭蕉の句碑も情緒ある風情を添えています。

同じく“あじさい寺”として知られる「法船寺」までは車で約10分。ふたつのあじさいの名所を巡る、梅雨の時期ならではの花尽くしの旅を、ぜひお楽しみください。

株数・種類など：約800株

諏訪湖を見下ろす丘に建つ『小坂観音院』（長野県岡谷市）。室町時代に創建された歴史ある寺院で、一帯は「小坂公園」として親しまれています。弘法大師お手植えと伝わるビャクシンや樹齢500〜700年のサワラ並木、武田信玄の側室・由布姫の供養塔など、見どころが豊富。

1969年（昭和44年）に植栽が始まったあじさいは、現在およそ800株にまで増え“あじさい寺”として認知されるようになりました。見頃を迎えるのは例年7月上旬から中旬にかけて。高台から眺める諏訪湖や八ヶ岳の絶景と、紫・青・ピンク・白など色彩豊かなあじさいのコラボレーションは圧巻です。

毎年恒例の「由布姫あじさい祭り」は6月下旬から7月下旬に開催。最終日の本祭りでは地元グルメの振る舞いや音楽パフォーマンスなどが行われます。

株数・種類など：約600株

長野県飯山市の「戸狩温泉スキー場」すぐ横にある『高源院』は、600年以上の歴史を持つ寺院。約120メートルにわたる参道とその周囲には約600株のあじさいが植えられており、例年6月下旬から7月中旬に見頃を迎えます。

参道入り口には樹齢300年を超える一本杉がそびえ、奥には厳かな本堂が佇んでいます。本堂前には長寿と安らかな最期を願う「ぽっくり観音様」や、穏やかな暮らしを祈る「ゆうゆうじぞう」の姿も。あじさいの彩りとともに、心落ち着くひとときを過ごせるスポットです。

株数・種類など：約500株

長野県千曲市に佇む『智識寺』は、740年（天平12年）創建と伝わる由緒ある寺院。例年6月下旬から7月上旬のあじさいの見頃には、境内と裏手の「智識の杜公園」一帯が約500株のあじさいで埋め尽くされます。なかにはハート形の花を咲かせるあじさいもありますので、ぜひ探してみてください。

境内に建つ室町時代後期建立のかやぶき屋根の本堂「大御堂」と、3メートルを超える「十一面観音菩薩立像」は国の重要文化財に指定。事前予約制の特別拝観ツアーでは、通常非公開の文化財の観覧のほか、特別な御朱印もいただけます。詳細は公式サイトをご覧ください。

その他、長野県内のあじさいスポット

山田牧場 エゾアジサイ（高山村）／釜上地蔵（中野市）／東山公園（中野市）／長谷寺（長野市）／善光寺平用水（長野市）／開眼寺（千曲市）／大雲寺（千曲市）／信綱寺黒門アジサイの小径（上田市）／武居城公園（朝日村）／松本平広域公園（松本市）／正願寺（諏訪市）／原村ペンションビレッジのアナベル（原村）／富士見高原リゾート 花の里（富士見町）／富士見パノラマリゾート（富士見町）／日輪寺（箕輪町）／千人塚公園（飯島町）

文：松尾 奈々子