エリアガイド伊那路エリア

伊那路エリア

荘厳な絶景に感動。
自然美あふれる二つのアルプスの山裾へ

ロープウェイで気軽にアクセス、高山植物揺れる高嶺へ。自然の生命力に満ちた中央・南アルプスに分け入り、荘厳な絶景を堪能。大地の造形美に心躍る雄大な旅へ出かけませんか。

中央アルプスと南アルプスに抱かれた山紫水明の地

伊那路から見上げる山々には、花崗岩からなる山塊や岩峰がそびえ、険しさを持つと同時に、たおやかな稜線や可憐な高山植物、氷河期から続くカールなど、心が浄化されるような自然美が広がります。
駒ヶ岳ロープウェイに乗って7分ほど。中央アルプス宝剣岳にある千畳敷カールは、高山植物の宝庫。周遊約40分の遊歩道があり、6月から9月頃までミヤマクロユリなどの可憐な花々が見ごろを迎えます。
一方の南アルプスは、富士山に次ぐ日本第2の高峰・北岳を擁する山脈。3000m級の山々が連なりますが、山懐が深いため登山には高度の技術を要することから、登山上級者を中心に愛されてきました。その山麓は、まるで昔話に出てくるような山里の集落が今も点在するエリアです。そのひとつに数えられるのが、標高800mから1000mの高地に位置する下栗の里。急斜面にへばりつくように佇む集落の風景は、日本のチロルともいわれ、平成21(2009)年には、『にほんの里100選』にも選ばれています。
南アルプスの西には山脈に沿うように大断層である中央構造線が走り、周辺はユネスコにより南アルプスジオパークに認定されています。ジオパーク内に位置する伊那山脈の分杭峠も、中央構造線の影響でゼロ磁場という特異な場所であるとされ、最強のパワースポットとしても注目を集めています。

2万年前、氷河期の氷で削り取られたお椀型の地形をなす千畳敷カール

中央アルプス宝剣岳と水仙の花。名刹光前寺の近くに群生しています

日本の原風景を今に残す下栗の里

南アルプス、黒川牧場の紅葉は見事。牧場の先には絶景の「天空の池」が

天下の名勝を訪ねて、川辺へ、城跡へ、いで湯の里へ

伊那路エリアには、天下の名勝といわれる観光スポットが二つあります。そのひとつが、天竜川の激流によって浸食された奇岩奇勝が連なる天竜峡です。長河を昔ながらの手こぎの和舟でゆく天竜舟下りは、波しぶき飛び散る豪快さが魅力。天竜舟下りと天龍ライン下りの2航路が運航していて、ライン下りでは船頭さんによる投網が披露されます。もうひとつの名勝が、天下第一の桜と謳われる高遠城址公園です。ソメイヨシノとはまた異なる、紅色の濃いタカトオコヒガンザクラが園内を染め上げ、幻想的ともいえる光景が展開されます。
日本でもめずらしいピンクの花弁をつける赤そばが、満開を迎えるのは9月下旬頃。広大な赤そばの里を埋め尽くす花々によって、ルビー色のじゅうたんが広がります。
伊那路エリア最大の温泉郷といえば、美人の湯で知られる昼神温泉郷。最近では、日本一の星空の里としても知られるようになりました。星が最も輝いて見える場所にも選ばれ、天空の楽園へといざなわれるナイトツアーが人気です。

阿智村から眺める天の川。星空ナイトツアーなども開催しています

激流が造り上げた造形美、天竜峡。愛知、静岡を経て太平洋へと注がれます

約1500本のタカトオコヒガンザクラが色を添える高遠城址公園

信州伊那高原にある赤そばの里。9月中旬から10月中旬が花の見ごろ

夜を徹して神々が舞う、秘境に伝わる祭りと民俗芸能

中央アルプスと南アルプスにはさまれた伊那路エリアは、江戸時代以降から秋葉神社に参詣するための信者が行き交い、独特の文化芸能を育んできました。
300年以上続く祭りや手づくり花火、人形浄瑠璃など、地域ごとに個性的な伝統芸能が繰り広げられ、時代を経た今も地元の人々によって大切に継承されています。
宗良親王の隠れ里で開かれる大鹿歌舞伎や、夜を徹して行われる新野の雪祭り、天龍村の霜月神楽など、国の重要無形民俗文化財に指定されている祭事もあります。遠山郷は、神々が宿る里とも呼ばれる秘境。12月に行われる遠山郷の霜月まつりは、湯立神楽の古い形態を今も伝承しており、湯を煮えたぎらせて神に奉納する祭りです。宮崎駿監督率いるスタジオジブリによるアニメ映画『千と千尋の神隠し』のモチーフになったともいわれています。

300年余伝承される地芝居の大鹿歌舞伎。国選択無形民俗文化財

煮えたぎる湯に素手を差し入れ、湯をはねかけ、舞う霜月祭

伊那谷の気候、自然風土のなかで、じっくり手間をかけて作られる市田柿

伊那路の食文化のひとつ馬肉。居酒屋などで食べられ、スーパーでも入手可能

伊那路エリアの主なスポット