気軽に楽しむ上高地
魅力を満喫するならガイドツアーがおすすめ

日本アルプスエリア 松本市

自然に抱かれた絶景の宝庫『上高地』。本格的な山岳リゾートを満喫できるのはもちろんですが、もっと気軽に楽しんでみませんか。「トレッキング初心者でハードな運動はちょっと…」「どこを見に行けばいいかわからない…」そんなビギナーさんでも大丈夫。ガイドウォークに参加してプロガイドと一緒に巡れば、魅力的なスポットを凝縮して楽しめます。今回は、運動嫌いだけど自然に癒されたいアラサー女子の私が実際にガイドウォークを体験し、プロがおすすめする上高地の見どころをご紹介します。

上高地を知り尽くしたプロガイドとご対面

バスターミナルからほど近い河童橋前にある『上高地ホテル白樺荘』。本日のガイドウォークはホテル内にある『上高地白樺自然学校』で申し込みます。
案内していただくガイドさんは、笑顔がとってもチャーミングな竹原文子さん。なんとガイド歴20年の大ベテラン。自然のこと、山のこと、上高地のことを知り尽くしています。
 

本日の天気は薄曇り。ところどころ青空が見えます。
「午後になると穂高連峰の頭が隠れてしまいますので、先に見ておきましょう」と竹原さん。
ホテル白樺荘近くから見た景色がこれ。
 

左から間ノ岳、奥穂高岳、前穂高岳、明神岳と続きます。梓川の清流とコントラストが素晴らしい!
 

「これから明神池まで歩きますので、マスクは外して大丈夫ですよ。上高地の空気もぜひ味わってください。人が多い場所や屋内に入る際は着用をお願いしますね」
今日は河童橋から明神エリアを巡る、総距離6キロほどのコースを予定しています。(実際に歩くコースはこちら)
普段そんなに歩かないので少しだけ不安ですが、ソーシャルディスタンスと感染対策は忘れずに、出発です。

上高地のシンボル『河童橋』を出発!
濁ることのない『清水川』を眺める

まずは河童橋近くに生えている『ケショウヤナギ』。素敵な名前です。冬から春先にかけて枝先が赤くなり、まるでお化粧をしたように見えることから名付けられたそうです。
2月ごろが最も美しく、雪景色の中の赤が綺麗に映えるそうです。すごく貴重で国内では北海道の一部地域と上高地にしか自生していません。
 

 

上高地のシンボルといえば河童橋ですが、今架かっている橋は5代目。だいたい20年に1回のペースで架け替えていますが、架け替えの度に橋が高くなっているそうです。橋の下に流れる梓川の川底が、流れてくる砂によって年々高くなっているのがその理由です。そして思っていた通り橋の上から見る景色は最高です。
 


歩いていると所々に『クマに注意』の立看板が。本来、クマはとっても臆病な動物で、クマの方が先に人間の存在に気付いて逃げて行くそう。
「施設のゴミ処理やキャンパーの食料管理などを徹底し、クマを含め野生動物と上手に付き合っていくことが大切です」
自然豊かな上高地は野生動物の宝庫でもあります。やみくもに怖がるのではなく、私たち訪れる人間が正しい知識をつけ、最低限のマナーを守ることが大切だと改めて実感しました。
 

梓川の左岸を明神方面へ数分歩いていくと、『清水橋』にさしかかります。下を流れる『清水川』は透明度抜群!水草が揺らめいて綺麗です。野生のワサビも生えています。
 

清水川は雨が降った後でも濁ることがなく、水量も常に一定のため、上高地の貴重な飲料水源になっています。手を入れていられないほど冷たーい!真夏でも6℃前後に保たれているようです。
 

小梨平キャンプ場へ寄り道
売店の豊富な品揃えに驚き

清水川から10分ほど歩き進めて『小梨平キャンプ場』へ。苔むして素敵な情景の『中川橋』を渡ります。
 

キャンプ場内には、昔牧場だった場所にカラマツを植林したエリアもあります。秋には葉っぱが黄金色に色づき、奥に見える山とのコントラストが素晴らしく、撮影に訪れる人もたくさんいるそうです。静まり返っていてとっても癒されます。
 

キャンプ場には食堂兼お土産屋さんの『小梨平食堂』もあります。売店には、卵や野菜なども1個単位で販売されているので、自炊する人にも便利。カップラーメンや調味料、飲み物など大方のものは揃います。
 

特に気に入ったのは、お酒が豊富なこと!ワインに日本酒、ビールなんでもあります。お酒好きにはたまらない!上高地の星空の下で飲むお酒は最高だろうなー。
 

キャンプ場を抜けて明神エリアに向けて歩き進めます。黙々と歩き続けるのではなく、そのときその場所の見どころを詳しく解説してくれます。
大きな岩壁を見上げたり、風穴(ふうけつ)の中に手を突っ込んでみたり。風穴の中はヒンヤリ冷たい!昔は冷蔵庫替わりだったようです。
 

 

「匂いを嗅いでみて」と言われて鼻を近づけたのは『サラシナショウマ』の花。甘いいい匂い~。白いフワフワした花がかわいい。
 

幹が変形した立派なカラマツは樹齢600年ぐらいとのこと。変形した木には「神が降りてくる」という信仰があったようです。なるほど。確かに神秘的な感じが伝わってきます。
 

一人で歩いていたら気付かずに通り過ぎてしまうようなところもガイドさんがいれば色々なことを教えてくれます。植物のこと、自然のこと、文化のこと。どれも「へぇ~!」と感心することばかりです。
 

歩き始めて約2キロ
そろそろお腹が空いてきた

河童橋を出発して2キロちょっと。普段歩かない私でもまだまだ疲れません!平坦な道が多く、とっても歩きやすいんです。急な登りがあったらどうしようと内心不安でしたが、これなら自然を楽しみながら歩く余裕があります。
地面をよく見ると白っぽい砂で踏み固められています。時々、まるでゴマ塩を振りかけたような石も。これらは花こう岩で雨が降る度に徐々に山から流れてきたものだといいます。キラキラしてて綺麗です。
 

明神池に近づいてきましたが一旦お昼休憩に。ここまで色々と寄り道したり、竹原さんのお話を聞いて2時間くらい。今日は事前に予約しておいた『おにぎり弁当』を梓川と明神岳を眺めながらいただきます。
んんー!自然の中で食べるご飯は本当に美味しい。歩くからしっかりとお腹も空くし。ぺろりと完食。エネルギーをチャージしたところで明神池へ向けて出発です。
 

 

本日の目玉スポット『明神池』に到着!

お弁当を食べた後、10分ほど歩いて『明神橋』へ。目の前に広がる明神岳を眺めながら渡ります。この橋も河童橋と同様に吊り橋なので、歩くと少しだけ揺れますがこれも楽しい!もちろん橋の上からの景色も素敵です。明神池までは目前!
 

河童橋から3キロほど。穂髙神社奥宮の境内に明神池はあります。一之池と二之池に分かれており、静まり返り何とも言えない雰囲気が漂っています。常に水が湧き出ているので、冬でも凍結しないそうです。
 

二之池はまるで日本庭園みたいな景色が広がっています。全て自然が造り出した造形美です。きっとこの感動は実際に行かないと味わえない。来てよかったー。
 

池の周りをゆっくり散策して明神池の神聖な雰囲気に癒されたらそろそろ河童橋方面へ戻ります。
帰路の前にもう一つ感動したことがトイレ。いたるところにチップ制の公衆トイレがあるので長時間の散策でも安心です。上高地は水が豊富なため、全て水洗の綺麗なトイレが設置されています。特に女性やお子さんには重要ですよね。
 

帰りは梓川の右岸を歩いて『岳沢湿原』を見る

さて、上高地歩きも終盤へ。戻りは行きと反対側にある梓川の右岸を歩きます。行きとはまた違った雰囲気の森の中。左岸より人が少ない気がします。
明神池を出発して2.5キロほど歩いたところに『岳沢湿原』があります。透明度の高い水がキラキラしていて綺麗です。木道が整備されているので歩きやすさも抜群。湿原の上に広めのウッドデッキもあり、ゆっくり景色を見たり写真を撮ったりできます。
 

岳沢湿原から15分ほどでゴール!ほどよい疲労感と達成感です。最初から最後まで楽しかったー!
 

ガイドウォークに参加する前は、上高地のイメージが“河童橋”と“本格的な登山の玄関口”くらいしかなく、正直ハードルが高い感じがしていました。
高低差もほとんどない歩きやすいコースも多く、普段運動をしない人やお年寄り、お子さんも気軽に楽しめると実感。ガイドウォークに参加すれば花の名前や上高地の自然環境のこと、素敵な景色が見える場所など色々なことを教えてくれます。きっと一人だったら気が付かずに素通りしてしまうところもあったと思います。ガイドさんと一緒に歩けば上高地の魅力を余すことなく味わえるので山歩きの初心者や上高地ビギナーさんには特におススメです!
訪れる季節によって全く違う景色が楽しめ、竹原さんは「一期一会の景色」と言っていました。これからは紅葉が見頃を迎えます。別の景色を見に、また絶対訪れます!

更新日:2020/10/11

ツアーガイドおススメポイント

上高地を熟知しているプロガイドの話を聞きながら一緒に歩けば、上高地散策の楽しさは倍増します。歩きやすい道で高低差もあまりないため、山歩き初心者さんにもおすすめ。

上高地白樺ネイチャーガイド

開催時期 上高地の開山期間(4月下旬~11月中旬)
※詳細は施設にお問い合わせください
予約 上高地白樺自然学校
料金 レギュラーガイドウォーク:参加者1名あたり1000円~2200円
プライベートガイドウォーク:公認ガイド1名・1日22000円
TEL 0263-95-2131
MAIL kamikouchi@shirakabaso.com

 

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この記事を書いた人Go NAGANO 編集部
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