• HOME
  • 自然とアウトドア
  • E-バイクでらくらく♪ “しなの鉄道・軽井沢サイクルトレイン” ❷〈後編・盛秋編〉 「中山道&北国街道の宿場町を巡る」サイクリングで歴史とグルメを満喫! 持続可能な新たなアクティビティの可能性を体験

E-バイクでらくらく♪ “しなの鉄道・軽井沢サイクルトレイン” ❷〈後編・盛秋編〉 「中山道&北国街道の宿場町を巡る」サイクリングで歴史とグルメを満喫! 持続可能な新たなアクティビティの可能性を体験

中山道と金の道・北国街道を行く“サイクルトレイン”の旅
快適サイクリングをかなえたのはE-バイクと「しなの鉄道」と地域の協力でした
自転車で走るからこそ見えてくる景色と、電車に揺られることで湧き上がる気持ち。
私たちに応援できる旅の形を一緒に探してみませんか。

長野県を通る旧街道と言えば、中山道と北国街道。街道沿いには、昔の名残をとどめる史跡や宿場町が点在しています。9月初旬、そんな旧街道めぐりにピッタリなサイクルトレインイベントが開催されました。軽井沢駅(軽井沢町)から自転車で出発し、御代田町、小諸市、東御市と長野県東信4つの市町を走り抜けます。「しなの鉄道サイクルトレイン」に自転車を乗せて一緒に軽井沢駅へ戻ってくることができます。

20575_ext_01_0_L

軽井沢駅に集合! 交通ルールや安全な乗り方をしっかり教えてもらいます

乗車した新品のレンタルE-バイク。この日が初乗りです

グループに分かれてご挨拶。ガイドさんからわかりやすい説明がありました

最新のE-バイクの操作を教えてもらいます

10月下旬の晴れた土曜日、期待に胸を膨らませて軽井沢駅に向かいました。受付を終えると、割り当てられたE-バイクに案内されます。第一印象は「えっ、これがE-バイク!?」10年ほど前にママチャリタイプの電動アシスト自転車に乗ったことのある私には、かなりの迫力。サドルにまたがってみると普通の自転車よりも重量感のあるボリュームに、驚きと共に安心感も。
電源はどこかな、と迷っていると、周りにいた他の参加者が親切に声をかけてくださいます。「これがスイッチ。電気のアシスト段階をここで調整してみて。最高は5だけど普通に走っている時は2-3くらいがいいよ」ふむふむ。自転車に詳しい方が初心者を自然にフォローしている様子があちこちで見られ、イベントならではの和やかな雰囲気でスタートです。
参加者は40人ほどでしょうか。4つのグループにわかれ、それぞれに専属のガイドさんが2名ずつ就いて、交通ルールやE-バイクの乗り方を説明してくれました。「軽井沢は自転車文化のある土地ですが、歩道は歩行者優先です。安全に楽しみましょう」「ハンドサインで皆さんに合図します。これが“止まれ”。これが“右へ曲がる”ですよ」私のグループはE-バイク初めての方が大半で、自車で参加の方も数人います。親子3人、ご夫婦、友達同士、お一人参加など、年齢も様々な皆さんと出発です。

Eバイクでらくらくサイクリング!賑わう旧軽銀座を行く

右奥の三角屋根は軽井沢駅。建物の規制が厳しい軽井沢の中で一番高い建物だとか

軽井沢本通りを進みます。走り出しのワクワクがいい表情に表れていますね

ラウンドアバウトになっている「六本辻」から西へ。旧軽井沢に別れを告げます

グループごと順番に軽井沢駅をスタートしました。漕ぎ出してみると、ググっと後ろから力が加わります。「ケンケンで片足漕ぎから乗ると、電気で急発進して危ないのでしないでくださいね」、と始まる前に聞いた言葉が頭をよぎりました。このパワーを甘く見ない方がよさそうです。慣れるまでは慎重に軽井沢本通りを進み、旧軽ロータリーでいったん小休止。ギアチェンジとアシストの調整を試していた私は、E-バイクの操作に疑問があったので早めの停止はありがたいです。
ロータリーの中の小さな緑地には、大きな三面馬頭観世音菩薩像が祀られていました。もともとあった場所から移されたそうですが、昔の街道と馬との密接な関係を表す明かしです。以前、別の街道筋を歩いていた際に「宿場で馬を1頭飼っていれば、その賃金で家族を養えた」と聞きました。移動手段は足か馬だったわけですから、大切な存在だったことが伺えます。今でも大勢の人で賑わう旧軽銀座を眺めていると、往時の軽井沢宿も華やかだったのでしょうか。
ガイドさんの説明を聞きながら、そんな遠い過去に思いを馳せていると、付近の蕎麦屋さんから出汁のいい香りがほわんと鼻腔をくすぐります。その頃もあった匂いをすんすんと嗅いでいると、走っている車が馬に見えてくるような。いやいや、そんなことはないですが、現代の私は馬ならぬE-バイクを走らせて街道を進みます。

Eバイクで上り坂もスイスイ。浅間山のハートマークにドキドキ

真ん中が崩壊地。浅間山の南麓を辿るので、山の表情が次々に変わって面白い

ハンドルの真ん中のモニターでアシストを調整。スピードや走行距離もここでチェック

先頭のガイドさんが振り向いて後ろを確認。みんな付いてきてます!

古道を走っていると、過去と未来が入り混じるような不思議な気持ちになります。今回のエリアでは、古い道は形を変え一部は国道として今も利用されています。私たちの寿命は100年弱ですが、道は数百年たっても脈々と受け継がれ今後も残っていくというその事実を、ペダルを踏むごとに実感します。数百年前の江戸時代に生きたご先祖様たちは、道を通して文化や伝統を遺してくれました。その流れを止めずに私たちは未来に繋げていけるのかな、なんてことが頭に浮かびます。
沓掛宿、追分宿と街道らしい狭い道が続くと、車通りも少なく静かです。木々の緑は温度変化の大きな所から紅葉が始まっていて、そのグラデーションを楽しませてくれました。急な上り坂では、E-バイクのアシストを最大の5にしてみると、グイグイと力強く坂道を進んでいきます。サドルに座ったままの姿勢でペダルを漕ぐ、というより回すくらいの力加減で登っていくのでとても頼もしいです。
カーブの上り坂の先で浅間山が見えました。軽井沢側から見ると、山の斜面に崩落地が広がっていて迫力です。ガイドさんから「崩落地の形がハートマークに見えませんか?今日は運がいいですね」と説明がありました。青く澄んだ秋空を背負い、赤みがかった浅間山は堂々として見え、こちらの心も晴れやかになります。心なしかE-バイクが軽く感じてきましたよ。

「分去れの碑」を目印に、金の道・北国街道へ入る

追分公園向かいの町営駐車場で休憩。紅葉の下で「たいやき さとう」のたい焼きをいただきました

なぜか紅葉に泳ぐ姿が似合うたい焼き

早く食べたいけれど、真っ赤な紅葉をバックに“映える”たい焼きを撮影中

「たいやき さとう」。香ばしい羽付きの皮の中にぎっしりと詰まった餡のたい焼きを焼くご主人。店の前を通るとにこやかに見送ってくれました

芥川龍之介、堀辰雄、立原道造らの文豪も愛したという「油屋旅館」へ

追分宿「堀辰雄文学記念館」の前。色づく紅葉のなかを颯爽と走り抜けます

追分宿の先には「分去れ(わかされ)の碑」があり、ここで中山道に別れを告げ、善光寺から北陸へと続く北国街道に入ります。今は馴染みのない“わかされ”という言葉を口に出すと、その響きから寂しさと清々しさを覚えて、江戸の空気を一息吸った気分になりました。なんてそれは言い過ぎかしら。
さて、北国街道は佐渡金山から江戸へ続く金の道としても知られていますね。塩の道や鯖街道などと同じように、重要だった荷の名前がついていると具体的なイメージが湧いてきます。次の宿場である小諸宿までは国道18号を絡めながら、下り坂が続きます。E-バイクのアシストをゼロにして、ペダルを漕がずに坂道を下ると、頬にあたる乾いた風が爽やかです。視界には佐久盆地が広がり、千曲川に向かっておりていく気持ちよさに、昔の人も碓氷峠を越えてここまで下って来るとホッとしたのかな、なんて思います。
この辺りから善光寺平までの北国街道は、千曲川に沿って通っています。浅間山に見守られながらも、だんだんとハートマークは見えなくなっていきました。方角が変わってきたことを感じ、自分で思っているより長い距離を移動してきたことを知ります。そうそう、工事中で通行止めの道を迂回したり、走りやすい横道に入ったりと、細やかな進路変更は先導(ガイド)さんあっての快適さですね。
途中の交差点では、旅人の目印とされた一里塚がありました。「約4㎞置きに土を盛ったのですが、この場所は昔のままの形で残っていて珍しいですよ」と教えてもらいました。こんなに大きいなら、高い建物のない時代は目立ったのだろうな、とここでも想像が膨らみます。

お城の上にある城下町!? 地形利用の上手な先人を尊敬

小諸城の大手門をバックに記念撮影。このあたりで全行程の3分の2ほど進みました

自転車を降りて大手門をくぐり抜けます。なかなか新鮮な気分

ガイドさんの説明に引き込まれます。歴史の勉強にもなりますね

美味しさに思わず満面の笑みがこぼれます

「そば処 丁子庵」の野沢菜「そばおやき」。香ばしいそば粉入りの皮の中には野沢菜が詰まっています

小諸宿に入り、大手門のある公園で一休みです。追分宿でいただいた美味しいたい焼きに続いて、こちらでは「そば処 丁子庵」の「そばおやき」です。野沢菜のおやきが用意されていました。どちらも温かく両手で受け取るとそのぬくもりに歓迎されていることを感じます。グループのメンバーの雰囲気もここまでくるとだいぶ馴染んできて、声を掛けあいお互いのE-バイクを交換して乗り比べてみました。同じ様なE-バイクでも、乗り味の違いを知ると別物なのがわかります。
ところで、ここ小諸宿は小諸城の城下町だそうで、面白いのはお城が町より下にあること。千曲川の岸壁を利用してお城を守るためにそう建てられたのですが、これを「穴城」と言うのだそうです。この日、地形好きの私は国土地理院の地形図をアプリで開き、道々どんな地形なのかを見ていました。ここ小諸では、お城と千曲川の間の等高線の狭さと、それを利用した先人たちの発想に胸がいっぱいになりました。次に来たときは、小諸城も歩いて実際にどうなっているのか見てみたいです。

ゴールは近い! 格子が美しい海野宿へ

今なお残る海野宿の町並み。真ん中は車両も通行できます

初めての人も来たことがある人も、自転車に乗って走る海野宿の街道は新鮮です

美しい海野格子を背景に、自転車を押してそぞろ歩くのも気持ちいいです

風情がある古民家カフェ「麦」。手作りフローズンアイスバーが名物

さてE-バイクで走る終着点はしなの鉄道「田中駅」ですが、その先の「海野宿」まで足を延ばします。「日本の道百選」に選ばれた海野宿(重要伝統的建造物群保存地区)では、全長650m程の街道沿いに、「海野格子」と呼ばれる美しい格子のある町並みが残っています。卯建(うだつ)があがっていることでも知られていて、江戸時代には家の間の防火壁として、明治時代に入ってからその家の裕福な象徴としての装飾になっていったようです。そんな見ごたえのある宿場町で休憩を終え、田中駅へ向かうところで、車の中から声をかけられました「海野宿ってどっちですか?」グループのメンバーが「そこを道なりです」と答えます。私も行ってきたばかりの興奮で「今ちょうど行ってきたところで、素敵な街並みでしたよ~」と心の中で答えました。

ゴール! しなの鉄道「田中駅」に貸し切り電車が入ります

自転車と一緒に田中駅のホームに並んで集合写真。みなさん笑顔が素敵です!

駅のホームに滑り込む電車と、シャッターチャンスを待ち受ける面々

湘南電車の正面にはビッグクラウドのヘッドマークがデザインされています

停車している10分の間に、ゴム紐でE-バイクを車両にしっかり固定します

電車に心地よく揺られ、朝出発した軽井沢へ戻ってきました

ほどよい疲労感で、田中駅に着くと旅も終盤ですね。サイクルトレインの「サイクル」部分が終了し、いよいよ、「トレイン」のパートです。参加者全員が自転車を押して改札口から駅に入り、ホームに並ぶと圧巻の光景です。普段あるはずのないものがそこにたくさんある違和感に、どきどきしてきます。
上田方面から滑りこんできた車両は、なんと懐かしの湘南電車でした。先頭車両には、企画の立案者・大雲芳樹さんの名字のビッグクラウド(大きい雲)がヘッドマークとして施されています。今回は特別な貸し切り車両ということで私たち以外には誰も乗っていません。自転車を車体にしっかり固定すると、ビッグクラウド号は走り出しました。時刻は16時になろうとしています。車窓からは紅葉と沿線のススキが秋を彩り、ガタンゴトンという振動が体に心地よく響いていきます。
訪れた場所を巻き戻すように思い返していると、浅間山が日中よりも影が濃くなり、黄昏色とのコントラストがはっきり見えます。見えなくなったハートマークが再び表れはじめると、浅間山に「お帰りなさい」と歓迎されているようです。浅間山の火山大地というこの土地で目一杯遊ばせてもらった感謝を、窓を開けて叫びたい、そんな気持ちで軽井沢駅に到着です。

しなの鉄道「軽井沢駅」の守屋芳典駅長のお話

しなの鉄道「軽井沢駅」の守屋芳典駅長とビッグクラウド号

軽井沢駅ではしなの鉄道の守屋芳典駅長が迎えてくださいました。「皆さんが電車から笑顔で戻られたので、安心しました」と閉会式でレビューされた駅長にお話を伺います。

Q:ご自身も同じ内容のFAMトリップに参加されたと聞きました。いかがでしたか?

A:「電車ではなく自転車で走ってみることで、景色と空気の良さにこの街道の魅力を再認識しました」

Q:電車だと軽井沢駅から田中駅まで8駅分あります。けっこう長いですよね?

A:「約35㎞の距離の間に、スカイツリー1本分(634m)の標高差があります。軽井沢駅から追分の辺りは風が冷たいのですが、田中駅付近まで下りると空気が暖かいのを肌で感じて爽快でした」

Q:帰りは電車、というのも最後にも楽しみがあってワクワクしました。総勢40人以上が一気に電車に乗るとなると、安全面も気になりますね?

A:「はい。運行上の安全面にはとても気を使い遣いました。危険のないように階段を使わず乗り降りできる田中駅を選んでいます」

Q:だから、改札からホームまでスムーズに移動できたのですね!

A:「参加者だけでなく一般客にも安全に駅を利用していただけるように対策しました」
「サイクルトレインの運行を今後も地域の人たちと改良を重ねながらいいものにしていきたい」と。そう締めくくられた言葉に期待を感じました。

サイクリングの後に信州素材のおいしいイタリアンはいかが?

しなの鉄道軽井沢駅の旧駅舎を利用した外観は趣きがあります

ヴィーガンにも対応できる「軽井沢御膳」。パスタは数種類の中から選べる

プリモ フィト 軽井沢駅舎店の店長・シェフ、横山真也さん

サイクルトレインのツアー内では、ローカルおすすめの軽食が振舞われました。追分宿では「さとう」の「たい焼き」、小諸宿では「丁子庵」の「そばおやき」、ゴールの田中駅では「花岡」の「胡桃の醍醐味」というチーズケーキの全部で3種類。甘いの、しょっぱいの、甘いの、の順で出されるおやつを食べると、さあ、次まで頑張るか、と元気がでます。
そんな美味しいものをお腹の空いたときにいただく幸せは、軽井沢の駅中にもありました。「プリモ フィト 軽井沢駅舎店」は軽井沢イタリアンの名店トラットリアプリモの姉妹店です。信州の素材を生かしたヴィーガンメニューがあると聞き、E-バイクを下りたその足で訪れました。
自転車に乗るカジュアルなウエアのままなのが少し気がかりでしたが、アットホームな居心地のよい雰囲気のお店は入りやすく、すでにいくつかの席には“Reserved”の表示。
ヴィーガン対応の軽井沢御膳をいただきながら、シェフの横山真也さんにお話を聞きました。並べられたお料理の美しさにうっとりします。

これ全部、ヴィーガンですか?
「そうですよ。ヴィーガンメニューは一般的に味を肉や魚に寄せる場合が多いのですが、自然豊かな軽井沢の野菜そのものの美味しさを味わってほしいとつくった季節の献立です。長野の野菜は味が濃いですから」
素材の味をしっかり感じる料理の数々に、サイクリング後のはらぺこな私も満足です。
「運動後の疲れた体をリフレッシュできるように、栄養価が高く美味しいものをお出ししています。良い素材を近くで調達できるのも長野ならではの良さなんですよ」
訪れたその土地と水でつくられた野菜を食べると、心身ともに根っこから健康になっていく気がします。すっかり満たされて軽井沢駅を後にしました。

サイクルトレイン企画のキーパーソン、大雲芳樹さんのビジョン

株式会社フィールドマネージメント代表の大雲芳樹さん。田中駅にて

この企画の立案者である、株式会社フィールドマネジメント代表の大雲芳樹さんにお話しを伺いました。

「軽井沢はレンタルサイクルでの観光が盛んな土地です。歩きだと限られてしまう行動範囲が広がるのが魅力なのですが、実際のレンタル利用者は軽井沢から外に出ることは少なく近場で移動しているようでした。それならば、電車も利用して広い範囲で地域における看板商品を作れるのでは、と考え始めたのです」
観光のあり方が変わりつつある今、E-バイクという新しいアクテビティを利用すると、CO2の排出を抑えながらより遠くまで行動できるというところも優れているそうです。私の参加した班では、サイクリングイベントは初めてという方からマイバイクで参加する方まで体力差はかなりあったと思うのですが長距離を同じペースで走りました。

Q:江戸時代の人は一日で30-40㎞歩くと聞きました。現代の私たちがアスファルトの上を同じ距離歩くのは厳しいですけど、中山道と北国街道をルートに選ばれたのは何かこだわりがあったのでしょうか?

A:「元々山岳ガイドとして、一緒に登山をしていたお客様が年をとられた時に、山以外でも楽しめるところを案内しようと街道歩きを始めました。歩いてみると面白くて、それが今回に繋がっています」

Q:地域の面白さを充分に知っている大雲さんや皆さんの経験に基づいた観光商品なのですね。今後のサイクルトレイン企画はどうなりますか?

A:「最終的に持続可能な企画にしたいと考えているので、そのためには今年開催した回を振り返ってもっといいものに育てながら、地域の皆さんと盛り上げていきたいです。」 来年の開催に向けて、期待に胸がはずみました。

江戸時代の道からつながった私たちの旅は、まだ続いていきます

海野宿をE-バイクで走る著者。

久しぶりに自転車を漕いだ私でしたが、乗り物の楽しさに加えて次々と現れる見どころに、「この先には何があるのだろう?」とわくわくしながら進みました。

走り出す前は、軽井沢駅から田中駅までは長そうだなと思っていましたが、走ってみるとあっという間の一日だった印象です。下り基調の道をE-バイクで走ることで、余裕をもって周りの景色や歴史を楽しめたのだと思います。自転車旅のスピード感とすぐに止まれる気軽さは、観光をするのに程よく快適なのですね。歩きとドライブの中間くらいを移動できる距離は丁度良くて、この後もはまってしまいそうです。宿場跡で休憩し古道を進むことによって、辿った道に今と昔が交差して記憶に強く残ったように感じられました。

帰りは電車に揺られ、流れる風景を見ながらぼんやりと振り返る時間があったこともとても豊かなひと時でした。浅間山に見守られながら、次は違う季節にあの山麓を走りたいな、と今も思い出しています。


撮影:杉村 航 取材・文:渡辺 佐智


〈詳しくは下記URLをご参照ください〉

・中山道&北国街道 しなの鉄道サイクルトレイン
https://www.shinsyu-cycletrain.com/

・プリモ フィト軽井沢駅舎店
https://primofito.com/

・BIGCLOUD CYCYLE BASE(レンタサイクル)
https://www.bigcloud-cycle-base.com/

・しなの鉄道株式会社
https://www.shinanorailway.co.jp/

<著者プロフィール>
渡辺 佐智(Sachi Watanabe)
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド、雪崩業務従事者レベル2、“THE NORTH FACE”サポート、“LA SPORTIVA JAPAN”サポート
バックカントリーのアシスタントガイドとしてスタートし、一年を通して日本の山を歩いています。季節の中で一番好きなのは雪山。
登山初心者から中級者を中心に、安全に長く山登りを楽しめるようなサポート、ガイディングを心がけています。
コロナ禍の影響で仕事の幅が広がり、自然の中で感じたことを文章で伝えることにも挑戦中です。

    閲覧に基づくおすすめ記事

    MENU