中央アルプスで、手軽にスノーシュー体験&絶景カフェ

伊那路エリア

中央アルプスに架かる「駒ヶ岳ロープウェイ」は、私たちを麓から標高2,612mの千畳敷まで連れて行ってくれる、国内屈指の観光スポットです。このロープウェイがあるおかげで、冬山登山、バックカントリースキー&スノーボード、高山植物や紅葉を愛でるトレッキングなどさまざまな山遊びを短いアプローチで楽しめるため、通年で多くのアウトドア愛好家が訪れています。

そんな駒ヶ岳ロープウェイを活用した冬のアクティビティとして注目されているのが、しらび平や千畳敷周辺で行われている「スノーシュー体験プラン」です。今回、雪山を愛するライターの私が、このプランを利用してスノーシューを体験してきました!
バスとロープウェイを乗り継ぎ、雲の上へ!

experience

バスとロープウェイを乗り継ぎ、雲の上へ!

 

私がスノーシューを体験したのは、3月上旬の週末のことです。この日、天気予報では晴れマークだったものの、朝から中央アルプスの山々には多くの雲がかかっていました。朝8時過ぎに菅の台バスセンターに到着し、車を駐車場に停めてチケット売り場へ。菅の台からしらび平までは一般車両の乗り入れが禁止されているので、マイカーで訪れた人も、ここでバスに乗り換える必要があるのです。

停留所のほうへ目をやると、雪山登山で訪れた登山者たちが、8時15分発の始発の便に乗るために列をなしていました。私は時間に余裕があったので、次の9時15分発の便でのんびりと向かうことに。

 

 

標高850mの菅の台バスセンターから、ロープウェイの始点である標高1,662mのしらび平までは、片道約30分。バスの車窓からは、冬から春へと移り変わる美しい山の様子を眺められました。しらび平へ着き、バスを降りて見上げると、曇天から一転、雲ひとつない青空に! バスに乗っている間に、雲の上へたどり着けたようです。

 

 

 

この日のスノーシュー体験プランの集合場所はしらび平でしたが、「せっかくここまで来たなら、千畳敷もひと目見たい!」と思い立ち、さらにロープウェイに乗って千畳敷へ。高度をグングン上げるロープウェイのなかで空中散歩を楽しんでいたら、あっという間に標高2,612mの世界へ到着しました。

 

 

 

雲海を眺めながらモーニングコーヒー

 

3月に入り、麓は雪もすっかり融けて春模様でしたが、千畳敷にはまだまだ雪がたっぷり。紺碧の空、山を包む真っ白な雪が織りなす景色を、一歩も歩かずに、こんなに間近で見ることができるなんて……。稜線の上へ歩いて行く登山者の安全を祈りながら、目の前に広がる絶景の写真撮影と鑑賞を堪能しました。

 

 

下りのロープウェイの発車時刻まで少し時間があったので、ホテル千畳敷内の「2612Cafe」へ。カフェの中には、天候に恵まれれば伊那谷や南アルプスを一望できるカウンター席があります。伊那谷をすっぽりと覆う雲海を眺めながら、2612プレミアムコーヒーを味わう至福のひととき。このコーヒーは、中央アルプスの雪解け水で淹れたこだわりのコーヒー。控えめに言って、最高でした。

 

 

ホテル千畳敷の館内には、お土産ショップも入っています。食べ物から記念品までバラエティに富むお土産が購入できるので、こちらで時間を過ごすのもおすすめですよ。

 

 

 

しらび平へ下り、お待ちかねスノーシュー

 

 

ロープウェイでしらび平に戻ったら、メインディッシュのスノーシュー体験です。しらび平でのスノーシュー体験は、受付時間9~14時の間で1時間の体験ができます。しらび平駅のきっぷ売り場で受付をし、体験料1,200円(4月10日から開始予定の千畳敷カールコースは1,500円)を支払えばOK。この金額で、スノーシュー・ストック・スノーブーツがレンタルできるので、動きやすく暖かい服装さえ用意できれば、ほぼ手ぶらで参加できちゃうのです。スノーシュー未経験者にとっても、気軽でお得なプランですよね。

ちなみにスノーシューとは、雪上を歩くための道具のひとつ。西洋かんじきとも呼ばれています。接地面積が広く浮力があるため、これを履けば、フカフカな雪の上でも快適に歩くことができます。

 

 

レンタル用のブーツは、18㎝のサイズから用意されていて、お子様連れにもおすすめ。スノーシューの履き方はスタッフの方が教えてくれるので、スノーシュー初体験の人も安心です。スノーシューを装着し、スタッフの方からコースの説明を受けたら、いよいよ森のなかへ!

 

 

 

 

シラビソが生い茂るしらび平の森はとても静かで、「サクッサクッ」と雪を踏みしめる音だけが響き渡りました。白い道の上に木漏れ日が模様をつけていた様も、印象的な光景でした。青々とした夏の森、色彩豊かな秋の森も好きですが、白く明るい冬の森は、とても魅力的。たった1時間ではありましたが、そんな冬の森に魅了された心地よい時間になりました。

 

 

 

 

このスノーシュー体験プランは、毎シーズン1月中旬から始まります。今回は、時期的にしらび平周辺での散策でしたが、1月中旬~2月上旬の期間は千畳敷周辺がフィールドに! 上の写真のように、天候次第では南アルプスをバックにした、映える写真を撮ることもできます。

カールと森では、楽しみ方も感動もまったく違うはず。シーズン中、ぜひ1度と言わずに何度でも、この絶景スノーシューを味わいに出かけてみてくださいね。

 

 

撮影・文=長野伊那谷観光局ライター:松元麻希

*この記事の情報は、令和3年4月現在の情報です。

更新日:2022/03/03

問い合わせ

予約 駒ヶ岳ロープウェイ
住所:長野県駒ヶ根市赤穂759-489
料金 ロープウェイ運賃:往復 大人2,540円、小人1,260円/片道 大人1,370円、小人680円
バス運賃:往復 大人1,660円、小人840円 ※菅の台バスセンターからの場合
TEL 0265-83-3107

 

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