エリアガイド善光寺門前

善光寺門前

古くから「遠くとも 一度は参れ 善光寺」と謳われてきた善光寺。
宗派を問わず誰でも受け入れてきた寺の周辺に広がる門前には、新旧さまざまな魅力に満ちた店が軒を連ねています。
善光寺門前でのんびりまち歩きを楽しみましょう。

良い旅になることを願って
「善光寺」から旅をスタート!

長野県の県庁所在地がある長野市。主要駅である「長野駅」は長野観光の玄関口として、多くの観光客を出迎えています。駅から路線バスで約10分ほど移動すると、「善光寺」へと続く表参道に出ます。石畳が美しく敷かれた仲見世通りには、お土産店やコーヒーやおやきなどの軽食を提供する飲食店などが立ち並んでいます。そこから山門を抜けると、国宝に指定されている本堂が現れます。江戸時代中期の仏教建築で、均整の取れた佇まいです。祀られている御本尊の「一光三尊阿弥陀如来」は、仏教伝来とともに百済から日本に伝えられた日本最古の仏像といわれています。

国宝に指定されている善光寺本堂。国内有数の木造建築です ©︎善光寺

拝と合わせて体験してほしいのが「お戒壇巡り」です。本堂下にある真っ暗な回廊を巡って極楽の錠前にふれると、御本尊と縁が結ばれて極楽往生が約束されるといわれています。
宿坊や善光寺門前の宿で泊まった翌日には、日の出とともに本堂で行われる法要「お朝事」へ。善光寺には2つの宗派があるので、勤行は2度行われます。法要を勤める大勧進貫主と大本願上人が行き来する際には「お数珠頂戴」もあり、数珠で頭をなでてもらうとご利益があるといわれています。

 

(ただし2021年3月時点は新型コロナウイルス感染症対策のため中止)

新旧さまざまな魅力に満ちた
門前の店を訪ね歩く

善光寺参りを終えたら、門前をぶらり散策しましょう。表参道沿いには、北国街道善光寺宿の御本陣だった歴史を有するイタリアンレストラン兼結婚式場、長野の定番土産のお菓子屋さんなどの老舗が軒を連ねています。メイン通りから脇道や小路を進むと、今度は古民家をおしゃれにリノベーションした個人経営の店やアトリエなどが点在。レトロな店の雰囲気が、門前の街並みによく馴染んでいます。
善光寺の東側には、「長野県立美術館(本館・東山魁夷館)」があります。2021年4月に新しくなった本館は、周囲の自然に調和した〝ランドスケープ・ミュージアム〟がコンセプトです。趣向を凝らした企画展をはじめ、館内にはレストランやミュージアムショップも併設するなど複合的な魅力に満ちています。
併設する「東山魁夷館」では、昭和を代表する日本画家の一人で、長野県の風景作品を多く描いてきた画家・東山魁夷の作品を収蔵・展示。下図やスケッチ、魁夷が実際に使用していた画材なども展示し、さまざまな角度から楽しめます。

「長野県立美術館」は、公園のように無料で楽しめるスペースも備えています

まち歩きの達人と一緒に
散策するのも楽しい

善光寺や門前についてもっと詳しく知りたいという人には、長野市ガイド協会のボランティアガイドと巡るまち歩きも(要問合せ)おすすめです。『善光寺七福神めぐり』や『善光寺大勧進・大本願と宿坊めぐり』など、内容もバラエティーに富んでいます。
善光寺門前を観光したあとは、次なる観光地へ。周辺には1時間前後で行ける観光エリアが多く、栗と北斎のまち「小布施」や戸隠そばや戸隠神社などがある「戸隠」、北アルプスの雄大な景色を間近にできる「白馬」、スノーモンキーで知られる「湯田中渋温泉郷」やスキーリゾートのメッカ「志賀高原」など充実しています。魅力ある善光寺とその周辺を、たっぷり観光しましょう!

農産や福徳の神様として崇められている大黒天を祀る「大黒主神社」