
TOP PHOTO:清水寺(長野市) ©Blair Guardia
記載の情報は記事構成時点(2025年9月)のものとなります。最新の情報は現地市町村・観光協会等にご確認ください。
紅葉を見るなら標高差があり南北に広い長野県へ
雄大な山々に囲まれ自然豊かな長野県。標高差があり南北に広い地形により、見頃は北から南へ、高山から里へ、少しずつ移動します。
長野県内でも場所によって9月中旬ごろから11月中旬ごろまで紅葉を楽しめ、見頃のシーズンが比較的長いのが特徴です。
01 秋山郷 布岩・栄村

長野県栄村と新潟県津南町にまたがる秘境・秋山郷にそびえる『布岩』。「柱状節理」と呼ばれる規則的な割れ目を持つ溶岩の絶壁で、まるで巨大な岩の布を幾重にも垂らしたような姿が特徴です。紅葉の見頃を迎える10月中旬から11月上旬にかけて、赤や黄色に染まる木々が岩肌を彩り、雄大な自然の造形美がより一層際立ちます。
【INFORMATION】
【スポット名】秋山郷 布岩
【住所】長野県下水内郡栄村堺(☞GoogleMaps)
【アクセス】関越自動車道「塩沢石打IC」から車で約1時間20分、上信越自動車道「豊田飯山IC」から車で約1時間35分
【例年の見頃】10月中旬〜11月上旬
【詳細・問い合わせ】栄村秋山郷観光協会公式サイト
【備考】11月中旬〜翌5月上旬は周辺道路が冬季閉鎖となるため、アクセス不可
02 渋峠・山ノ内町
長野と群馬の県境、標高約2172mに位置する『渋峠』。志賀草津高原ルート(国道292号線)の「日本国道最高地点」近くからは、草津白根山と芳ヶ平(よしがだいら)湿地群が織りなす圧巻の景色を一望することができます。例年9月下旬から10月中旬にかけて周辺の紅葉が見頃を迎えます。最寄りの信州中野インターチェンジから渋峠まで走れば標高差約1700mを駆け上がる計算に。麓から紅葉の移り変わりを眺めながらドライブやツーリング・サイクリングを楽しめます。
【INFORMATION】
【スポット名】渋峠
【住所】長野県下高井郡山ノ内町志賀高原(☞GoogleMaps)
【アクセス】上信越自動車道「信州中野IC」から車で約50分
【例年の見頃】9月下旬〜10月中旬
【詳細・問い合わせ】志賀高原公式サイト
【備考】志賀草津高原ルートは例年11月中旬〜翌4月下旬に冬季閉鎖。そのほか実施中の交通規制について志賀高原公式サイトをご確認ください。
03 高井橋・高山村

高山村の松川渓谷の玄関口に架かる真っ赤な『高井橋』。新緑や雪景色といった四季折々の自然とのコントラストが美しく、秋には黄色やオレンジ色に染まった景色と赤い橋の見事な調和を堪能することができます。村内の紅葉は標高の高い笠岳(笠ヶ岳)辺りで10月上旬から始まり、渓谷沿いをゆっくりと降りて例年10月下旬がピークに。周辺には温泉が点在し、名産のワインも楽しめます。
【INFORMATION】
【スポット名】高井橋
【住所】長野県上高井郡高山村山田温泉(☞GoogleMaps)
【アクセス】上信越自動車道「須坂長野東IC」から車で約40分
【例年の見頃】10月下旬
【詳細・問い合わせ】信州高山村観光協会公式サイト
04 清水寺・長野市

信濃三十三番札所の第十六番に数えられる長野市若穂の『清水寺(せいすいじ)』。ボタン(牡丹)と紅葉の名所としても親しまれる寺院です。742年(天平14年)に行基が千手観音を刻んだことに始まり、境内には日本最古といわれる「鉄鍬形」をはじめ九つの重要文化財が伝わります。紅葉の見頃は11月中旬から下旬。カエデやオオサカズキモミジの鮮やかな赤が境内を彩ります。
【INFORMATION】
【スポット名】清水寺
【住所】長野市若穂保科1949(☞GoogleMaps)
【アクセス】上信越自動車道「須坂長野東IC」から車で約15分
【例年の見頃】11月上旬〜11月下旬
【詳細・問い合わせ】ながの観光コンベンションビューロー公式サイト
05 栂池自然園・小谷村

標高約1900mに広がる日本有数の高層湿原『栂池自然園』。例年9月下旬から草紅葉(くさもみじ)が始まり、10月に入ると紅葉はピークを迎えます。ナナカマドやカエデの赤、ダケカンバの黄が湿原を彩り、冠雪があった場合は山頂の雪の白と、「三段紅葉」が見られるかもしれません。園内には一周約5.5km(所要約3.5〜4時間)の木道が整備。短い周回コースもあるため体力に合わせて散策できます。
【INFORMATION】
【スポット名】栂池自然園
【住所】長野県北安曇郡小谷村千国乙(☞GoogleMaps)
【アクセス】上信越自動車道「長野IC」もしくは長野自動車道「安曇野IC」から車で約1時間20分、ロープウェイに乗り換え約40分
【例年の見頃】9月下旬〜10月上旬
【詳細・問い合わせ】栂池自然園公式サイト
>>目次に戻る
06 七色大カエデ・池田町

標高1000mに広がる池田町の大峰高原。その入口に立つ『七色(なないろ)大カエデ』は、樹齢250年超・幹周り約15mもの大木です。終戦直後に切り株だけが残ったものの、再び芽吹いて現在まで育った歴史を持ち、自然の生命力を象徴する存在でもあります。例年10月中旬から11月上旬にかけて緑・黄・橙・赤と葉ごとに色を変え、その名のとおり七色に染まり、11月上旬を過ぎると真紅一色へと移ろいます。
【INFORMATION】
【スポット名】七色大カエデ
【住所】長野県北安曇郡池田町広津(☞GoogleMaps)
【アクセス】長野自動車道「安曇野IC」から車で約40分
【例年の見頃】10月中旬〜11月上旬
【詳細】池田町観光協会公式サイト
【備考】ドローン撮影不可。七色大カエデの根を守るため幹周辺には柵が張られています。柵の内側への立ち入りは絶対におやめください。また、紅葉の見頃期間中は募金箱が設置され、寄付金は整備や樹木医診断等へあてられます。ご協力をお願いします。
07 松本城・松本市

国宝『松本城』は、現存する五重六階の天守として日本最古を誇る名城。漆黒の天守と、周辺を彩るモミジやカエデの紅葉とのコントラストはこの季節ならではの景観です。例年の見頃は10月下旬〜11月上旬。堀に映り込む紅葉や、昼と夕暮れで異なる表情を楽しめるのも魅力です。紅葉狩りとあわせて、松本市街を散策するのもおすすめ。
【INFORMATION】
【スポット名】松本城
【住所】長野県松本市丸の内4-1(☞GoogleMaps)
【アクセス】JR「松本駅」から徒歩約20分、長野自動車道「松本IC」から車で約20分
【例年の見頃】10月下旬〜11月上旬
【詳細】松本城公式サイト
08 奈良井宿・塩尻市

中山道のちょうど真ん中に位置し、「奈良井千軒」と呼ばれるほどにぎわった宿場町『奈良井宿』。全長約1kmにわたる街並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、江戸時代にタイムスリップしたかのような光景が広がります。例年10月中旬から11月中旬にかけて、周囲の山々が彩られ、木曽路ならではの紅葉風景に。五平餅や団子の食べ歩きとあわせて、秋の宿場町散策を満喫してみてはいかがでしょうか。
【INFORMATION】
【スポット名】奈良井宿
【住所】長野県塩尻市奈良井(☞GoogleMaps)
【アクセス】長野自動車道「塩尻IC」から車で約35分、中央自動車道「伊那IC」から車で約40分
【例年の見頃】10月中旬〜11月中旬
【詳細】奈良井宿観光協会公式サイト
【備考】宿場内は車やバイクでの乗り入れ禁止
09 雲場池・軽井沢町

「スワンレイク」の愛称で親しまれる軽井沢の『雲場池』。紅葉シーズンには、モミジやドウダンツツジ、カラマツが鮮やかに色づき、水面に映り込む光景は格別です。例年の見頃は10月中旬〜11月上旬。池の周囲には約1km・一周20分ほどの遊歩道が整備されており、のんびりと散策しながら景色を堪能できます。
【INFORMATION】
【スポット名】雲場池
【住所】長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢(☞GoogleMaps)
【アクセス】JR北陸新幹線もしくはしなの鉄道「軽井沢駅」からタクシーで約5分、上信越自動車道「碓氷軽井沢IC」から車で約20分
【例年の見頃】10月中旬〜11月上旬
【詳細】軽井沢観光協会公式サイト
【備考】雲場池専用の駐車場はありません。路上駐車は絶対におやめください。周辺駐車場の情報は、軽井沢観光協会公式サイトを要確認。
10 女神湖・立科町
白樺高原にある『女神湖』は、“女の神山”と呼ばれる蓼科山を鏡のように映す絶景スポット。例年10月中旬から11月上旬にかけて、シラカバやカラマツ、ナナカマドなどが秋色に装い、湖畔を鮮やかに彩ります。周囲は約1.8kmで散策やボート遊びをしながら紅葉狩りを満喫。朝もやや夕暮れなど、光の移ろいによって印象が変わるのも魅力です。
【INFORMATION】
【スポット名】女神湖
【住所】長野県北佐久郡立科町芦田八ケ野(☞GoogleMaps)
【アクセス】上信越自動車道「佐久IC」から車で約50分、中央自動車道「諏訪IC」から車で約40分
【例年の見頃】10月中旬〜11月上旬
【詳細】信州たてしな観光協会公式サイト
>>目次に戻る
11 御射鹿池・茅野市
標高約1500mの山の中に静かに佇む『御射鹿池(みしゃかいけ)』。鏡のような水面が四季の景観を映し出し、日本画家・東山魁夷の代表作「緑響く」のモチーフとなったことでも知られています。例年10月下旬〜11月上旬には周囲のカラマツやシラカバ、ナナカマドが黄金色に染まり、より幻想的な光景が見られます。
【INFORMATION】
【スポット名】御射鹿池
【住所】長野県茅野市豊平奥蓼科(☞GoogleMaps)
【アクセス】中央自動車道「諏訪IC」から車で約30分
【例年の見頃】10月下旬~11月上旬
【詳細】ちの観光まちづくり推進機構公式サイト
【備考】堤防内は立ち入り禁止。池に近づくことはできません。
12 赤沢自然休養林 赤沢森林鉄道・上松町
日本三大美林の一つ『赤沢自然休養林』は、樹齢300年以上の木曽ヒノキが林立する森。例年10月中旬から下旬にかけて、ヒノキの深い緑と広葉樹の赤や黄の紅葉が楽しめます。園内ではかつて木材運搬に使われた『赤沢森林鉄道』が運行し、トロッコ列車に揺られながら紅葉のトンネルを堪能。約1.5kmの木道散策路も整備され、車いすやベビーカーでも散策できます。
【INFORMATION】
【スポット名】赤沢自然休養林 赤沢森林鉄道
【住所】長野県木曽郡上松町小川入国有林(☞GoogleMaps)
【アクセス】長野自動車道「塩尻IC」から車で約1時間50分、中央自動車道「中津川IC」から約1時間40分
【例年の見頃】10月中旬〜10月下旬
【詳細】上松町観光協会公式サイト
【備考】運行は4月下旬〜11月上旬 ※運休日は公式サイト要確認(冬季休業)
13 もみじ湖(箕輪ダム)・箕輪町
『もみじ湖(箕輪ダム)』は、ダム湖のほとりに植えられた約1万本のモミジが鮮やかに色づく長野県内屈指の紅葉の名所。青い湖面と燃えるような赤や黄のコントラストは圧巻。特に「もみじのトンネル」は人気のビューポイントです。例年10月下旬〜11月上旬に見頃を迎え、「もみじ湖紅葉祭り」や夜間ライトアップも開催されます。
【INFORMATION】
【スポット名】もみじ湖(箕輪ダム)
【住所】長野県上伊那郡箕輪町東箕輪(☞GoogleMaps)
【アクセス】中央自動車道「伊北IC」から車で約20分、JR「伊那松島駅」からタクシーで約20分
【例年の見頃】10月下旬〜11月上旬
【詳細・問い合わせ】箕輪町観光協会公式サイト
【備考】特定日にはマイカー規制が実施。詳細は箕輪町観光協会公式サイト要確認
14 駒ヶ池・駒ヶ根市
中央アルプスの宝剣岳や千畳敷カールを望む絶景スポット『駒ヶ池』。紅葉に染まった木々が湖面に映り込み、まるで鏡のように美しい風景を映し出します。紅葉の見頃は例年10月中旬から11月上旬。池のほとりからは紅葉とともにアルプスの雄大な姿を一望できます。カメラマンにも人気の撮影地で、条件がそろえば三段紅葉が見られることもあります。
【INFORMATION】
【スポット名】駒ヶ池
【住所】長野県駒ヶ根市赤穂駒ヶ根高原(☞GoogleMaps)
【アクセス】中央自動車道「駒ヶ根IC」から約3分、JR「駒ヶ根駅」からタクシーで約10分
【例年の見頃】10月中旬〜11月上旬
【詳細】長野伊那谷観光局公式サイト
15 渡場のイチョウ並木・中川村

天竜川沿いの田園地帯を黄金色に彩る『渡場(どば)のイチョウ並木』。1983年(昭和58年)に地域の有志が植えたのが始まりで、現在は約30本のイチョウが立ち並んでいます。例年11月上旬〜中旬に見頃を迎え、落ち葉が地面を覆う様子はまるで黄色のじゅうたんのよう。西日に照らされ並木道が立体的に浮かび上がる夕方の訪問もおすすめです。伊那谷らしいのどかな風景の中、散策やドライブで秋を存分に味わってみてはいかがでしょうか。
【INFORMATION】
【スポット名】渡場のイチョウ並木
【住所】長野県上伊那郡中川村葛島渡場(☞GoogleMaps)
【アクセス】中央自動車道「松川IC」から車で約15分、中央自動車道「駒ヶ根IC」から車で約35分
【例年の見頃】11月上旬〜11月中旬
【詳細】長野伊那谷観光局公式サイト
GoNAGANO【長野県観光公式インスタグラム】では、長野県内各地の絶景スポットや魅力「#長野のいいところ」を毎日発信しています。こちらもぜひご覧ください。
GoNAGANO【長野県観光公式インスタグラム】
☞ @nagano_japan
閲覧に基づくおすすめ記事